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ソウル教育庁、結局特権学校の廃止はゼロ

「指定取り消し」のソウル外国語高校も再聴聞後「2年後に再評価」に翻意

チェ・デヒョン記者 2015.07.31 18:40

ソウル市教育庁がソウル外国語高校の特殊目的高校の指定取り消しの決定を撤回した。 教育部が勧告した再聴聞を行った後のことだ。

ソウル教育庁は7月31日、ソウル外国語高校の運営性と評価で、 最終的に指定取り消しではなく「2年後に再評価」と確定したことを明らかにした。 これにより、ソウル外国語高校は2017年まで、特別目的高校の地位を維持することになった。 ソウル外国語高校をはじめとするソウルの外国語高校6校はすべて指定が取り消されなくなった。

4月にソウル教育庁はソウル外国語高校に対する特別目的高校の運営性と評価の結果、 基準点数(60点)未達のため指定取り消し聴聞対象に選定した。 ソウル外国語高校が3回の聴聞をすべて拒否したため、 ソウル教育庁は聴聞手続きを打ち切って5月にソウル外国語高校の特別目的高校指定取り消しを決定した後、 教育部にこれについての同意を申請した。

教育部は7月9日に再聴聞を勧告し、ソウル教育庁はこれをそのまま受け入れた。 「(すでに聴聞手続きが終結したが)教育部の勧告が(再聴聞のため)新しい事情ができたものと判断した」というソウル教育庁は、 7月21日に再聴聞を行った。

ソウル教育庁は「再聴聞により、評価の結果、不十分だった項目に対する積極的な疏明と共に、 教員の専門性の伸長、外国語高校設立目的を達成するための改善の努力と意志を現わした」とし 「機会を付与することが妥当だと判断した」と指定取り消しの代わりに 「2年後に再評価」を決めた理由を明らかにした。

ソウル教育庁学校支援課の関係者は 「聴聞の主宰者と30日の特別目的高校指定運営委員会の2か所の意見が、 もう一度機会を与えようという立場だった」とし 「2年後にまた評価して、指定取り消しを決めるようになるだろう」と明らかにした。

ソウル外国語高校の指定取り消し撤回で、 基準点数未達でも特権学校の地位を維持することになった学校は合計7校に増えた。 自私校5校、特別目的高校1校、国際中1校がその対象だ。

ソウルの教育界は反発している。 全教組ソウル支部長のイ・ソンデ ソウル教育団体協議会共同代表は、 「一般高校の教育崩壊を防ぐためには高校体制を改編しなければならない。 これに共感した市民らが曺(チョ)ヒヨン教育監を選んだのに、これを放棄した」と指摘し 「教育部が特権学校の最終承認権を握っていることも問題だが、 教育庁が自らの決定を翻意して、責務を果たさないことのほうが大きな問題」と強く批判した。(記事提携=教育希望)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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