本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:全国各地から1万5千の農民がソウル駅広場に総集結
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 20041113knong
Status: published
View


全国各地から1万5千の農民がソウル駅広場に総集結

「街頭の週末」の幕が上がった。 13日午後1時30分、全国から上京した1万5千人(全農集計)の農民の叫び声で 「国民的合意のないコメ交渉の中断と国民投票実施要求のための全国農民大会」 がソウル駅広場で開催された。 農民大会を筆頭に全国貧民大会、全国民衆大会、労働者大会前夜祭、労働者大会が 週末のソウル各地で広まる。

百余台の警察車両と数千の警察兵力がソウル駅広場を取り囲み、 各地域の農民が続々と到着するなかで、 全国女性農民会総連合のチェオクジュ事務総長の司会で事前行事が始った。 最初に壇上に上がったチャンドンハ全農江原道連盟議長は 「農薬にまみれた輸入米が各級学校と軍部隊に納品されている」と暴露した。 また、チャンドンファ議長は「輸入糧穀倉庫に入ると 猛毒の農薬のために頭ががんがんする境地」とし、 地域別に学校運営委員会を通して子女らが農薬まみれの輸入米を食べることだけは 防ごうと語った。

「コメを守ることと公職社会改革に乗り出すことはそっくりだ」

現在、警察に手配されているミンジョンギュ全国公務員労組副委員長も 舞台に上がった。ミンジョンギュ副委員長は 「政府と私たち公務員が食膳を守れずに、農民がこうして街頭に出てきた」 と話し、「農民たちがコメを守ることと、 公務員たちが公職社会改革のために乗り出すことは、そっくりだと思う」 と公務員労組への支持を訴えた。

まもなくチョンギファン全国農民連帯執行委員長の司会で本集会が始まった。 米袋で作った服を着た農民が広場を埋めつくし、 色とりどりの旗、横断幕が風に力強くはためいた。 安城から「アスファルト農作業」に出てきたと言って 記者に一切れのモチを差し出す60代の農民の表情は決然としていた。

チョンチェドン農民連帯常任代表は 「10年前のURの時からコメ問題で戦ってきたのに、あの時も今もそっくりだ」 とし、「変わったことはないのに、私たち農民の白頭だけが増えた」 と大会の辞を始めた。続いた大会辞でチョンチェドン常任代表は 「あの時は大統領職をかけてコメ開放だけは防ぐという話ぐらいはあったが、 いまは輸入が大勢だという暴言しか出てこない実情」と糾弾した。

「この土地の主人が誰なのか見せつけよう」

まもなく民主労働党キムヘギョン代表、 我が米・国民運動本部オジョンニョル共同代表、 民主労総イスホ委員長の連帯の挨拶が相次いだ。 イスホ委員長は「全泰壹という名の労働者が焚身して今日でちょうど34年になる日」 と話を切り出した。「農業の主人は農民、労働の主人は労働者」、 「韓国の主人が誰なのか見せつけよう」とし、 「今や別々に戦う時ではない、私たちみんなが共に力を集めて共に戦おう」 と発言を終えた。

農民の歓呼を受けて壇上に上がった民主労働党のカンギガプ議員は 「皆様をこのようにまた道路に出させることになって申し訳ない」 としながら「国会で飯を食べない人々は除き、 飯を食べる人はみんなコメを守るようにさせたい」と決意を表わした。

「コメ再協議を中断して国民投票を実施しろ」

全国農民会総連盟のムンギョンシク議長の政治演説があった後、 対国民呼訴文と闘争決意文朗読を最後に今日の農民大会は終わった。 農民大会参加者一同は闘争決意文で「国民的な合意なく進められている コメ再協議を中断して国民投票実施しろ!」 「食糧自給率目標値を法制化しろ」と要求した。 農民大会を終えた農民は、市庁前まで行進してそのまま民衆大会に参加した。

この日の集会には取材の熱気も熱かった。 主催側がマスコミの記者の身分を現場で確認し、 数十枚の証明書を発給したが、用意したカードが足りなくなって 即席で追加製作して支給するという一幕もあった。

また、この日の集会には外国からのお客さんも参加した。 反世界化共同闘争企画団(共同企画団)が去る10日と11日にわたって行った 代案世界化国際フォーラムに参加したカナダのケベック大学社会学 ドルバル・ブルネユ教授、労働組合センター総書記を兼任するインド金属連盟の アルデンド・ダクシ委員長、持続可能な世界化監視研究所の チャールズサンチャゴ所長などが農民会場を共に守った。

現場で会った人、人々

インド金属連盟アルデンド・ダクシ委員長

全国農民大会に参加したインド金属連盟のアルデンド・ダクシ委員長と 話を交わした。ダクシ委員長は、インドと韓国の状況が似ていると語り、 韓国の農民の闘争に強い連帯の意思を明らかにした。

今日の農民大会にはどのように参加することになったか

・10日に韓国に入国して民主労総が主催する 反世界化ワークショップに参加した。 今日の民衆大会と明日の労働者大会までいる予定だ。 15日にインドに出国する。

今日表出された韓国の農民の熱気が熱い

・韓国の農民の意志が大変だということを今日感じた。 現在、と韓国の状況はだいぶ似ている。

インドの状況を簡略に紹介してくれ

・1991年にインド政府は民衆、果ては議会とも議論することなく 市場開放、資本世界化関連協約に署名した。 91年から今年の2004年まで、インドの民衆は引続いて戦っている。 いくつもの大きな闘争があり、今年2,000万の労働者が参加した 大規模なストライキが行われた。 インドの公務員労働者もこのストライキに賛同した程だ。

現在、韓国政府は全国公務員労組に対して弾圧している状態だ。結局問題は世界化という言葉のようだ

・資本とあらゆる領域での世界化、特に各国の農業基盤を破壊する 無差別な農産物開放に明確に反対する。 全領域にわたる無差別な世界化により、若者達は働き口を失い、 各国の政府は力を失って、民衆は生存権を失っている。 無差別な世界化に抵抗する連帯の世界化が必要な時点だ。

2004年11月13日17:01:02

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2004-11-16 23:45:16 / Last modified on 2005-09-05 05:17:28 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について