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シャマルタパ、内戦中のネパールに追放されると命の危険

政府軍にとっては反体制人士... 反乱軍は資本主義国家で金を儲けたことに反感

チャムセサンニュース

*▲2月10日の自主出国拒否宣言記者会見でのシャマルタパ[資料写真]*

2月15日、「移住労働者強制追放阻止と全面合法化のための明洞聖堂籠城闘争団」の 共同代表であるシャマルタパ(32歳、ネパール)氏が大学路で出入国事務所職員によって 強制連行され、麗水出入国管理所保護所に移送された。 シャマルタパ氏は麗水に移送された後、28日間、 移住労働者強制追放阻止と全面合法化のための断食闘争を展開したが、 健康悪化で3月15日、病院に送られた。

移住労働者の強制連行は、そのまま本国への強制追放につながる。 昨年10月、非正規職労働者集会に参加したバングラデシュ移住労働者の ビドゥ氏とジャマル氏も出入国管理所職員によって強制連行された後、 テロリストとされて本国に送還された。移住労働者が労働権保障のために 労働組合を結成したと言うことで政府に反する活動に分類され、 テロリストに指定されたのだ。韓国での滞在期間が4年を超える移住労働者は 自動的に不法滞留者に分類され、このような罪目が適用されることになるのである。

テロリストに分類された移住労働者の場合、 出入国管理所職員が本国まで同行して本国到着直後に拘束収監されることになる。

一年に何度か政権が変るネパール、地域住民500人あまりが爆撃で死亡

しかしシャマルタパ氏が強制追放されれば、内戦中のネパールに移送されることになり、 命は保証できないという点で非常に深刻だ。現在、ネパールは政府軍と マオイスト軍だけでなく、さまざまな民族主義分派に分れて内戦に包まれている。 最近1か月のうちに、ある村に住んでいた住民500人あまりが銃撃と爆撃で 死亡する事件も発生した。

明洞聖堂に籠城しているネパール労働者のラウォディ氏は 「インターネットなどを通して暇があれば本国の内戦状況に接している」とし、 「9年近く続くネパールの内戦は、最近、王家一族が被撃されるという事件を 体験し、2年間でさらに頻繁に激しくなり、テロリストとされた後に 本国に送還されれば、身辺の安全は全く保証されない」と伝えた。

シャマルタパ氏の場合は、特にこの間の籠城活動と断食闘争などが ネパールの新聞に大きく報道されており、政府軍と反乱軍のどちらにも 広く知られている状況だという。差別撤廃のためのシャマルタパ氏の これまでの活動は、政府軍には政府に反する反体制活動と見なされざるをえない。 また反乱軍も資本主義国家で金をかせいでいたシャマルタパ氏のような 移住労働者に対して大きな反感を持っている状況だ。シャマルタパ氏が 本国に送還されると、死刑という最悪の状況も十分に予想可能だという。

シャマルタパ救援対策委のイヒョングム氏は 「ネパールの状況が内戦状況でもなんでも、命さえ保障されれば 監獄に閉じ込められてもいい」とし、「しかしシャマルタパ氏の健康が 早い内に好転して3月23日に病院から保護所に移送され、保護所に移送された以上、 ビドゥ氏とジャマル氏と同じようにいつ本国へ移送されるのか、 わからない状況」だと述べた。

高建総理、移住労働者の深刻性は認めるが連行者の釈放を受け入れることはできない

一方、3月23日、光化門政府総合庁舎では民主労総と高建総理間に現在の 弾劾局面で漂流している民生問題をはじめ、2月10日に政府が失業者対策として 出した公共部分の非正規職雇用創出と関連して、 現在の非正規職労働者問題を言及する面談が進められた。

この席で民主労総は、現在10万を超える移住労働者を不法滞留者として 強制追放している問題の深刻性を提起し、 △外国人保護所の連行者釈放 △強制追放中断 △未登録移住労働者(不法滞留者)赦免 △事業場移動の自由保障などの方式で解決策を提案した。

このような提案に対して高建総理は 「早く民主労総と政府(法務部、労働部、総理室など)の討論の席を用意する」と 語った後、「移住労働者の事業者移動の自由の問題について法案の用意は難しいが、 施行令改正などによって賃金未払いと弾圧などに悪用されないように 改善案の用意を検討する」と明らかにした。このために、 早い時期に民主労総の関係者と法務部の出入国管理局長、滞留審査課長が参加する 議論が続く予定だ。

しかし総理面談に参加した民主労総非正規室のチュジヌ室長は、 「移住労働者問題に対する高建総理の全般的な立場は、今後、民主労総との対話に 真剣に応じるということだったが、連行者釈放に対しては釈放不可という 現在の立場を固守した」と伝えた。

現在、麗水ではシャマルタパ氏の救命のために麗水地域の市民社会団体が 対策委を設けて市民の署名とインターネット署名を受け、麗水地域の マスコミなどを通じた宣伝戦を行っている。シャマルタパ氏の追放が、 いつ行われるかわからない状況で、麗水では3月中にソウルの法務部に 抗議訪問する計画を建てている。

イヒョングム氏は「シャマルタパ氏は、現在、いかなる法的保護も期待できない 一刻を争う状況であり、ひとりでも多くの国民の署名を受けて 長官の個人意志による措置を願う以外の方法が見つからず、 非常に残念な状況」と伝えた。

2004年03月24日12:39:09ナムファソン(namhs@jinbo.net)

"原文":http://cast.jinbo.net/news/show.php?docnbr=30102


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