公務員労組、初の『組合員総会』成功...6大要求を確定

「6大課題の解決で10年の念願を解く」..、大統領選挙空間での闘争を宣言

ユン・ジヨン記者 2012.10.20 18:06

▲写真/キム・ヨンウク記者

全国公務員労働組合(委員長キム・ジュンナム、公務員労組)が『1020全国公務員労働組合総会』を開き、設立申告争奪などの対政府交渉要求を確定した。

全国14万の組織である公務員労組は10月20日午後2時、蚕室総合運動場で産業別労働組合次元では初めて全組合員による総会を開いた。この場には約4万7千人の組合員が参加した。

公務員労組、6項目の対政府交渉要求を確定
「6項目の課題の解決で10年の念願を解く」

公務員労組は今回の総会で、△設立申告争奪、△解職者原職復帰、△公務員の報酬値上げと報酬決定構造の改善、△大学生子弟学資金争奪、△無条件の5、6級勤続昇進制争奪、△公務員、教師政治表現の自由といった6項目の対政府交渉要求を確定し、大統領選挙空間で要求を貫徹する闘争を決議した。

公務員労組のキム・ジュンナム委員長は大会発言で「私たちが要求する6項目の課題の解決は、私たちの10年の念願を解決すること」とし「設立申告問題と 136人の解職者の復職はとても当然のことであり、即刻実現させなければならない」と強調した。

政府と各政党にも「12月大統領選挙により発足する次期政府は、公務員労組の実際を認め、正常な労使関係を確立しろ」と要求した。

また「私たちにいかなる試練があっても、韓国社会をもっと希望ある社会へと前進させ、そのために私たちだけの組織的利己主義を克服しなければならない」とし「また、双竜車、才能教育、コオロンの仲間をはじめとする長期闘争事業場の仲間たちと非正規職の仲間たちとの連帯を強硬にしていく」と明らかにした。

民主労総のキム・ヨンフン委員長は「公務員労組の10年は、政権の下手人であることを拒否し、韓国社会の民主主義を加速する歴史的な闘争だった」とし「公務員労組のこれからの100年の歴史を祈る」と話した。

一方、労組はこの場で『公務員労働者宣言』を採択し、公正で透明な社会を作るための実践を始めることを決議した。彼らは「今日われわれは14万全組合員総会で、公務員労組10年の歴史を継承し、新しい100年の希望を作りたい」とし「100万公務員労働者の名で、正しい社会変化の主体になることを宣言し、『公務員労働者宣言』を宣布する」と明らかにした。

文在寅大統領選候補出席...朴槿恵、安哲秀候補もメッセージ伝達
公務員労組、大統領選挙局面『要求貫徹』闘争へ

今回の総会には民主労総のキム・ヨンフン委員長と産別労組委員長、白基玩民族問題研究所所長など、労働、市民社会、宗教の人物が参加した。

民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)大統領選候補も総会に参加し、直接参加しなかった朴槿恵(パク・クネ)、安哲秀(アン・チョルス)候補は映像等を通じ、メッセージを伝えた。進歩正義党(推)の沈(シム)サンジョン議員と、統合進歩党の李正姫(イ・ジョンヒ)大統領選挙予備候補、環境労働委員会の申溪輪(シン・ゲリュン)委員長などの各政党の議員も参加した。

文在寅候補は、「参与政府が公務員労組を合法化したが、ハッピーエンドにできず、その痛みが今も続いている」とし「李明博政権5年で3回も労働組合設立申告書が返還され、参与政府の時には政府と労組との交渉も続かなかった」と説明した。

続いて「李明博政権では、労働はいつも疎外され排除されたが、今は労組への政府の認識、態度も変わらなければならない」とし「公務員も労働者なのだから、労働基本権が認められるべきで、労組設立の過程で解雇された人たちの復職を即刻実現させなければならない」と強調した。

朴槿恵(パク・クネ)候補の代わりにメッセージを伝えたセヌリ党のシム・ジェチョル最高委員は「今日の総会で公務員の皆さんの気持ちを一つで集め、国民に信頼される清潔な公職社会を作ってください」とし「私も公務員の皆さんがさらに大きな自負心を持って働けるように、士気の向上、勤務条件の改善に努める」と明らかにした。

安哲秀候補は映像メッセージで「私は一人ですべての問題を解決し、世の中を変えられるとは思わない」とし「皆さんに答を求め、知恵を集めれば世の中の変化が可能だ」と述べた。続いて「皆さんの情熱で、大韓民国は肯定的な変化が始まる。私も肯定的な変化に力を加える」と明らかにした。

一方、労組は今回の総会で決議した6項目の対政府要求を政界に伝え、大統領選挙の局面で核心要求争奪のための闘争を行う方針だ。