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最後まで「平和」を守ったキャンドル

[30日03:00]警察、残った参加者を歩道に追いやる... 連行者1人発生

特別取材チーム/ 2008年05月29日19時39分

光化門に向かったキャンドルデモ行進参加者と後方の鍾路方向に集まっていた 参加者を前後を塞いだ警察は、午前方2時頃からスクラムを組んだ市民を押し出 し、再び真中まで押してきた。

警官たちは残る参加者を100-200人程度で取り囲んで圧迫した。孤立した参加者 たちは「われわれは正当だ」、「平和デモを保証しろ」、「私たちを捕まえて 行け」と叫びながら丸くなって座り、抵抗したが力不足だった。

韓国芸術総合学校の学生だという20代の女性は「友人について初めて出てきた」 と話した。キャンドルデモ行進の最後の頃に警察に包囲されて震えていた彼女 は、しっかり友人と腕を組んで「それでも友人と共にきたので、あまり恐ろし くありません」と話した。最後まで残っていた理由を尋ねると「最後に卑怯に なりたくありませんでした」として「自炊しているのですが水道料金も上がり、 とても苦しい。もう本当にお金がなければ死ぬことになりそうなので出てきま した」と話した。

30分ほど光化門方向の参加者をとり囲んでいた警官は、午前2時20分頃、歩道に やっと1人が通れるほどの通路を開き、「歩道にいくように」と勧めた。閉じ込 められていた100人ほどの市民が「兵力をすべて撤収させれば自主解散する」と 要求し、歩道側にいた警官が退いて道を開き、半分ほどが歩道に出た。彼らは 群れから抜け出すときに愛国歌を歌いながら涙を流していた。

しかし残った50数人の市民は「兵力を完全に撤収しろ、完全に撤収させなけれ ば出て行かない」と粘り、警察はまた彼らを円形に囲んだ。「やむをえず警察 力を投入する予定ですので記者の皆さんは出て行って下さい」という警察の放 送に対して市民たちは「記者のみなさん行かないで下さい」と大声を張り上げ た。しばらく小競合の後、結局光化門方面の道路に残っていた人々は午前2時 55分頃すべて歩道に押し出された。

▲ソウル市警1機動隊職人歩道付近の兵力を撤収したと言って最後に残った人々に歩道に出るよう要求している。

後方の鍾路方面で警官により孤立した約200人も警察の包囲網が狭まり、ほとん ど歩道に押し出された。歩道の彼らは引続き「暴力警察退け」と叫び、予備軍 服を着てキャンドルデモ行進のボランティアをしていた青年がこの間で車道に 降り立つのを自制させた。

午前2時40分頃、警察は残った参加者がまた車道に降りないよう後方の鍾路区庁 入口交差点地点まで戦闘警察を配置し、4列の人間バリケードを作った。午前 3時現在、道路の参加者は警察によりすべて歩道に押し上げられ、ほとんど 状況は終了した。

警察はすでに30分ほど前からこの方面に向かう車両を後方にまとめて待機させ ていて、参加者全員が歩道に出るとすぐ交通整理を始めた。最後まで残ってい た人々は歩道で今日のデモ行進について話しながら、なかなか場を動こうとし ない。

一方、この日のキャンドルデモ行進では一人の連行者が発生したことが確認さ れた。鍾路警察署関係者は「警察バス車両のタイヤをパンクさせた男性をその 場で捕まえて、連行した」と明らかにした。

光化門に警察兵力投入、強制解散切迫
[8信30日01:40]光化門に残ったキャンドル集会参加者戦闘警察に取り囲まれる

午前1時35分、警察の鎮圧作戦が始まった。警察は光化門で市民が自由発言と歌 などで平和に集会を進めていたとき、世宗路方向を塞いでいた戦闘警察バスの 一台を動かし、この間からいっせいに戦闘警察を投入させた。

光化門郵便局方向、教保文庫方向でも戦闘警察が怒涛のように流れ込み、あっ という間にキャンドル大行進参加者を取り囲んだ。市民たちは「集まれ」、 「かたまれ」と叫んで5百人ほどがまん中に集まった。彼らは「非暴力!非暴力!」 を叫び、互いの手を握って元の場に立っている。

突然鎮圧態勢になると周辺の市民が集まって警官に抗議し、大混雑になってい る。歩道にいる2千人ほどの市民がこの光景を見守っている。

前から50メートルほどの間隔で後ろにも戦闘警察が投入された。キャンドルデ モ行進の後尾、鍾路区庁入口付近に集まっていた300人ほどの参加者もスクラム を組んで戦闘警察の前で対峙している。警官の間にキャンドルデモ行進参加者 が混じっている形だ。

午前1時40分現在「デモ隊を解散させる予定ですので記者と市民の皆さんは安全 なところに移動して下さい」という警察の警告放送があり、まもなく強制鎮圧 が始まることを推察させる。

深夜12時を越したキャンドル、再び光化門へ
[7信30日00:30]絵を描いて討論して歌う通りの上

深夜12時をすぎても疲れを見せないキャンドル大行進参加者が、再び光化門に 到着した。夜11時40分頃に安国洞に方向を決め、大学路側に行進した隊列は、 昌徳宮正門前の道路でデモ行進経路をめぐってしばらく意見を交わした。

先頭で方向を決めていた市民の一部は「直進して大学路に行こう」と主張し、 別の市民たちは「右折して清渓広場に行こう」と提案した。「鍾路側に行こう」 という話も出てくるなど意見が入り乱れていた。いくらか話を交わした市民た ちは、結局鍾路に行くことに決め、鍾路3街を通って夜12時20分現在、また光化 門に到着した。

世宗路方向は相変らず戦闘警察バスで水一滴も漏らさないように塞がれていた が、この日三回目に光化門に到着した2千人の参加者は「私たちは再びここまで きた」と歓声をあげた。

光化門郵便局側に配置されている戦闘警察に向かって「暴力警察退け」、「平 和デモ保証しろ」というシュプレヒコールをあげた参加者らは、車の壁を前に して全車線を占拠したままあちこちに散って座ったり立っている。三三五五集 まって今後の計画を議論する市民、同じ学校どうしで集まって話す大学生の姿 が見られる。

ある参加者らは彼らを阻止している戦闘警察のバスに近付いて「MB OUT」とい う文字を書いたり、行進のときに持っていたプラカードを窓のすきまに挟むな どの行動も続けている。片隅ではギターを持ち出した市民が「朝つゆ」の歌の 伴奏を始めた。ギターの音を聞いて集まった市民たちは、ギターの周辺に丸く 集まって座り、共に歌っている。

夜12時30分、「皆さんは今道路を無断に占拠して不法集会をしています」とい う警察の1次警告放送があった。

「大統領府に行きたい」
[6信29日23:20]光化門交差点鉄桶防御(?)でまた向きを変える

光化門で警察に封鎖され、方向を定めた後、夜11時安国駅3通りに到着したデモ 行進参加市民たちは、安国駅3街でまた左折して光化門方向に行進したが、ここ も戦闘警察バスでぎっしり詰まっていた。

デモ行進参加者は戦闘警察バスの前まで近付いて「非暴力!非暴力!」と叫んで 警察の対応に抗議した。「不法駐車をレッカー移動しろ」、「大統領府に行き たい」というスローガンも出た。これ以上進めなくなった市民は、また向きを 変えて昌徳宮方向を選んだ。鍾路警察署前を通りすぎながらはしばらく立ち止 まって「連行者を釈放しろ」と叫び、警察署の入口を取り囲んだ。

夜11時30分現在、通りを行進している市民の数は5千人ほどとかなり減った。キャ ンドル大行進は、安国駅の憲法裁判所交差点をすぎて、現代社屋の前を通りす ぎている。光化門交差点周辺以外には警官の姿はほとんど見られない。

光化門完全封鎖、安国洞方向デモ行進再開
[5信29日22:50]疲れを知らずに移動するキャンドル大行進

キャンドル大行進の参加者は夜10時10分頃、光化門大韓教育保険ビルの前に到 着したが、これ以上前に進めない状況につきあたった。警察はデモ行進参加者 の世宗路進出を防ぐために、左側の東亜日報社一民美術館と大韓教育保険ビル の間を警察バスで防ぎ、道路を完全に封鎖している。車壁の向こう側には警察 の散水車が待機している。

現在、大韓教育保険ビルの前の地下鉄5号線光化門駅4番出口の方向だけ、空間 が確保されている。デモ行進がこれ以上進めず、一部の市民は警察バスの間の 狭い隙間に進もうとして戦闘警察と衝突した。

一方、光化門に到着して座り込んだ市民の間では、デモ行進を続けるかどうか をめくって論争が起きた。デモ行進参加市民のイ・ソンホ氏は、BSE国民対策会 議に所属するあるスタッフに「君たちは最後まで私たちに責任を取れるのか」 と抗議することもした。

この市民は「土曜日のキャンドルデモで37人がまさにここで警察にひどく殴ら れ、連行されたのに、対策会議は皆いってしまって責任を取らなかった」と憤 激を放ち、「こうして座って、時間がたつほど離脱者が出てくる。そうなると 警察が後から入ってくる」と主張した。

「前が塞がれても、絶対に座っていないで少しでも進まなければならない。後 に回っても行進し続けなければ今まで反復されたように、多くの人々がケガを する」というのがこの市民の主張。これと似た舌戦が所々で眼に触れたし、 「また行進しよう」という提案と討論が自然に行われた。

夜10時50分現在、デモ行進参加者はまた席を立って後方に向かった。後尾から 鍾路タワー前まで徐々に移動したデモ行進参加者らは、安国洞側に方向を定め てまたデモ行進に出ている。

「目的地は光化門です」
[4信29日22:00]キャンドル大行進、乙支路を経てまた鍾路に進入

明洞方向にデモ行進を始めた5万人のキャンドル大行進参加者は、乙支路を経て 鍾路4街まで進み、広場市場付近でまた迂回して、清渓川-〉乙支路4街-〉乙支 路入口を通り、また鍾路に進入した。市民の合流でデモ行進隊伍が増えている なかで、彼らは口をそろえて「光化門」、「光化門」と叫んで行先を知らせた。

市民が鍾路2街に到着した頃、光化門で行進を止めようという主張が出てきて、 デモ行進参加者のあいだしばらく論争があった。ある市民が前に出てきて「前 回のキャンドル集会の時、警察にひどく殴られ引きずり出された」とし、「こ のデモ行進コースは危険だ」と主張した。これに参加者が集まって、しばらく 舌戦を繰り広げたが「私たちの目的地は光化門だから、それでも最後まで行こ う」とし、デモ行進は予定通りに光化門に向かっている。

鍾路の片道4車線を占拠して大規模な市民がデモ行進をしているが交通警察が車 両を整理する姿は見られない。代わりに予備軍服を着たボランティアメンバー がスクラムを組んで道路の車両を避けて、デモ行進市民らの道を開けている姿 が見られた。

夜10時現在、大規模デモ行進の隊列は、鍾路タワーの前を通り、光化門に近づ いている。普信閣側から彼らのデモ行進を見ていた200人ほどの市民がデモ行進 の隊列に手を振って励ました。現在彼らの目的地の光化門交差点は警察の戦闘 警察バスで完全にふさがれている。

[3信29日21:00]鍾路2街から明洞まで並んだキャンドル

午後8時30分、キャンドル文化祭を終えた3万人ほどの市民は明洞方向にデモ行 進を始めた。今日キャンドル大行進の先頭にはソウル地域の大学生が学校旗を 持って立った。

キャンドルを入った市民が通りに出ると歩道の市民は歓声をあげてデモ行進隊 伍を歓迎した。デモ行進隊伍が通り過ぎる所ごとに市民は拍手したり手を振っ てこたえた。道路をすぎた車両の運転手も一緒に「告示撤回」を叫んだ。

3万人ほどで始まったデモ行進の隊列は、午後9時現在5万人ほどに増えている。 デモ行進を始めた市民たちは光化門交差点方向に警察が戦闘警察バスでぎっし り車の壁を作るのを目撃して、方向を定めた。一番先頭は現在鍾路2街の仁寺洞 入口片道4車線を埋めて行進しており、最後尾は明洞ロッテデパート前の全車線 を占拠して通り過ぎている。

キャンドル大行進を始めた市民は「民主市民は一緒にしよう」というシュプレ ヒコールをあげていて、これを見守った市民らが参加し続けている。デモ行進 の隊列は、現在東大門方向へと止まることなく進んでおり、この方面にはまだ 警察の姿が見えない。

[29日2信20:30]ソウル市庁芝広場に3万人が殺到、デモ行進開始

キャンドル文化祭参加者は、午後8時30分現在キャンドル文化祭行事を終えてデ モ行進を始めた。デモ行進の先頭はソウル市庁付近のウェスタン朝鮮ホテルと プラザホテルの間を進んでおり、参加者があまりにも大規模なので多くの参加 者はまだやっと市庁広場出るところだ。

午後8時30分頃まで進められたキャンドル文化祭は市民の自由発言で満たされた。 自由発言をしたあるソウル大学校の学生は「大学生が動かなければいけない。 多くの人々が心配しているのだから、ソウル大では学生が自ら総学生会にBSE牛 肉に反対するストライキ休業総投票をしようと要求した」として「大学生も頑 張っている」と話した。

続いて「ソウル大学校本部が『総投票は不法だ、背後勢力を除籍させる』と総 投票を妨害している」と伝え、「だが背後があるのなら、それは民主主義を愛 する大学生と街に出てきた市民たちだ」と話して、参加者の大きな拍手を受け た。

江陵からきたというある女子高生は「インターネット生中継を見ていたが、私 も何か力を貸せないかと思い、ここにきた」と言って歌った。この女子高生は 歌手顔負けで、市民の途方もない歓声を受けた。

今日のキャンドル文化祭では「あなたのための行進曲」も歌われた。キャンド ル文化祭に参加した30、40代の会社員が「昔、私たちはこの歌をよく歌った」 とし、歌詞を付けて歌う姿が眼に触れた。

主催側のBSE国民大本会では参加者たちに「われわれは平和に集会をする。もし 警察が私たちを阻止すれば、皆一緒に『お前たちが不法だ』と叫ぼう」と伝え た。人権団体活動家たちも「警察の人権侵害事例が発生したら、チョッキを着 た人権監視団に申告してほしい」と要請した。

キャンドル大行進に参加する市民はますます増えている。今までのキャンドル 集会のうち最大規模になるものと見られる。

"今日は「キャンドル文化祭」の代わりに「キャンドル大行進」
[1信19:30]ソウル市庁広場の怒り、「告示強行を国民が審判」

米国産牛肉輸入衛生条件政府告示が発表された今日(5月29日)夕方7時15分から、 ソウル市庁広場では「告示強行国民審判キャンドル文化祭」が進められている。 いままでにここに集まった3千人ほどの市民はキャンドルを持って李明博政権の 告示強行を強く糾弾している。

「キャンドル文化祭は容認できる」という政府の言葉とは違って、警察は政府 告示が発表された直後からソウルの清渓広場を始め市庁まで、警察バスを動員 して道路を遮断した。

市民の直接行動は、今日の昼間に告示が発表された直後から続いた。子供を乳 母車に乗せたお母さんたちは「子供たちが何か悪いことをしたか。私たちが守っ てやろう」と叫び、昼間から市庁広場周辺を行進した。また、光化門大韓教育 保険生命ビルの前と東和免税店前など、ソウル都心のあちこちで市民の小規模 な集会が散発的に続いた。

午後7時30分現在、ソウル市庁広場は市民の叫び声で埋め尽くされている。今日 のキャンドル文化祭の司会をしたパク・ウォンソク国民対策会議状況室長は、 「国民の切実な呼び掛けを欺き、李明博政権は告示を押し切った」とし「李明 博政権は、国民を崇める政府ではない」と話した。続いて「今日付で李明博政 権を独裁政権と規定しよう」とし「李明博政権は国民を捨てた。今や国民が李 明博政権を捨てる時だ」と声を高めた。これに対して市民たちはキャンドルを 高く持ち上げて歓声をあげた。

キャンドル文化祭の舞台周辺には自由発言を申請する市民がたくさん押し寄せ て列を作って待っている姿が見える。主催側のBSE国民対策会議は今日のキャン ドル文化祭を短く終わらせて、すぐ「キャンドル大行進」を始める計画だと明 らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-06-04 11:03:55 / Last modified on 2008-06-04 11:03:57 Copyright: Default

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