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差別と競争を止めて予備教師の未来を変えよう

[連続寄稿]期間制教師労働組合の設立を支持する

キム・ミンソン(ソウル大師範大学生) 2018.01.04 16:24

「期間制教師の正規職化は教育界の『鄭ユラ』量産だ」という衝撃的なスローガンは、 他でもなく予備教師たちの口から出た。 期間制教師正規職化に反対する「全国中等予備教師たちの叫び」というオンラインカフェのメンバーは、 実際にそのシュプレヒコールをあげながら期間制教師の正規職化は「公正ではない」と話した。 自分は考試村(訳注:受験勉強のための簡易宿泊施設)で何年間も国家試験の準備をしたのに、 なぜ期間制教師は任用試験も通過せずに「特典」を受けて正規職になるのかということだ。

非正規職差別に賛成しつつ、差別を正すことが「特典」だと叫ぶ予備教師たちは、 これまで韓国社会がしてきた教育がどんな姿だったのかを見せた。 今の予備教師たち、つまり私のような人々が受けてきた教育というのは、 非正規職は「努力が足りず、能力が足りずに」差別されても当然だと言う教育だった。 予備教師たちは競争は当然で、競争で勝つことが一番重要だと学んだし、 競争で勝利せずに権利を要求することは公正ではないと習ってきた。 こうした過程で私たちの中には差別と競争が最優先だと内面化され、 「予備教師」という名前を付けて搾取構造の再生産の先頭に立つ悲劇が起きた。

[出処:チャムセサン資料写真]

だが違う視線を送る予備教師たちもいた。 20をが越える全国師範大学学生会では 「われわれは競争ではなく共生を教えたい」という名前で、 国家の誤った政策が期間制教師を量産し、 期間制教師の問題提起に対する代案は政府が出せと主張した。 今、予備教師たちと期間制教師たちの戦いをあおっているのは政府だと指摘して、 さらに質が高い教育のために正規職教員を拡充しろと要求した。 元大学校師範大学学生会長として、私もまたこれに参加した。

私にとって、期間制教師の正規職化は、誤った教育を変える第一歩だ。 学校現場での不平等は実際に反教育的であり、差別と競争のイデオロギーを強化する。 授業時間にいくら「差別は悪いことで、われわれは一緒に暮らしていく存在」と話しても 「私たちのクラス先生は非正規職で、隣のクラスの先生は正規職だって」と話す学校で、 いったい教育に何の意味があるのだろうか? 教育とは単に言葉だけでなく、実践する時に咲くものだ。 われわれは非正規職教師が差別される学校では平等を学ぶことができない。 こうした学校現場で学生たちは差別と競争の論理で荒れはてた内面を持つほかはない。

また期間制教師正規職化は私の未来がかかることでもある。 実際に予備教師と期間制教師は一つだ。 予備教師の20%程度は私立学校に行き期間制教師になったり、 任用試験に落ちて公立学校で期間制教師として何年間か働いて、 また任用試験準備をすることも多い。 当然にも、予備教師たちの未来が期間制教師なのは、 彼らの能力が低かったり、努力が足りないのではなく、 差別の構造が強固だからだ。 予備教師がすべてすぐ正規職教員になれるわけではなく、 多くの予備教師たちの未来が差別され搾取される非正規職教員なのに、 この現実はしばしば別々に考えられる。 期間制教師が正規職化されないのなら、私の未来はあるいは分割契約などによって 私が望む教育を全て実現することが難しく、 同一労働をしつつ多すぎる業務を遂行しなければならず、 号俸で差別される期間制教師になるかもしれないと思う。

だから、私たちが立ちあがったここで差別ではない平等を教育するために、 予備教師たちが非正規職にならない権利のために、 私は期間制教員労組の設立を支持する。 そして負けることなく、闘争の道を選んでくれて感謝し、 とてもうれしい決定だと申し上げたい。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-01-09 19:15:45 / Last modified on 2018-01-09 19:15:50 Copyright: Default

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