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「1020公務員総会闘争、14万組合員が主体になる契機になる」

[インタビュー]全国公務員労働組合キム・ジュンナム委員長

ユン・ジヨン記者 2012.10.16 20:52

全国公務員労働組合(委員長キム・ジュンナム)が10月20日、『1020総会闘争』 を開催する。

14万組合員全体の同意を集め、△解職者原職復帰、△設立申告争奪、△5、6級 勤続昇進制争奪、△政治表現の自由争奪、△公務員の報酬値上げと報酬決定構造 改善、△大学生子弟学資金争奪など、当面した課題に終止符を打つ意図だ。

また労組は今年の大統領選挙局面での政治的空間を活用し、14万組合員の要求 を政界に伝え、今後闘争を決意し組織力を拡大していく計画だ。政界も公務員 労組の総会に注目している。民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)大統領選候補 が今回の総会に参加する予定で、安哲秀(アン・チョルス)候補も出席を 考慮しているという。

6期指導部が発足してから7か月。労組は今回の総会で、公務員労組が大きな 『変曲点』を迎えていると言う。総会を通じた組織力の強化と組合員の主体的 な参加、総選挙と大統領選挙を通した当面の課題の解決など、多くの変化点が 待っているためだ。特に、今年で10年をむかえた公務員労組は、これから10年 の歴史を作っていくための多様な変化を模索している。

チャムセサンは公務員労組『1020総会闘争』を迎えるにあたり、公務員労組の キム・ジュンナム委員長から今回の総会の意味と10年の課題、大統領選挙空間 での悩みなど、多様な話を聞いた。キム委員長は何よりも今回の総会は組合員 の主体性を集め、『新しい成長の機会』に作用するという期待を示した。

[出処:全国公務員労働組合]

# 「1020総会闘争、組合員が主体だと認識する契機になる」

1020総会闘争まで一週間も残っていない。準備はうまくいっているか

5月の1次巡回を始め、先週まで集会などを開いて現場の世論を組織した。現在 は仕上げの段階で、準備はうまくいっている。総会を成功させるには、最低、 5万人がこなければならないが、可能なら(約7万人受け入れ可能な)蚕室競技場 を埋めたいと思っている。反応や雰囲気が良くて、希望的だ。

現場の雰囲気はどうか

労組ができてから10年になったが、事実上、上層単位の核心幹部中心に労組が 運営されてきた。それで組合員全体の権益と労働現況について説明する機会が なかったが、今年は一年中、組合員に説明する機会を持った。こうした過程で 組合員の間でも、自分の意見を陳述するなどで参加度が高まった。参加すると いう人が増え続けている。今、組合員は自分の話を聞いてくれ始めたんだと 考えて、積極性を持ち始めた。

今回の総会闘争の意味を説明してほしい

2004年の全面ストライキ以後に始まった8年の過程を見ると、年金法改悪当時、 公務員労組が組織次元で組合員を動員した事例がある。だが全組合員を対象に 尋ね歩いて闘争の主体に作り出したのは初めてだろう。今回の総会を通じて、 組合員が組合の主人であり、主体だということを認識する契機になるだろう。 特に、組合員が主体になって一番至急な事案である設立申告、解職者問題など を総会で議決して、これを行安部などの政府機関に伝える。これで政府自らが 変わらなければならないと考えるようになるだろうし、これを通じて私たちの 問題を解決する枠組みを作れると思う。

総会で中心に扱う事案は何か

設立申告問題と解職者問題を社会的に浮上させることが最も重要だ。また公務員 の政治表現の自由と賃上げ、子供の学資金問題なども中心議題に打ち出している。

#就任7か月、「堂々と賃金、政治表現の自由を話せるようになった」

就任7か月をむかえた。どのように過ごしたか

10年間、公務員労組活動をして、個人的に一番充実した時間だった。特に選挙 の過程で約束した通り、今、公務員社会が堂々と賃金の問題と政治表現の自由 までを社会的な議題として投げられる条件になったと思う。中心的な活動家が 総会を通じて組合員の組織の可能性を理解し、希望を見始めた。これが今後、 公務員労組の成長に大きな力になるだろうと展望する。

また、労組内部の新しいリーダーを確保し発掘する過程で、幹部らが『公務員 生活で感じられなかったことを得られるんだ』ということに次第に気付き始め た。こうした意識化が、内部教育で可能だということを見て、とても意味深く、 充実した期間だった。

発足当時に内部革新を公約した。現在の進行状況と計画は?

残る任期にするべきことは、総会での組織力で組合の運営方式を変えることだ。 核心幹部の活動も重要だが、それと同じ割合で現場労働者を訪ねて行くべきだ。 その意味で中央の各種の委員会の枠組みをまた検討し、労組中央組織に対する 再評価と革新方案を作っていかなければならない。また政策研究所を増やすた めに代議員大会に報告したし、特別会計規約を通じて来年から運営する計画だ。 今年、弁護士を採用して長期的に法律院を設立する方案も準備している。 公務員労組10年の歴史を記録することも準備している。

現場をまわって多くの組合員と会ったようだ。現在公務員の生活はどうか

本当に苦しい。公務員の給料は韓国社会の最低生計費を一円も超えない。私は 50を越えたが、この歳になって子供を大学に送ると、ほとんど借金で維持する 生活を送るしかない。一般の会社は退職金制度があるが、われわれには退職金 制度がない。だから子供たちを大学に送る年齢になると急速に借金が増える。 公務員も他の労働者のように、不安定な生活が急速に拡大、増加している。

特に韓国社会では、政府は百万人を雇用するものすごい使用者だ。だが彼らの 子供には政府は一銭も支援しない。最大の使用者である政府が自分が雇用した 労働者に支援しなければ、それ以外の階層にも半額登録金を実現することはで きない。公務員社会の労使関係を端緒として、社会全般の労働と雇用の問題を 向上することができる。政府が使用者として新しく認識し、この問題意識が 韓国社会に移ることが最高のロードマップだと考える。

# 「政権交替、設立申告と解職諮問制など解決するだろう」

[出処:全国公務員労働組合]

政権交替以後、設立申告、解職者問題などの労組の主な懸案が解決できると展望するか

そうだ。セヌリ党も大統合を語り、安哲秀(アン・チョルス)と文在寅(ムン・ジェ イン)候補側も労働者問題を考えている。解職諮問制も次期政府が前向きに考え ると判断する。特に、来年、野党圏候補が当選すれば設立申告と解職者問題が 次々と解決する可能性が高い。そのように要求を続け、話を続けさせている。

主な議題に関して、大統領選候補と話しているのか

民主統合党側は、行政安全委議員と話していて、文在寅(ムン・ジェイン) キャンプ側とも話を進めている。安哲秀(アン・チョルス)キャンプとも何回も ミーティングをした。労組から要求事項を伝え、向こうも基本的に同意している。 朴槿恵(パク・クネ)候補側は現在のところ、話されているものはない。ただし、 パク候補側に労働部門について前向きに考える必要があると要求している。 統合進歩党や進歩正義党はまだ候補が確定せず、話せずにいる。党候補が 確定すれば、話をする準備は十分できている。

総選挙の時も民主統合党など野党圏と政策協約をした。内部評価はどうか

当時、労組が主に提起した6種類の問題が民主統合党との協約を通して受け入れ られた。総選挙後も比較的よく守られていると評価する。その中で今後、9種類 程度の協約を実質的に進行させようと話したし、実務チームを作ることにも 合意した。洪永杓(ホン・ヨンピョ)議員が民主党側の実務責任者を引き受けること にしたが、現在は党の中で実務が進んでいる状況ではない。だが洪議員と 民主労総が解職者特別法を準備しながら、8〜9月、一週間に一回集まった。 そうしたこが続くと思う。

# 「公務員労組、大統領選挙で大きな力量発揮する」

政権交替が切実なだけに、大統領選挙に参加する必要も感じているようだ。

ある程度準備をしなければと考える。ひとまず解職者136人が残っている。 彼らと躍動的に活動する必要がある。内部の共感も形成されている。

現在の進歩政党事態をどう見ているか

統合進歩党事態の後、進歩陣営がその問題に統一的な意見を持てないのが残念 だ。民主労総自体が大統領選挙の方針を出せず、全体で合意した事項で労働の 議題を前進させようということだけが強く話されている。ただ各領域で大統領 選挙局面の中での力量を発揮する努力はある。私たちも内部的に、1020総会が 終われば、その部分と活発に対話し、拡大し、政治表現の自由の部分も大統領 選挙局面の中で話す計画だ。

具体的に大統領選挙局面での労組の活動方向の大きな枠組みは何か

(産別労組がそれぞれ行く)可能性が高い。だが民主労総が大きな枠組みを用意 すれば、共に行くだろう。労組次元では、歴史を正し、進歩が前進し、労働の 価値が尊重されるために、全国公務員労組ができる力量を最大限に発揮する。 方法はさまざまに提示されることができると考える。総会が終れば11月の代議員 大会までに各組織が有機的に組織化して活動していくだろう。

#公務員労組今後10年
「韓国社会の労働の価値の牽引車になる」

[出処:全国公務員労働組合]

10年間の公務員労組の歴史を評価すれば?

非常にすばらしい10年だった。最初に公務員が団結したし、闘争を全面化して、 最高の闘争をしてきた10年だった。今後の明るく力強い公務員社会の枠組みを 作ったと思う。10年間の発展がなければ、官僚に従属する状態に残っていたが、 闘争で誤ったシステムからある程度自立できた。大韓民国公務員の歴史で意味 ある時期になるだろう。

10年後、夢見ている公務員労組の姿は

公務員労組が平等で平和な国を作るにあたり、最高の牽引車になっているだろ う。韓国社会での政策を判断する中心に、労働の価値がある最高の役割を果た す集団として位置を占めているだろうし、そうなりたい。そのために、内部で 批判的で謙虚な姿勢を続けていくだろう。その準備が私たちの組合で可能だと 思う。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-10-18 04:59:00 / Last modified on 2012-10-18 04:59:00 Copyright: Default

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