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<<『 週 刊 金 曜 日 』 メール ニュース >>             2025.1.10
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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】新刊本のご案内

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【1】注目の記事

■2025年を展望する

時代の転換は案外突然やってくるのかもしれない。米大統領選では劣勢と思われたドナル
ド・トランプ氏が圧勝した。欧州でもトランプ氏と同じように移民排斥・自国中心主義を
主張する政党が躍進した。2025年は第2次世界大戦が終結して80年の節目に当たる。
この間に培われた自由と平等を基調とした世界観は崩れつつあるようにも思える。今後は
否が応でもトランプ氏の言動に世界は振り回されていくだろう。ウクライナやガザでの戦
争の行方も不透明なままだ。では日本はどうか。衆院選での自公過半数割れはあたらしい
政治体制を生むのか、それともさらに混沌となるのか。経済を見るとアベノミクスの遺産
である低金利、円安誘導からの脱却ができるのか。そして敗戦から80年たっても解決され
ない戦後処理問題をどう清算するのか。特集ではこの時代の転換点に立って過去を見つめ
つつ、未来を見据えたい。

●【凱風快晴ときどき曇り・特別編】民主主義の成熟度
内田樹

●【国際情勢】四つの危機で最も不安定な局面に
先川信一郎

2025年の国際情勢は地政学的な緊張と不確実性が交錯し、冷戦終結以来、最も不安定な局
面を迎える。ウクライナ戦争と中東紛争、米中対立、朝鮮半島情勢の四つの危機は、第3
次世界大戦にエスカレートする危うさをはらむ。ウクライナ戦争は、トランプ次期米大統
領とロシアのプーチン大統領が「力による平和」を押し進めるかが焦点となる。中東はシ
リアのアサド政権の崩壊で、イスラエルが強硬姿勢を続けるのではないか。東アジアは中
国が台湾統一を見据え、影響力を拡大させるだろう。北朝鮮とロシアの接近も脅威だ。
米欧日と中ロ朝・イランの対立構造に加え、グローバルサウスの台頭で国際秩序が変容し
、多極化が進むとみられる。

●【経済】トランプと国内インフレが金融政策を振り回す
後藤逸郎

日銀が昨年末の金融政策決定会合で追加利上げを見送ったため、さらなる「円安」の懸念
が強まった。2025年の日本経済は1月に就任するトランプ米大統領の一挙手一投足に振り
回され、急激な為替変動リスクを抱えながら不安定な動きとなる。ならびに長引く国内イ
ンフレが金融政策を振り回すだろう。

●【環境〈原発・エネルギー〉】際立つ原発回帰の姿勢と偽りの「気候変動対策」
満田夏花

2025年はエネルギーに関する国の中長期的な方針を定める「エネルギー基本計画」の見直
しが大詰めを迎えており、3月までには最終版が公開されるとみられる。並行して議論さ
れている温室効果ガス削減目標も同時期に発表されそうだ。エネルギー基本計画原案は原
発回帰、電力需要の過剰な想定、火力維持、消極的な省エネ目標など問題が多く、すでに
複数の環境NGO、市民団体から多くの批判の声があがっている。
一方で温室効果ガス削減目標については、環境省・経済産業省の合同検討会で35年度に13
年度比60%減とする政府案が示された。環境NGOや再エネ新電力の委員から「目標が低
すぎる」との強い意見が相次いだが、政府案のまま決着した。

●【文化〈生成AIと音楽〉】脱身体化の流れ加速するか
松村洋

さまざまな質問に答えてくれる対話型のチャットGPTに代表される生成AI(人工知能
)。絵画のほか、音楽分野にも浸透し、米国では著作権侵害として訴訟に発展する例も出
てきた。今年も議論の的になりそうな「生成AIと音楽」について音楽評論家の松村洋さ
んが現状と論点を紹介する。

◆日本と世界の主なスケジュール
先川信一郎

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【2】編集長コラム

中島みゆき

 あたらしい年を迎えた。元日はいつものように妹家族と実家に集まったが、どうしても
昨年の能登半島地震を思い出してしまう。地震は実家に向かう車の中だった。テレビ番組
は地震のニュースに変更され、災害の様子が映し出されていた。今年の正月休みは何も起
きませんようにと、願いながら過ごした。

 中島みゆきの「帰省」という作品にこんな歌詞がある。

「遠い国の客には笑われるけれど 押し合わなけりゃ街は 電車にも乗れない まるで人
のすべてが敵というように 肩を張り肘を張り 押しのけ合ってゆく

 けれど年に2回 8月と1月 人ははにかんで道を譲る 故郷からの帰り 束の間 人
を信じたら もう半年がんばれる」

 そうか、そのために休みはあるのだなと、今度は友人家族と酒を酌み交わし、会えなか
った友人や友人の子どもたちのことを思う。今年はどんな「別れと出逢い」が待っている
のか。ああ、また中島みゆきの歌がうたいたくなった。(吉田亮子) 

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【3】次号予告

★次号予告:2025年1月17日(第1504)号

【阪神・淡路大震災から30年】
●「他者への思いやり」今改めて大切にしたい|被災者支援に取り組んできた俳優・堀内
正美さん
●新長田に「箱物」はできても…… 商店主を苦しめ続ける「権力災害」|粟野仁雄
●届かない女性たちの声 30年前と同じ避難所での苦痛|正井禮子
●進んでいない住宅の耐震化 命を守るための備えを|小川直樹
●【連載】尾池和夫の見る 食べる 学ぶ 生かされなかった51年前の警告

【トランプ米大統領就任】
●司法の裁きを受けずに第2次政権発足させる?|高倉弘昌

【リニア】
●神奈川県山間部 閑静な集落の直上に造られる巨大車両基地とは?|井澤宏明

【くらし】
●昨年の消費動向調査から見ると庶民の台所事情は2025年も苦しい|垣田達哉

【メディアウオッチ】
●権力と一体化した報道を推し進めた「ナベツネ」はメディアの反面教師|南彰

【好評連載】
●政治時評|三牧聖子
●らんきりゅう 今年の参院選に向け、「戦い方」のアップデートを|雨宮処凛
●新・買ってはいけない 「おいしい免疫ケア」は冬の感染症に有効か?|渡辺雄二
●「公害PFOA」岡山・吉備中央編 町に対応を求め有志が署名活動|Tansa中川七海

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【4】新刊本のご案内 

★増補版 ひとめでわかるのんではいけない薬大事典

浜六郎 著  2750円(税込) 四六判並製・448頁

その薬は本当に必要ですか?

医師として薬害と闘い続ける著者が、さまざまな薬の危険度と効用を分析して解説する。
ベストセラー『新版のんではいけない薬』の後継本で2017年発行の『ひとめでわかるのん
ではいけない薬大事典』を増ページ、大幅改訂して新版化。
(2024年5月刊)

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