障がい者ヘルパー高裁判決完全勝利！おめでとう集会へ！

　レイバーネットの７月２５日の記事にある延期されていた報告集会の日程が決まりました。

　重度訪問介護の障害者ヘルパーが原告になった、幹福祉会分会の残業代不払いの闘いが、今年4月に最高裁で、上告棄却となり、高裁判決が確定し、原告の完全勝利となりました！
　3点の争点①毎時間時給に付いている処遇改善手当が割増の基礎賃金になるか②日中手当（5時から22時まで毎時間ついていた手当）が割増賃金の基礎賃金になるか③法人の適用している変形労働時間制は無効かについて、付加金も含めて全て裁判所は原告の訴えを認容しました。
　その結果を受けての報告集会が、コロナ拡大で延期となっていましたが、改めて10月27日（日）に立川の芝中会公会堂にて、開催される運びとなりましたので、ご報告致します。非正規の在宅ヘルパーの待遇に関する重要な闘いです。以下ビラの記事です。

【やったね！幹福祉会労組
　完全勝利おめでとう集会】

●日時：2024年10月27日（日）13時30分～16時（13時開場）
●会場：立川市柴中会公会堂　東京都立川市柴崎町3丁目9-11
https://maps.app.goo.gl/aXX1f27xSmRiRqCbA
（ＪＲ立川駅南口徒歩３分／モノレール立川南駅徒歩１分）
●入場無料（※カンパ歓迎）

＊谷田弁護士による裁判解説や原告からの言葉、ラップ？！など、いろいろもりだくさんです！

　私たちは、社会福祉法人幹福祉会くにたち事業所で働く訪問ヘルパーです。2019年に正職員1名と非正規ケアスタッフ２名の３人で幹福祉会分会として、労働組合を結成しました。

　労組がさまざまな問題点を指摘し、ヘルパーの待遇改善がなされてきましたが、そんな中で、裁判闘争がありました。内容は労基法違反による残業代の未払い賃金請求です。これについて、地裁、高裁で全ての争点に勝利しました。しかし法人はこれを不服として、最高裁に上告し争われましたが、今年4月に棄却され、労働組合の完全勝利が確定しました。また非常に悪質なケースとされ、付加金（残業代等を支払わない悪質な会社に対する一種の制裁措置）を全額支払うよう命じられています。
幹福祉会は、障がい者が施設ではなく地域社会で生活していくことを目的とした「自立生活運動」に関わった身体障がい者たちが、介助労働者を派遣する事業を立ち上げ、直接運営を行っている社会福祉法人です。

　ヘルパーたちは、命を預かる責任の重い仕事でありながら、低賃金で、利用者さんの都合で突然勤務が無くなることもあるといった不安定就労を余儀なくされています。現場への直行直帰のため、働く仲間同士が直接顔を合わせる機会もほぼありません。このように横のつながりもない非正規労働者の裁判で法人に対して完全勝利した事は、「シフト制」で働く多くの仲間にとっても大変重要なことだと思います。

　障がい者の権利運動のスローガンに「Nothing about us without us?私たち抜きに私たちのことを決めるな！」というものがありますが、ヘルパーのことも、ヘルパー抜きに決めて欲しくはありません。ヘルパーを使う障がい当事者の方にとってもヘルパーにとっても、お互い良い関係で安心して働けることを目指したいです。
　この裁判はどんな意義があったのかを皆様にご報告し、また最高裁勝利をお祝いする楽しい会を持ちたいと思います。是非、ご参加ください。

【問いあわせ】三多摩合同労働組合
　メール：union@agate.plala.or.jp
　携帯：090-3061-0126（久保田）
　イベントページ　https://www.facebook.com/share/pfmSum8Y2gJQMfAq/