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〔レイバーネット国際部・I〕

「週刊東洋経済」で中国の青年層の失業に関する記事を見たので書いてみました。レイバ ー話題なのでこちらでもシェアします。 + + + + + ◎中国:政府の統計には表れない青年層の失業の荒波と職業学校の実習生らの苦境 執筆陣が変わってから、あまり見なくなっていた週刊東洋経済の「中国動態」の2024年12 月7日号に元日銀の福本智之さん(大阪経済大学)が最近の雇用情勢について書いていた ので買ってみた。 「厳しい雇用環境の象徴として若年層失業率の高さがよく指摘される。16〜24歳の調査失 業率(就学生を除く)は、17.1%(10%)と高水準。…国家統計局によれば、16〜24歳の 都市部人口のうち3分の2は大学などに通っており、労働市場に参入していない。ここか ら推計すると、同世代の労働力人口は全世代の7%弱にすぎない。全世代の調査失業率は 10月に5.0%と、コロナ前(19年10月5.0%)と変わらない。全体としてみれば、雇用の安 定が大きく損なわれている状況ではない。」※1 しかし、逆位言えば16〜24歳の4割弱は労働者で、しかもこの労働人口のわずか7%に失 業が集中している状況をどう考えればいいのだろうか。20代後半からは安定した仕事を見 つけられる?そんな甘くはないだろう。せいぜいのところ、20代前半の夢をあきらめて低 収入や不安定な雇用で我慢し続ける、という状況の反映だろう。過酷労働を忌避する「寝 そべり族」の動向が反映されているのかもしれない。 しかし2024年2月10日号の同連載では、神戸大学大学院の梶谷懐さんが「失業率では見え ない中国の労働問題」と題するレポートで、同じように16〜24歳の高失業率を論じている。 「筆者は、そもそも都市の失業率だけに注目しても、中国の都市労働市場が抱える矛盾を 理解することはできないと考えている。」 「現在の中国の都市部における労働市場には、(1)若者の多くが非正規の仕事しか見つ からない、(2)不景気のため、非正規雇用すら見つからない、(3)伝統的な農民工・ 臨時工が抱える『貧困の罠』から抜け出せない、という3つの性質の異なる問題が重なり 合っている」※2 もういくつか付け加えると、過酷な長時間の搾取労働、自主的労働運動に対する弾圧によ る過酷労働慣行の蔓延、労働市場に参入する直前の職業学校生の実習問題などがあげられ るだろう(2010年の中国ホンダのストライキはこの実習生らの労働条件改善要求がきっか けだった)。 (以下、長いので続きはこちらから) http://attackoto.blog9.fc2.com/blog-entry-544.html

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