本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:市民、聖職者、労働者が一塊になったキャンドル
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1215350740599St...
Status: published
View


市民、聖職者、労働者が一塊になったキャンドル

[4信2日21:00]街頭デモ行進で5日のキャンドル集会を広報

特別取材チーム/ 2008年07月02日18時45分

韓国「BSE」関連トピック

この日のキャンドル集会で、全教組のチョン・ジナ委員長も演壇に上がり「学 校で子供たちの給食をBSE危険牛肉から守る」とし「全教組と民主労総を国民の 皆さんが守ってくれ」と訴えた。市民は「民主労総がんばれ」というシュプレ ヒコールをあげた。

狂牛病キリスト教対策会議に所属するキム・ギョンホ牧師は「韓国の国民は、 真に偉大だ。この雨の中でもこうして座って、私たちの主張を曲げずにいる」 と励まし、「国民のこのキャンドルデモ行進は、史上例がないが、これほど叫 んでも聞かないこの政府は本当におかしい」と話し、市民の歓呼と拍手を受け た。「すぐ再協議しろ。30か月以下も食べません」というキム・ギョンホ牧師 の言葉に市民は大きく共感した。

キム・ギョンホ牧師は「神父様と牧師様が街に出てくるのは、これまで国民の 中で静かに見守っていたのに、この間の土曜日に人間の盾になろうとしていた YMCA会員が警察に無惨に蹂躙されるなどの事態を見て、聖職者たちがこれ以上 座っていられなかった」とし「政府と警察は国民を助けることを放棄した」と 糾弾した。

また「李明博政権が国民に降伏して国民の意思に従うまで、私たちのキャンド ルは続く」とし「聖職者たちも連帯する」と話した。狂牛病キリスト教対策会 議は明日(7月3日)午後6時にソウル市庁広場で「キリスト教時局祈祷会」を開く 予定だ。

午後9時現在、狂牛病国民対策会議主催のキャンドル集会が終わりつつある。主 催側は「7月5日のキャンドル集会で勝利するために、もっと多くの人を集め、 土曜日に会おう」と述べ、これに市民は拍手で応えた。

キャンドル集会を終えた市民はこの二日間、天主教正義具現司祭団のデモ行進 経路のとおりに南大門と明洞、乙支路を経て、また市庁広場に戻るデモ行進に 出ることにしてその場を整理している。今日のデモ行進では来る5日の「国民勝 利の日」大規模キャンドル文化祭をソウル市民に広報する予定だ。行列の一番 前には、統合民主党、民主労働党などの野党議員がキャンドルを持った。

市庁広場を取り戻したキャンドル集会
[3信2日20:30]時局ミサが続きキャンドル文化祭が進行中

時局ミサを終えた午後8時10分頃から、続いて狂牛病国民対策会議主催のキャン ドル文化祭が市庁広場で開かれた。民主労総ゼネスト決意大会に参加した労働 者、時局ミサに参加したカトリック信者、キャンドルを持って集まった市民は 雨に降られながら、互いに拍手を送っている。

6月30日は警察の市庁広場封鎖で市民が市内各地で散発的なゲリラデモを行った。 7月1日と2日にはカトリック時局ミサと平和デモ行進でキャンドル集会をして、 対策会議主催で市庁広場で安定したキャンドル集会を開くのは4日ぶりだ。

主催側は現在までの連行者が968人で、負傷者も数えきれない、狂牛病対策会議 の活動家の逮捕令状発給など、政府の弾圧が深刻だと伝え、「困難だが、最後 まで私たちのキャンドルを消さないようにしよう」と訴えた。

今日から「アスファルト農活」を始めた大学生が麦わら帽子をかぶって演壇に 上がってきた。これらの大学生は「歴史に長く残る戦いが行われているなかで、 学生たちは国民の躍動的で自主的な行動にまた一度魅了され、さらにがんばら なければならないと決心している」とし「政府は危険物質が含まれたBSE危険牛 肉を輸入し、国民を欺瞞し、警察は国民をひっ捕まえながら、保守勢力がキャ ンドルを攻撃しているので、夏には農作業をしていた学生たちが街に出てきた」 と話し、市民の拍手を受けた。

大学生「アスファルト農業活動隊」は、7月5日までソウル市内のあちこちで BSE危険米国産牛肉輸入の問題で市民宣伝戦をする活動をして、5日の大規模キャ ンドル集会に賛同する計画だ。

民主化のための弁護士の会に所属するクォン・ヨングク弁護士は「キャンドル 集会以後、今までの連行者が968人という事実が李明博政権の暴力性を示す」と し「国民の健康を踏みにじる李明博政権に対抗するキャンドル集会は、憲法上 正当だ」と話した。またクォン・ヨングク弁護士は「国民の権利を取り戻すた めに、ぜひ集会とデモの権利を保護させなければならない」と主張した。

主催側は先週末の警察の強硬鎮圧で怪我をした市民の治療費のために募金箱を 回した。市民は「国民を殴るな」、「拘束者を釈放しろ」、「家宅捜索とは何 事か」、「7月5日に集まろう」といったシュプレヒコールをあげた。

警察は、朝鮮日報社があるコリアナホテルの前に戦闘警察を配置したこと以外、 キャンドル集会が開かれているソウル市庁広場を特に封鎖していない。

天主教時局ミサ三日目、雨の中祈祷と聖歌
[2信2日19:50]奉献聖歌は「憲法第1条」

▲国民の尊厳を宣言し、李明博長老の改心を要求する3回目の時局ミサ

午後7時からは天主教正義具現司祭団の三回目の時局ミサが開かれた。ソン・ヨ ノン神父はミサの冒頭に「キャンドルを持って願いをかなえ、この国の国民か ら奪われた主権を取り戻すことを切実な気持ちでこの席に参加している。私た ちの美しいキャンドルという名が健康にきれいに咲くようにみなさん協力して ほしい」と話した。

「国民の尊厳を宣言して李明博長老の改心を要求する」三回目の時局ミサには、 その前にゼネスト勝利決意大会を開いた民主労総の組合員も大挙参加した。一 番前列の司祭団は、一方の手にはプラカード、一方の手にはユリ一輪を持った。 舞台車両の前には信者が持ってきた数十個の花篭が集まった。

司祭団は、「今日ミサを助けてくれた民主労総と狂牛病対策会議に感謝します」 とし「私たちも皆さんと共に、切実な希望を持っています。私たちの願いがか なうためのミサを奉献する」とミサの開始を伝えた。司祭団はまた「周辺の人々 にもっと多く知らせ、ミサにもたくさん参加してさらに多くのキャンドルをつ けよう」と話した。

時局ミサには、カトリック信者をはじめ、市民5千人が集まった。スピーチをし たソン・ヨノン神父は「国民が主人になる世の中、空腹な人がいない世の中、 互いの誤りを許し和解する世の中のために祈る」とし「キャンドルが全国津々 浦々からさらに多く集まり、大韓民国が明るくなるほどみんなが一緒にしてほ しい」と話した。

時局ミサに集まった5千人の市民はソン・ヨノン神父の音頭で「再協議を実施し ろ」、「頑張る奴が勝つ」というスローガンを共に叫んだ。市民は「憎しみが ある所に愛を、絶望がある所に希望を、闇に光を」と言って目をとじて祈り、 聖歌に付いて歌った。

司祭団はこの日も時局ミサの「奉献聖歌」に「憲法第1条」を選んだ。市民は雨 の中でもキャンドルを高く持ち上げ、共に歌った。続いて敬けんに隣人と手を とり主祈祷文を聞いた。

チョン・ジョンフン神父は「キャンドルは平和」とし「私たちの手にキャンド ルがある限り、私たちから平和がなくなってはいけない、今日も平和を約束し よう」と話し、これに参加者は互いに「平和を祈ります」という挨拶を交わし た。午後7時50分現在、領聖体の時間だ。

市庁広場で民主労総ゼネスト集会
[1信2日18:50] 3千余の組合員が時局ミサにも賛同

米国産牛肉輸入阻止と国民健康権死守などを叫び、ゼネストに入った民主労総 が、2日の午後6時頃からソウル市庁広場で「民主労総ゼネスト勝利決意大会」 を開いた。

民主労総の組合員は、芝交換の作業中のソウル市庁広場の土の地面に雨具を着 て座り、雨の中で「狂牛はお前が食え」、「李明博は退け」等のシュプレヒコー ルをあげて決意大会を進めた。舞台車両には「キャンドルを持て!国民が勝利す る!」という横断幕がかかった。

民主労総の李錫行委員長は大会発言で、「80万組合員を代表し、国民の皆様に 感謝申し上げる」とし「国民の皆様の支持と熱望を込めて、民主労総が米国産 牛肉輸入阻止と公共部門民営化阻止のために戦う」と宣言した。

また李錫行委員長は「やむをえずBSE牛肉を食べる人々は、二極化で苦しむわれ われ労働者、非正規職だ。韓国での労働者のBSEである非正規職もなくならなけ ればならない」とし「公企業民営化阻止など私たちの前に置かれた課題のため に、7月の1か月間、李明博政権との正面勝負に果敢に情熱を傾ける」と声を高 めた。

「民主労総の旗を掲げて堂々と立ち上がらなければならない。時代がわが民主 労総に国民の健康権を守ってくれと要求しているのだから、この偉業をわれわ れの闘争で突破しよう」と組合員に訴えた。

▲民主労総の李錫行委員長

国際建設木工労連と国際金属労連など、外国の労働団体幹部10数人も演壇に上 がり「われわれは民主労総のゼネストを支持する」と話した。彼らは「民主労 総と傘下組織のゼネスト闘争は、全く正当で合法的な闘争だと考える」とし、 「国際労働機構も民主労総のゼネスト闘争が健康権と社会的懸案に関する正当 で合法的な闘争だと話した」と伝えた。

チョン・ガプドク金属労組委員長も演壇に上がり「多分李明博大統領は、集会 の人員が増え続けているので、もどかしく思っているだろう」とし「今日金属 労組が二時間ストライキをしたのは、国民の願いを受けているとしても決断だ」 と話した。「李明博政権の態度の変化がなければ、来週にはさらに強固な闘争 をする」と警告することもした。

また「李明博政権はキャンドル集会のおかげで経済が苦しいかのように言うが、 国民の正当な要求にひざまずけば、われわれ労働者が先頭に立ってこの国の経 済を正していく」と話した。

決意大会の参加者は闘争決議文で△7月をゼネストを含む総力闘争の月に宣言、 李明博政権に全面的な審判闘争を展開する、△民主労総のすべての闘争を国民の キャンドルに服務させることでBSE牛肉告示撤回と全面再協議を勝ち取る、△運 送阻止闘争に続いて、一点のBSE牛肉も市民の食卓に上げない「100%不買運動」 を展開する、△李明博政権と朝鮮・中央・東亜の孤立化陰謀と公安弾圧を闘争で 粉砕すると宣言した。

40分ほどでゼネスト勝利決意大会を終えた民主労総組合員は、すぐ開かれる天 主教正義具現司祭団の時局ミサに参加するため旗をたたんでその場を整理している。

▲保健医療労組組合員たちは患者の服を着て出て、パフォーマンスをした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-07-06 22:25:40 / Last modified on 2008-07-06 22:25:41 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について