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世界教育フォーラム宣言を強調した朴槿恵、国定教科書「幽体離脱話法」で議論

画一的な国定化を強行しながら「教育多様性」を含む仁川宣言を強調?

ユン・グニョク記者 2015.12.02 12:15

ヨーロッパを歴訪中の朴槿恵(パク・クネ)大統領が12月1日、 国連傘下のユネスコ本部で「2015世界教育フォーラムの仁川宣言と世界市民教育」を強調した。 だが画一的な国定教科書を強行した朴大統領が 「文化的多様性と透明性、参加的ガバナンス」等を含む仁川宣言を強調したのは 「幽体離脱話法であり、リップサービス」だという批判があがっている。

▲5月19日に世界教育フォーラムが開かれた仁川松都で教育市民団体が「韓国の教育に対する嘘を止めろ」としてパフォーマンスをした[出処:教育希望カン・ソンナン記者]

朴大統領「世界市民教育さらに強化を」、だが内容は...

マスコミの報道によれば、朴大統領はこの日のユネスコ特別演説で 「世界市民教育をさらに拡散し強化させていかなければならない」とし 「5月に韓国で開かれた『2015世界教育フォーラム』の仁川宣言で、 世界市民教育が今後15年間の世界の教育目標に設定されたことを評価する」と話した。

だが12月2日、今年の5月21日に発表された仁川宣言文を入手して調べた結果、 この宣言は文化的多様性を強調していた。 画一性を追求する中高校の歴史教科書国定化とは正反対の方向だ。 世界教育フォーラムと仁川宣言を主管したのもユネスコであった。

仁川宣言は「2030新教育ビジョンは人権と尊厳性、 社会正義、包容性、文化的多様性に基づく発展にインスピレーションを受けた」とし、 次にのように強調した。

「われわれは、責務性と透明性を増進する法的・政策的システムだけでなく、 参加的ガバナンスとすべての水準と分野で調整されたパートナーシップを設立し、 すべての児童青少年および地域社会を含むすべての利害当事者の参加権を擁護する」

国家別に教育を成功的に推進するためには 「透明性と参加的ガバナンス」が必要だと強調したのだ。

だが現在の国定教科書の推進過程は、執筆陣を非公開にするなど透明性から距離がある。 国民の世論と正反対に進めているという点でも「参加的ガバナンス」に反する。

これに対して世界172か国3000万教員を代表するEI(国際教員団体総連盟)の執行委員をしているパク・オクチュ全教組首席副委員長は 「世界教育フォーラムの仁川宣言で指摘した世界市民教育の基礎は、市民の多様な参加権の保障」だとし 「それでも朴大統領が国民の60%が反対する国定化を秘密裏に推進し、 ユネスコの演説では市民教育を強調したのは特有の幽体離脱話法」と批判した。

それと共にイ首席副委員長は 「朴大統領はユネスコの上位機関である国連総会が 2013年に国定教科書に反対する報告書を採択した事実を知ってこんな話をしているのかわからない」と付け加えた。

「では国定教科書は何か? 幽体離脱、リップサービス」

ユネスコ関連の業務をしたことがあるムン・アヨン平和教育プロジェクト「モモ」代表は、 「世界教育フォーラム仁川宣言が強調したのは多様な世界市民教育であり、 世界の国家はこの宣言に基づいて教育計画を組んでいる」とし 「ところが国定化を推進する朴大統領がこうした国際的な教育アジェンダ(議題)を全く理解せず、 ユネスコでリップサービス次元の演説したようだ」と指摘した。

ムン代表は2015世界教育フォーラムに韓国代表団の1人として招待され、 仁川宣言草案の議論に参加した。(記事提携=教育希望)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-12-03 16:10:47 / Last modified on 2015-12-03 16:10:49 Copyright: Default

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