韓国:残るキャンドルも警察が解散措置 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(報告) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班 ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第371回(2024/12/26) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第15回(2024/12/24) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第97回(2024/12/30) ●「美術館めぐり」第6回(2024/12/23) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
残るキャンドルも警察が解散措置[26日05:40]警察強硬鎮圧糾弾の声続く
特別取材チーム/ 2008年06月25日14時51分
明け方まで残っていた約2千人(主催側推測)のキャンドル集会参加者が警察に 解散措置された。 市民たちは世宗路交差点で警察により、市庁方向の道路に押し出された後も道 路でシュプレヒコールをあげたり歌を歌い、デモを続けた。李明博政権の告示 強行に対する怒りの発言でも、指が切断された市民をはじめ、負傷者を心配す る声たあちこちから溢れた。 徹夜の強硬鎮圧で大量の負傷者が発生し、糾弾の声も多かった。狂牛病国民対 策会議が現在までに把握している重傷患者だけでも22人に達する。前日の昼か ら、景福宮駅で連行された市民を含み、警察に連行された人々は150人以上に なるという。 けが人は、警察の強制鎮圧の過程で頭に怪我をしたり鼻骨が陥没するなどの傷 を負って赤十字病院、ソウル大病院、白病院、江北三星病院などで治療を受け ている。民弁所属のある弁護士も頭を殴られ、頭蓋骨を骨折した。指が切断さ れた市民は国立医療院に運ばれたが、現場で医療陣がアイスボックスに入れた 切れた指を紛失して残念さを加えている。 引続き解散警告放送をした警察は、明け方の5時30分頃「5時40分までに解散し なければ公権力を投入する、散水する」という内容の最終警告をし、10分後 にコリアナホテル方面で待機していた戦闘警察がいっせいに飛び出してきて、 市民のほとんどが歩道に押し出された。 一部の市民は相変らず歩道で警察の鎮圧に抗議しなて動こうとしないが、 別の市民たちは市庁広場に移動して、集会はほとんど終了した。 鎮圧過程で市民指切断 散水車とともに西大門方向に出た戦闘警察は、午前2時40分現在、世宗路交差点 を完全に掌握した。セムナン教会近くの路地にいた市民を完全に追い出して8車 線道路全体で市民と対峙していた警察は、午前2時頃に大声をあげて、いっせい に飛び出してきて、あっという間に数千人の市民を市庁方向に押し出した。 前方の戦闘警察が駆け出したことで、後方の戦闘警察との間に間隙があき、一 部の市民が反対側の道路から出て来て衝突したが、彼らはすぐ戦闘警察に完全 に包囲され、盾に押されながら歩道にあげられた。前で押し出された市民は、 市庁方向プレスセンター前の道路に追い込まれ、戦闘警察は清渓広場入口全車 線を埋めてあとの市民への解散作戦を準備している。 警察が過ぎ去った場には、多くの負傷者が苦痛を訴えていた。逃げているとき に後から盾で押された市民、警察が投げた石にあたり、額が裂けた市民など、 いつよりも負傷者が多い。 特にある中年男性が警察の鎮圧過程で指が切断されたという事実が伝えられ、 現場の市民は衝撃と驚きに陥っている。この市民は切れた指と共に病院に移送 された。すぐ国立医療院で手術を受ける予定だ。 午前2時40分現在、市民のほとんどが市庁方向に押し出され、世宗路交差点には 戦闘警察だけが残っている。警察は引続き市民に市庁広場まで退くことを推奨 している。世宗路交差点では、警察が西大門方面と鍾路方面へと徐々に車両を 通行させている。 「盾で殴れ」セムナン教会横道強制解散 午前1時頃、警察が西大門からセムナン教会近くの路地に警察兵力を投入し、こ こで警察と対峙した市民をすべて道路に押し出した。警察は決意したように強 硬鎮圧の態勢を維持している。 盾を前にかまえ、叫び声をあげて一挙に飛び出した戦闘警察は、路地にいた市 民にむちゃくちゃに暴行し、路地の外に追い出した。この過程で警察指揮者が 「盾で殴れ!」と叫ぶ姿が捉えられた。 集団暴行されて倒れた市民を記者が撮影しようとすると、警察指揮者が「カメ ラ!カメラ!」と叫んで戦闘警察がカメラをふさいだ。地面に倒れたこの市民は、 警察に手足を捕まれて連行された。この他にも多数の市民が盾で押されたり石 に合たり、血を流して救急車に乗せられていった。 ▲警察がデモ参加者の顔を狙って消火器を噴射している。 セムナン教会近くの路地に押し出された市民に向かって警察の放水が続いてい る。デモに参加していない歩道の市民にも無差別な放水が乱射されている。放 水銃に直撃され、倒れたる姿も見える。トゥーサム・プレイスそばの路地内側 でも、警察の放水が行なわれている。 西大門方向から全車線を占有した戦闘警察は、盾で地面を叩き、大声で叫びな がら道路に押し出された市民を世宗路交差点方向に順次押し出している。これ に抵抗する市民と警官との間で路上の激突が起きている。 放水銃登場、光化門あちこちで激烈対峙 ▲トゥーサム・プレイス近くの路地では市民が戦闘警察バス4台を引き出した。 ▲過剰鎮圧議論を呼んだ放水銃がまた登場した。 深夜12時をすぎた現在も、告示強行に怒った市民が光化門一帯でデモを続けて いる。世宗路交差点李舜臣銅像前、セムナン教会そばの工事現場路地、トゥー サム・プレイスそばの路地、世宗路交差点ファミリースーパーコンビニエンス ストアー近隣の小さな路地など、キャンドル市民たちがあちこちで警察と激し い対峙を続けている。 セムナン教会近くの路地では、3百余人の市民が警察と押しあいを繰り返して衝 突を続けている。ここの警官たちは市民に向かって石を投げ続け、負傷者が続 出した。世宗路交差点ファミリースーパー近くの小さな路地でも警察のワゴン 車を市民らが引き出し、警察と直接衝突が起きた。 5月31日の夜と6月1日の夜明けに使われて以来、過剰鎮圧の議論を呼び、自制さ れていた放水銃も、25日ぶりにまた登場した。トゥーサム・プレイス路地側に いた市民は夜11時40分頃と12時10分頃の二度にわたり、ここに配置されていた 戦闘警察バスを引き出した。警察は戦闘警察バスをさらに動員して補強する一 方、バスのエンジンをかけて媒煙を吹きだし、市民の接近を防いだ。 警察は夜12時20分頃からここで「散水をするので記者の皆さんは安全なところ に避難してください」という放送をした後すぐ、放水銃を発射した。市民は雨 具を着て車を引き出そうとし続けている。午前1時現在、四台の車両を引き出し た。 市民が戦闘警察バスを引き出した場所では、戦闘警察が出てきて市民と対峙し、 同時に消火器と放水銃を撃ちまくった。少し市民が下がると、後ろからまた戦 闘警察バスを補強する措置が繰り返されている。この付近の路地は現在、車か ら燃料が漏れたらしく、放水と混じり、地面が非常にすべりやすい状態だ。放 水銃に直撃されて倒れた数人の市民が救急車で運ばれていった。 戦闘警察バスを引くためにロープ動員 ▲セムナン教会と世宗路の間のトゥーサム・プレイス路地での対峙 ▲あちこちが警察が撒いた消火器の粉で覆われている。 ▲ホースで水を撒く市民と消火器で対抗する警察 戦闘警察バスの車の壁を越えるための「土城」を積むために、セムナン教会裏 の工事現場に向かった市民は、引続き警察と激しく対峙している。しかし路地 が狭いため、ほとんどの市民は近よることが難しく、夜10時頃から後方の隊伍 がゆっくり下がり、また光化門の世宗路交差点に集まっている。 世宗路交差点に集まった市民は戦闘警察バスを引くためのロープを動員、下の 部分にロープをかけたがすぐ戦闘警察がバスの窓の間から消火器を噴射し、こ の付近もぼやけたように消火器粉末に覆われた。 これとともに今日、警察が消火器を噴霧する方式はこれまでにないものだ。戦 闘警察バスの後から空に向かって噴射している。従来のように、戦闘警察が消 火器を持って人に向けて直接撃つ方式ではなく、はるかに大量に空に噴霧され、 後ろの方まで粉末で覆われる。 世宗路交差点の警察は警告放送で「警察車両の毀損行為を中断しろ、この車両 は国民の税金で作った国家財産だ」と話しかけ、市民はこれに対抗して「その 税金は私が払った金だ、はやく車をどかせ」と叫んでいる。 ▲光化門の世宗路交差点も警察が撒いた消火器で修羅場だ。 ▲世宗路交差点の車壁の前で消火器粉末を防ぐために全力を尽くす市民 ▲世宗路交差点の戦闘警察バスを市民がロープで引いている。 セムナン教会でも警官たちが消火器を撃って、市民らは直接(求める)救ってき たホースで戦闘警察たちに水をかけた。警察は塀が崩れて、進入空間がひらい て、こちらを盾を前面に出した戦闘警察たちを動員して、ぎっしりと防いで立っ た。夜11時現在こちらでも戦闘警察バスを引き出すためのロープが到着したし、 トゥーサム・プレイス路地にある戦闘警察バスも市民らがロープを縛って引き 出す試みをしていて、この路地とセムナン教会そば、世宗路交差点三方向で市 民と警察の激しい対峙が続くと予想される。 夜10時30分頃にはセムナン教会近くの路地にいた市民の頭に警察が投げた石が 当たって額から血を流して倒れた。医療奉仕団が急行し、この市民を応急措置 した。 「土城を築こう」市民が西大門方向警察と対峙 ▲世宗路交差点に土城を築くため市民がセムナン教会裏の工事現場に砂を取りに行った。 光化門世宗路交差点に集まっていた市民たちは、午後9時頃から自由討論を始め た。ほとんどの市民は「ただここに座り込んでいるのは消極的だ」という意見 に共感し、景福宮や大統領府方面に進出するのか、進出するのならどう行くの かについて意見を交換した。 ある市民は「私たち全員がソウル市内に散って、各個戦闘をすれば、どこか1か 所ぐらいは警察を突破して進めないだろうか」という意見を出した。もうひと りの市民は「景福宮駅で多くの人が連行されているので、はやくそこに行って 光化門駅1番出口に直進すれば行ける」と提案した。 別の市民は「私たちには砂袋がある。前のように『土城』を築き、世宗路交差 点の戦闘警察バスの車の壁を越えて前進しよう」と話したし、多くの市民はこ の意見に拍手で同意を示し、キャンドルデモ参加者全員が「砂探し」に出た。 西大門方向に移動した市民はセムナン教会裏の工事現場に砂を取りに入ったが、 工事現場の塀を越えた数人の市民は待機していた警官にすぐ連行された。市民 は路地の中に少しずつ前進して工事現場の中への進入を試みており、警察はこ れを防ぎ、対峙した。 多くの市民がこの路地に駆けつけたため、古い塀が崩れて一時ここから市民が 進出し、体当たりになると戦闘警察が後に下がったこともあったが、すぐ戦闘 警察は消火器を噴射し、彼らを押し出した。午後10時現在、路地で市民と警察 が対峙し続けている。 ▲セムナン教会近くの路地で警察と体当たりをしている市民たち ▲市民は警察が撒いた消火器で苦しんでいる。 景福宮駅を無停車通過、追加連行が続く 清雲洞、孝子洞など、景福宮駅一帯に残っている市民は全員連行するつもりか、 警察は無理な連行を続けている。 警察は午後9時10分頃、景福宮駅4番出口の前の歩道にいた市民を包囲して追い 詰め、20人ほどを追加で連行した。地下鉄駅に通じる階段には多くの市民が立っ ていたが、警察が強く押したため非常に危険な状態になることもあった。 警察は「家に帰るから送ってくれ」という市民を取り囲んで移動できないよう にしておきながら、「すぐ解散しなさい」という、とんでもない警告で周辺の 市民も唖然とさせた。まだ200人ほどの市民が歩道のあちこちで集まっている。 狂牛病国民対策会議は今日の昼から景福宮駅付近で連行された市民の数は、9時 現在、計90人と発表した。この中にはイ・ジョンヒ民主労働党国会議員と対策 会議の実務者、民弁の弁護士、80歳の老人、高校生も含まれている。特に、ア ン・ジンゴル参与連帯民生チーム長は連行当時、警察10数人に首を暴行され、 ソウル大病院で治療を受けている。 午後9時現在、地下鉄3号線の景福宮駅には地下鉄が停車せず通過している。 地下道から出る市民を警察が防いだり連行している。 ▲景福宮駅一帯では警察の強制連行が続いている。 ▲景福宮駅付近で警察に包囲された市民 1万5千キャンドルの怒り、「告示強行させない」 30分でキャンドル集会を終えた市民たちは、午後8時50分現在、光化門の世宗路 交差点に到着した。いつものように警察の戦闘警察バスでふさがれているここ で、市民は政府の告示強行に怒りを吐き出した。 主催側は宣伝カーから「今、この瞬間にどんな言葉が必要か、国民の胸に怒り の火がごうごうと燃え上がっている」とし「再協議を要求した80%国民の意思を 受け入れるまで、告示強行を断じて容認せずキャンドルを持つ」と宣言した。 また「今日ここでシュプレヒコールをあげるだけではない」と「実践闘争」を 予告した。 現在、世宗路交差点には1万5千人ほどの市民が集まって「米国に屈服せず、国 民に降伏しろ」、「告示強行はダメだ、李明博は退け」といったシュプレヒコー ルをあげ、彼らは携帯電話と携帯メールで周辺の知人に参加を呼びかけつづけ ているため、参加者はさらに増える展望だ。 ▲光化門、世宗路交差点「米国に屈服せず国民に降伏しろ」 狂牛病国民対策会議が大統領府に行進する経路を探しているが、大統領府付近 は小さな路地もすべて警察が戦闘警察バスで封鎖しており、デモ行進のコース を確保できない。世宗路交差点で車の壁に遮られ、座り込んでいる時間が長び くと、一部の市民は主催側の放送車両前にきて「いつまでここに座っているの か」と抗議することもあった。 こうした中、「アンチ李明博」の旗を掲げた李明博弾劾汎国民運動本部の会員 約200人は「地下鉄を使ってでも大統領府の近く行こう」とし、午後8時30分頃 に西大門方向に向かった。 一方、昼間から景福宮駅に集まっていた市民約300人は相変らずこの近くの歩道 で解散せずにいる。警察は現代商船建物の反対側の歩道に集まっていた市民に も「反対側に渡らなければ検挙する」と圧力を加え、彼らをすべて反対側に移 動させた。警察はこの町角にも戦闘警察バスを動員して車の壁を補強しようと しているようだ。 キャンドル、大統領府へ、「今日はそのままではない」 午後7時30分頃、キャンドル集会現場から景福宮駅前に集まっていたあとの市民 たちも強制的に連行されているという知らせが伝えられたため、彼らはキャン ドル集会を急いで整理して全員デモ行進を始めた。 警察は景福宮駅近くの歩道にいた市民に突然つかみかかって連行を開始、民弁 の弁護士をはじめ狂牛病国民対策会議実務者と市民、約20人をまた連行した。 景福宮石畳の歩道にいた市民も連行しようとしている。 ▲景福宮駅付近で警察により、上着が脱げた状態で連行される市民 ▲無理な連行で負傷者も続出した。 警察は連行の過程で歩道に座っていた市民をウサギ狩り式に襲い、多くの負傷 者を出した。連行される市民の上着が脱げたり地面に倒れるなどの姿が見られ た。道端で倒れているある市民は腰に怪我をして動けない状態だ。警察は、取 材中の記者も無差別に捕まえて戦闘警察バスに乗せたが、抗議が相次いだため 記者を解放した。 午後7時50分現在、現代商船前の道路横断歩道にいた市民も警察が歩道に押し出 している。 これに先立ち、大漢門前のキャンドル集会では、保健医療団体連合のウ・ソッ キュン政策局長が政府の追加交渉に対して細かく批判した。ウ・ソッキュン政 策局長は「もうコムタンスープやソルロンタンも命がけで食べなければならな い」とし「交渉ではないものを交渉だという李明博政権は詐欺師」と声を高めた。 「キャンドル少女」と紹介された高校生は演壇に上がって「李明博大統領に送 る手紙」を読んだ。この学生は「私はあなたの統治の下で息苦しく暮らしてい る学生です」で始まるこの手紙で、「すでに50日も眠ることができず、勉強に も身が入らなずに憂いの中で暮らしている」とし「数百万の国民がキャンドル を持っているのになぜ見ても見ず、聞いても聞こえないふりをしているのか」 と糾弾した。 た「あなたが好きな米国がはやく告示をしろと言っているようだが、国民が嫌 なことをするあなたは独裁者だ」とし「今からでもすぐ告示を撤回して国民に 謝罪しろ、われわれは最後までキャンドルを持つ」と伝えた。 その後、景福宮駅で連行されているという知らせを聞いた2千人ほどの市民は、 午後7時30分頃に席を立って大統領府方向に向かってデモ行進を始めたが、世宗 路交差点で警察の車壁とぶつかっている。市民たちは車の壁の前で「今日はこ のままではいない」と激しく抗議している。 ▲景福宮駅付近では3回にわたり、歩道の市民が連行された。 「怒りの実践闘争で今日は最後まで見届ける」 政府の告示強行に抗議する30人ほどの市民が警察に連行された後も、景福宮駅 付近には300人ほどの市民が集まり、その場を守っている。大統領府方面の景福 宮駅一帯の歩道で座り込んでいたこれらの市民は、警察と戦闘警察バスに「連行 者を釈放しろ」などのシュプレヒコールをあげている。 午後5時頃からは、民主労働党の姜基甲、ホン・ヒドク国会議員が「告示強行は 民主主義の破壊」として告示の中断を要求する大統領府までの三歩一拜を始めた。 大統領府方面のすべての道路が戦闘警察バスでふさがっているが、この付近を 通りすぎようとしていた車の運転手も警笛を鳴らして警察に抗議している。歩 道に座り込んでこの光景を見ていた市民たちも、運転手の抗議に同調して 「不法駐車の車をどかせ」などのシュプレヒコールをあげた。 その後、午後7時からソウル市庁近くの徳寿宮大漢門の前で狂牛病国民対策会議 のキャンドル集会が開かれるという知らせを聞いた市民たちは、大漢門前に行っ てキャンドル集会に合流するか、あるいは景福宮駅付近に残るかをめぐって討 論をした。 この中でまた市民の意見は「1ヶ所にたくさん集まることも重要だが、今はあち こちに警察兵力を分散させて、実践闘争をすることが重要だ」とし、ここを守 ろうという意見が多く、彼らはここで座り込みを続けている。 一方、徳寿宮大漢門の前では午後7時からキャンドル集会が始まった。司会のパ ク・ウォンソク狂牛病国民対策会議共同状況室長は「今日は平日だが、国民の 意思を無視して健康と安全を危険に追いやる李明博政権に対抗し、少しも退か ずに戦おう」と話した。 ここに集まった約2千人の市民は「国民の意思を無視する李明博は退け」、「国 民が反対する告示強行を糾弾する」といったシュプレヒコールをあげている。 パク・ウォンソク状況室長は「李明博政権を審判する2日間の終末闘争を提案す る」とし「最大限集会を簡単に進めて、李明博政権への怒りを込めて実践闘争 を展開しよう」と話した。 現在、ソウル市庁広場では保守キリスト教団体主催の「6.25国家祈祷会」が開 かれているが、双方の間には大きな摩擦もなくそれぞれのイベントが進められ ている。 とにかく捉えろ?光化門でも追加連行 警察の市民連行に抗議して光化門まで護送車を追って行った市民も集団で 連行された。 景福宮駅付近で政府の告示強行に抗議する宣伝戦をしていた市民たちは、二台 の戦闘警察バスに分乗させられていた連行者を釈放しろと二時間ほど警察とぶ つかった。護送バス二台のうち一台は、独立門方向に抜け、安国洞方向へ向かっ た一台を追って光化門まで移動した市民も突然警察により連行された。 警官の制止で最後まで護送車両を防げなかった市民が光化門付近に残り、警官 が歩道に押し出し始めた。市民が歩道に上がる途中、また警察は警告放送をせ ずに10数人を強制連行した。 景福宮駅付近には引続き戦闘警察バスが増強され、残った市民は10-20人の群れ を作って集まっている。 この付近の政府総合庁舎の後方にある現代商船前の横断歩道でも摩擦が起きて いる。この道路両側の歩道にいた市民が青信号になる時、横断歩道を渡って宣 伝戦をしようとしたが、警察が横断歩道を通ることを阻止したため小競り合い が続いている。 また一方では姜基甲、ホン・ヒドク民主労働党議員が米牛肉告示官報掲載撤回 を要求する大統領府までの三歩一拜を準備している。 民労国会議員、小学生など無差別連行中 景福宮駅付近で告示強行に抗議する市民らに対する警察の連行が始まった。 警察はたった一度も警告放送をせず、午後4時頃から突然戦闘警察ではない警察 官を投入し、20数人の市民を連行した。連行者の中には民主労働党のイ・ジョ ンヒ国会議員と僧侶二人、狂牛病国民対策会議幹部のアン・ジンゴル氏などが 含まれている。 この過程で一時12歳の小学生が警察バスに拘禁されたと発表されて衝撃を与え た。警察の関係者は現場にいた記者が「連行者の中に小学生がいるというのは 事実か」と確認を要請したところ、初めは「いない」と言い続けたが10数分後 にこの小学生を解放した。 ▲警察に連行され、一時戦闘警察バスに閉じ込められて解放された小学生 警察はこれに抗議する100人ほどの市民も歩道に押し出そうとするとともに市民 を1人、2人と引き離し、連行を試みている。残りの市民は連行者を護送しよう とする戦闘警察バスをからだで防いで激しく対峙している。安国駅側に出て行 こうとしていた護送車両は、市民の激しい抵抗で現在は政府総合庁舎そばの道 路独立門方向に移動しようとしているが、やはり市民に阻止され出発できずに いる。 歩道の上でも市民を道路に降ろすまいとする警官と市民の間で激しい衝突が行 われており、護送車両を阻止して立つ市民と、これを鎮圧しようとする警官の 小競り合いで倒れて怪我をする市民も続出するなど、非常に混雑した状況だ。 ▲警察の突然の連行で倒れて怪我をする市民も多かった。 ▲連行されたイ・ジョンヒ民主労働党国会議員 怒った市民が景福宮駅で警察と衝突 政府の告示強行に怒って街に出てきた市民が景福宮駅付近で警察と衝突している。 午後3時40分現在、景福宮駅の3、4番出口の前には200人ほどの市民がプラカー ドを持って集まり、「告示撤回」を叫んでいる。午後2時から大統領府近くの清 雲洞事務所で記者会見を行った狂牛病国民対策会議の代表者たちもここに移動 し、合流している。 すでに警察は大統領府方面の孝子洞の道路全車線を戦闘警察バスで封鎖した状 態で、孝子洞一帯のすべての路地ごとに警察車両と戦闘警察が配置されている。 地下鉄で景福宮駅から来た市民は、後ろには戦闘警察バス、前には警察兵力に より包囲された状態だ。警察は包囲網から出て行こうとする市民は出している が、中に入ろうとする市民は防いで立っている。 現在は孝子洞方面に止められた戦闘警察バス近くの市民を警官たちは少しずつ 景福宮駅側に押し出している。警察は、市民の群れを歩道に押し出した後、こ こにさらに戦闘警察バスを配置するものと見られる。市民はここで粘りながら 「暴力警察退け」などのシュプレヒコールをあげており、景福宮駅から他の市 民も続々と集まっている。 これに先立ち、ある市民が自転車に太極旗を立てて告示強行に抗議するとし、 大統領府側へ向かったが、警官に追い出されて突然この自転車の前に立ち、自 転車に乗っていた市民が押し倒される事態も発生した。 「告示強行、国民と戦争しようというのか」 今日午後2時、狂牛病国民対策会議が政府の告示強行を糾弾する緊急記者会見を 大統領府近隣の清雲洞事務所前で開いた。記者会見には対策会議所属団体代表 者約20人が参加した。 国民対策会議のパク・ウォンソク共同状況室長は、「市民が約50日間キャンド ルを持ったのは、国民の健康権と生命を保護するよう再協議しろということだっ たが、これを無視して政府は一方的な告示を進めた」とし「追加交渉の内容を 公開もせず、国民的な検証もなく告示を押し切るのは国民と戦争をしようとい うこと」と政府を強く糾弾した。 代表者たちは記者会見文で「いわゆる追加交渉への韓国政府の説明と、米貿易 代表部の発表が完全に違うという点に驚かされる」とし「さらに致命的なのは、 交渉の結果に両国が署名した合意文そのものがなく、韓国政府が告示を発効し た後で米政府の措置が決定されるということ」と指摘した。 これは米政府が「追加交渉」を「交渉」ではない「討議」と規定したことと、 「韓国輸出用QSA」が米政府の保証と強制力を含むという韓国政府の説明と違い、 米政府が「民間業者間の自発的措置」と明言したことによるものだ。 彼らはこうした内容を聴いて「合意の性格、合意内容、履行の強制力などすべ ての面で韓国政府の説明と米政府の立場が天と地ほどに違う」とし、「これは 李明博政権の自作劇」とさえ主張した。「誰が見ても無理に告示を押し切るに は、時間がたつほど追加交渉の実態があらわれてさらに世論が悪化することを 知っているから」という。 また国民対策会議は「まず告示を撤回して追加交渉過程を率直に公開し、国民 的討論に誠実に臨め」と要求し、「国民の力で、全面再協議を堂々と宣言する ことだけが政府が生き延びる唯一の道」と明らかにした。 記者会見を終えた代表者たちは「今日はぜひ大統領府に行く」と抗議書簡を持っ て大統領府方面に行こうとしたが、この方面への路地が戦闘警察バスでふさが れ、午後2時40分現在、座り込みをしている。午後3時から景福宮駅付近で宣伝 戦をすることにした市民が到着し、ここで合流するものと予想される。 一方、大統領府を訪問しようとした民主労働党所属の議員たちは、現在大統領 府中の噴水付近で警官と小競り合いになっているという。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2008-07-03 22:14:15 / Last modified on 2008-07-03 22:14:16 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |