翻訳紹介: 中村 猛
『雇用継承を要求』
韓国オプティカル労働者、日本本社の株主総会へ
http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=222130
金属労組韓国オプティカルハイテク支会が共に民主党議員らと共に19日、国会疎
通館で日東電工の雇用継承責任を追求する記者会見を行っている。
日系企業に雇用継承を要求して高空籠城をしている韓国オプティカルハイテクの労働者
たちが日本の本社を抗議訪問する。国会・環境労働委員会所属の共に民主党議員たちは、
日本の本社に雇用継承を追求した。
金属労組・亀尾支部の韓国オプティカルハイテク支会(支会長チェ・ヒョンファン)と共
に民主党の議員は19日、国会疎通館で記者会見を行い、「日東電工は韓国オプティカル労
働者の雇用の責任を負わなければならない」とし、「日東電工は、韓国に工場を建てて韓
国労働者を使ったが、2022年10月に亀尾工場で火災が起きると、火災保険金だけを受け取
って門を閉め、物量は平沢に回し、労働者を投げ捨てた」と批判した。
●「日本帝国主義の植民地時代のような労働者の暮らし」
チェ・ヒョンファン支会長は「使用者は、雇用継承という先例を残してはいけないとし
て、雇用継承を要求する支会の組合員に損害賠償・仮差押えをかけ、通帳を差し押さえた
だけでは足りず、不動産の強制競売まで試みている。」「こういう企業を、何の規制も条
件もなくに誘致した政府が、雇用維持のための制度を作らなければ、労働者の暮らしは日
本による植民地時代と変わらない」と強調した。
これに先立ち、日本を訪問して日東電工グループとの面談を要求した支会は、今度は株
主総会に参加する計画だ。支会は今年初め、株主総会に参加するための最小の要件である
100株を確保した。21日に行われる株主総会で、日東電工の株主たちに事態の深刻性と雇
用継承の要求を伝える。
イ・ジヨン事務長は「工場を建てる時には特恵を受け、数兆ウォンを越える金を日本に
持っていった日東電工は、残った職員の生計は眼中にもなく、物量も平沢工場に送った」
とし、「何の罪もない私たちの労働者は、二年近く街頭に追い出されて闘っており、一日
一日、とても苦しい生活をしている」と訴えた。「日系企業が、韓国社会でこのような蛮
行を犯すのは一度や二度ではないのに、いつまで繰り返されなければならないのか」「労
働者11人の雇用継承で、この残酷な輪を断ちたい、国会が助けて欲しい」と訴えた。
この日の記者会見に参加した共に民主党の環境労働委員は「17兆ウォンの収益を日本に
回収し、11人の労働者の雇用継承を無視すれば、食い逃げの非難は続くだろう」「日東電
工が世界市場で事業を営むには、少なくとも、今のように労働人権を侵害すべきではない
」と強調した。
●亀尾・平沢工場の座り込み長期化
日東電工は、亀尾と平沢にそれぞれ韓国オプティカルと韓国日東オプティカルの工場を
建て、同じくLCD偏光フィルムを生産した。納品先だけがLGディスプレーと三星ディ
スプレーと違っていた。韓国オプティカルは2022年の清算前までの18年間で、7兆7千億ウ
ォンの売上を、韓国日東オプティカルは、23年間で15兆ウォンの売上を上げた。この内、
17億ウォンが日東電工に渡された。
しかし、韓国オプティカル亀尾工場が2022年10月に火災で全焼した後、日東電工は韓国
オプティカルの清算を決め、物量を全て韓国日東オプティカル平沢工場に移した。以後、
これを生産するために30人を追加して雇用した。この結果、韓国日東オプティカルは売上
が17%増加し、営業利益も16%程増えた。
しかし、韓国オプティカルの労働者11人は、雇用を継承されずに解雇された。労働者た
ちは火災の直後から雇用継承を要求したが受け容れられなかったため、工場の敷地で、こ
の日で507日目、焼けた工場の上で164日目、そして韓国日東オプティカル平沢工場の前で
31日目のテント座り込みを行っている。
2024年6月19日
毎日労働ニュース イ・ジェ記者
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Last modified on 2024-06-20 17:22:05
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