世宗路にコンテナ、「鉄塊で百万の民意は防げない」

キャンドル集会分岐点、韓昇洙総理が「暴力的行動厳正対処」を警告

今日(10日)、米国産牛肉輸入開放に反対して李明博政権退陣を叫ぶ100万キャン ドルの大行進が予定されているが、これまで1ヶ月以上進められてきた市民の キャンドルデモ行進の最大の分岐点になるものと見られる。

金属労組現代自動車支部が今日のキャンドル集会出席などを理由に残業を拒否 することにし、公共労組組合員だった故イ・ビョンニョル氏の死亡により労働 界も大挙キャンドル大行進に結集する予定だ。それだけでなく女性、青年、宗 教界、学界など、各界でも事前行事を行うなど組織的動きを見せている。

こうした中、警察が『甲号非常令』を出し、明け方から世宗路李舜臣銅像前の 道路上下2車線を除き、コンテナを2層に積むなどの対応をし、すでに過剰対応 と指摘されている。『甲号非常令』は、警察が現状況を「戒厳が宣言される前 の治安状態」と判断しているもので、警察の水準で下せる最高レベルの非常令 だ。甲号非常令が下されれば、警察は動員できる警察官全員に非常勤務命令を 下せる。警察は今日のキャンドル集会に4万人の戦闘警察を配置すると発表した。

▲警察は世宗路李舜臣銅像前上下2車線を除く車線をコンテナで防いだ。CCTVキャプチャー画面

警察庁のホームページの自由掲示板には、『コンテナ』設置などに対する市民 の非難が殺到している。警察のコンテナ設置で今日午前の出勤時間に世宗路は 最悪の交通大戦争を体験した。

自由掲示板でキム・インシク氏は「もし100万人の国民が広場に集まれば、果た して鉄の塊のコンテナが100万を防げると考えるのか」とし「民意のとうとうた る流れは鉄では防げない」といった。チョン・ギョンヒ氏も「あまりにも情け なくてここまできた」とし「おかげで13年落ちの夫の車でガソリンを使って、 30分以上交通地獄の中にあった」とし、「タクシー費がべらぼうにかかったが、 それを警察庁が出してくれるのか」とも書いた。

一方、韓昇洙国務総理は今日(10日)午前に開かれた国務会議で、民主労総が米 国産牛肉反対全面ストライキを準備していることに対して「勤労条件問題と無 関係な民主労総の今回のストライキは明白に不法」とし「政府は法にしたがっ て不法ストライキには厳正対処する」と述べた。また原油高でストライキを予 告している貨物連帯などに、韓昇洙国務総理は「遺憾」とし「集団運送拒否自 制」を要求した。

今日のキャンドル集会に対しては、「政府は平和な意思表現は最大限保障する が、暴力的行動には厳正に対処する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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