本文の先頭へ
LNJ Logo 「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件裁判」(7月10日 )第13回口頭弁論の傍聴支援を!
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1720157466531st...
Status: published
View


投稿者: 小野 政美

入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合・東海」・「エルクラノの会」の小野です。
重複送信をお許しください。転送転載、SNS拡散をお願いします。
1.昨日、7月4日夜、7月10日の「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件国家賠償訴訟」第 13回口頭弁論を前に、名古屋市内のイブルなごやで、「事前学習検討会」が行われ、オン ライン参加を含めて、ウィシュマさんの妹さん、ワヨミさん、ポールニマさん、通訳、ウ ィシュマさん名古屋入管死亡事件裁判原告側弁護士4名(指宿昭一・駒江知会・加藤桂子 ・若松万里子各弁護士)のほか、メディア関係者・支援者など約80名の参加で行われまし た。 主催は、「START~外国人労働者・難民と共に歩む会~」でした。 ◇連絡先:start_tokai2011@yahoo.co.jp ; https://x.com/start_tokai/status/1805052297447379399 ◆駒江知会弁護士からは、「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件裁判」の争点と現在の状 況が報告があり、第13回口頭弁論に遺族・原告側から提出される「ルンパール事件最高裁 判決(1975.10.24)」などが示され、これまでの被告・国側の主張に対して詳細な反論を 行い、国側の主張に矛盾があること、7月10日の口頭弁論から、争点もほぼ出揃い、裁判 が佳境に入る、裁判官が最高裁判例などに照らして国側を裁くことを期待している、この 裁判は絶対に勝てる裁判であり、勝たなければならない裁判であるなどと話されました。 ◆指宿昭一弁護士から、「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件」の「事件後の流れ」・「 裁判のこれまでの流れ」・「裁判の今後の予定」などが報告され、 7月10日の口頭弁論では、被告国側が遺族・原告の「求釈明」に対して回答する準備書面 を提出し、遺族・原告からは準備書面を提出して口頭弁論が行われること、9月25日の第 14回口頭弁論では、遺族・原告が、被告・国側の回答を踏まえて準備書面を提出の予定で あること、11月27日の第15回口頭弁論の内容は未定であるが証人申請の可能性あり、さら に、指宿弁護士個人の見通しとして、来年2025年の裁判の流れは、証人尋問(2月か3月、 1日か2日で医師の尋問?)、5月6月に最終準備書面提出、その後、6月7月に結審、9月10 月ごろに判決の流れになるのではないかと報告され、その後質疑応答が行われました。 ◆ウィシュマさんの妹さん、ワヨミさんは、初めに「日本の皆さんからのこれまでの裁判 支援に心から感謝しています。ありがとうございます」と語られ、ウィシュマさんの残し た名古屋入管施設内で書き記した「日記」の内容を紹介し、初めは、手足のしびれなど詳 しい病状などが書かれていたが、その後、面会に来てほしいなどの記述から、文字が読め ないほどの記述になっていったことなどが話されました。真実の向き合うことはとても辛 いが、色眼鏡を外して自分の目を通して事実を見てほしいと訴えました。最後に、私たち の闘いを応援し、励まし、協力してくれている皆さに心から感謝しています。姉ウィシュ マだけでなく、日本各地の入管でウィシュマと同じように不当な扱いをされている収容者 のためにも、支援と協力をお願いします。私たちは正義のために戦い続けますと熱くアピ ールを行いました。 2.◆「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件国家賠償訴訟」第13回口頭弁論のお知らせ。 ①7月10日(水) 14:30から名古屋地裁で第13回口頭弁論。 ②13:40~13:55、傍聴券交付。80席。並んで整理券をもらい、抽選の上、傍聴券をもら い地裁法廷へ。 ③名古屋地裁法廷で傍聴。 ④口頭弁論終了後、近くの桜花会館で記者会見・支援集会。 3.前回(2024年5月22日;名古屋地裁)では、2021年3月6日に名古屋入管施設で亡くな ったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)を巡る国賠訴訟口頭弁論で は、裁判官3人全員交代し、被告国側の代理人も多くが交代していました。新しい3人の裁 判官は、名古屋地裁法廷内でのウィシュマさんが名古屋入管施設で死亡するまでの265時 間分の一部である5時間分の映像を観ていないこともわかり、遺族の妹さんたちと弁護団 は、新たな担当になった裁判官たちに、前回までの裁判官も法廷で観た5時間分の映像を 観ることを要請し、裁判長は善処する旨を答えました。さらに、遺族の妹さんたちと弁護 団は、ウィシュマさんが名古屋入管施設で死亡するまでの265時間分の映像を名古屋地裁 法廷で観られるように、裁判所が、国側に名古屋入管施設で写された265時間分のビデオ すべての提出命令を出すことも要請しました。 4.前回の第12回口頭弁論では、原告・遺族弁護団は、今回国側が提出した「入管の医療 対応が適切だった」とする第14準備書面について、「飢餓状態」を示唆していた死亡19日 前のウィシュマさんの尿検査結果について、入管側の医師が「総合的に考慮」した上で、 治療方針などを判断していたなどと主張し、「入管は可能な限り、適切な医療対応をして いた」として、これまで通りの主張を繰り返しました。 5.被告・国側のこの主張に対し原告・遺族弁護団は、国側が昨年2023年11月に提出した 書面では、尿検査結果の把握の有無について「医師は、記憶は定かではない旨述べている 」としていたことと、今回の第14準備書面で、「医師が検査結果を考慮した」との新たな 主張とは一部違っているとして国側に釈明を求めました。また、ウィシュマさんが名古屋 入管で死亡しないためには、飢餓状態にあったウィシュマさんに入管職員が、点滴、水分 、栄養を対処すれば救うことのできるものであったと主張しました。 6.これに対し、被告・国側の代理人弁護士は後日回答するとし、裁判後の進行協議で、 7月10日の第13回口頭弁論の前、6月28日までに提出されてます。被告・国側は、あくまで も、ウィシュマさんが名古屋入管で死亡した原因は不明であり、名古屋入管の医療対応は 適切であったと主張しています。ウィシュマさんが名古屋入管で死亡したこと原因につい て、本来は「挙証責任」は国側・名古屋入管側にあるにもかかわらず、原告・遺族側に挙 証責任を負わせる不当な立場を崩していません。 7.「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件国家賠償訴訟」の名古屋地裁での次回の第14回 は、9月25日(水曜)14時半、第15回は、11月27日(水曜)14時半と続きます。被告・国 側の裁判引き延ばしにより長くなっている裁判で、3月の法廷は84席の内83席、前回5月の 法廷は、70余席で法廷を傍聴者で満席にすることができませんでした。 ◆法廷を傍聴者で満席にすることは、裁判への市民の関心の高さを示すものとして裁判官 の心象にも全国の大きく影響するものです。多くの皆さんの裁判傍聴、御遺族との連帯、 裁判支援をよろしくお願い致します。 8.カンパのご支援もどうぞよろしくお願いいたします。 ▼ ・ウィシュマさん事件国家賠償請求弁護団 →カンパは、国家賠償請求訴訟に使います。 https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000094#case_tab ・名古屋入管死亡事件弁護団 →事件の真相究明のために結成された弁護団です。カンパは、遺族の日本滞在、刑事告訴 、国家賠償請求訴訟等に使います。 https://wishmalawyers.wordpress.com/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84/ お元気で。再見。

Created by staff01. Last modified on 2024-07-05 14:31:07 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について