レイバーネットTV190号詳細報告 : 労働運動は国境を越えた信頼に支えられて | |||||||
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労働運動は国境を越えた信頼に支えられてレイバーネットTV190号(9/27)報告〈話し合いを求めることは罪なのか?−尾澤孝司事件「9.11判決」を考える〉9月11日、新橋駅前で尾澤邦子さん、キムウニョンさんらと再会し、思わずハイタッチ! 尾澤孝司さんの一審判決の日だった。判決後に「放射能汚染水放流中止日韓市民徒歩行進」に参加していた。韓国サンケン解雇撤回闘争から数えて7年も経ち、いま彼女らは、2回の韓国サンケンの裁判闘争を共に闘った尾澤孝司さんの裁判を支えている。何しろ労使問題にせず、あくまでも警備法廷で裁判をしようとしていた意図は何なのか、見守っていきたい。(報告:笠原眞弓) 視聴アドレス:https://www.youtube.com/watch?v=SgdD6SOvyMw 企画・司会:尾澤邦子 ◆韓国サンケン闘争と尾澤事件のあらまし ※韓国サンケンは、埼玉県新座市にあるサンケン電気の100%出資会社 ◆判決文に書かれていたこと(解説は上野真裕弁護士)判決主文「被告人を罰金40万円に処する。未決勾留日数のうち、その1日を5000円に換算して、その罰金額に満つるまでの分を、その刑に算入する。訴訟費用は被告人の負担とする」(朗読=後呂さん) 上野真裕弁護士も、この判決の罰金刑は意外だが、求刑にあった懲役を課すのはバランスが悪いと、このようになったのではないかと考察する。 ◆「威力業務妨害の成否」は成り立つのか「威力」と「妨害」が生じたかが判断されたのだが、「威力」は、警備員と孝司さんの間で押し合いがあったことを「威力」とし、「妨害」は3人の警備員が対応したことが、業務妨害になるという理由が述べられたと上野さん。 ◆この行為は「労働問題」対「労組からの委託がない」の対立形式的に威力業務妨害に当たるとしても、その行為自体は「本社側に話し合いを求めて立ち入ったのであって、紛争解決の労使交渉の一つだから違法性はない」がこちらの主張。ところが、韓国サンケンの労組から本社との交渉を個別的に委任されていないから「労働問題ではない」との裁判所の解釈だった。 ◆孝司さんは語る判決には、2つの認識違いがある。 ◆何を恐れる裁判所邦子さんは、裁判の様子を呆れながら報告。 ◆もちろん控訴です無罪を主張していたが、1審は受け入れられなかったので、控訴したと上野弁護士。判決は残念な結果だったが、検察の言い分がすべて認められたわけではなく、懲役刑が選択されなかったことも事実。裁判所も検察側の主張を全面取り入れるのは妥当ではないと考えたのだと思う。ではなぜ無罪に踏み切れなかったのか。なぜ孝司さんがサンケン本社内に入ろうとしたかの妥当性については触れず、サンケンとの労使紛争なのに納得がいかないので控訴審で争いますと、きっぱりと宣言。 ◆労使問題の解決後、会社は裁判所あてに嘆願書をかいた韓国側の労組役員キムチニョンさんとのオンライン(通訳:安田幸弘)がつながる 尾澤さんへの判決は、ひどいものだった。資本の側が行った犯罪なのに、支援者を犯人にしていて不当なもの。 ◆次々起きる日系韓国企業の労組の闘い韓国の安山市でワイパーを作っているデンソーが親会社の「韓国ワイパー」の闘争を紹介する。愛知県にある「デンソー」が親会社だ。「韓国では、耐えられないほどの無念に対して、最後まで闘うという決意を表わすのに剃髪がある」と剃髪の分会長が写る。2011年に韓国ワイパーを整理すると280名が解雇対象になる。労使協約書には「会社廃業の時には、労使と合意する」とあるので、株主総会の時期に日本の親会社デンソーに対して12日間の日本遠征闘争をし、8月に労使合意で再雇用支援事業をすることで解決した。 ◆控訴審への思い孝司さんは、1審は韓国はじめ多くの人に励まされてきた。これからも日系企業の問題が、各地で起きるかもしれないけれど、ともに闘っていきたいと思う。 ◆闘争を支えていた地元の市民の会のしろたまさん、後呂さんの一言しろたまさん→埼玉の恥ずべき企業、警察、検察、裁判所の三権分立どころか一体の恥知らずを粉砕すべく、これからも共に闘っていきたいと、元気よく決意表明した。 後呂さん→第2次闘争の時、韓国から来られないと知り、それなら私が代わりにと2年間やってきた。これは労働争議なので、無罪を勝ち取りましょう。 ◆質問コーナー・埼玉法廷は警備法廷だったが、東京高裁に行っても警備法廷は引き継がれる可能性が高い。このような微細な事件が、ヤクザやオウムなどと同じ警備法廷で裁かれる可能は? ・孝司さんに質問。韓国サンケンのウニョンさんが「お兄さんであり、お父さんであり、強い信頼を持っているということだったが、孝司さんから見ての彼らはどうでしたか? ・お知らせ:KBSTVが韓国労働者の日本遠征闘争を支援してきた尾澤孝司と邦子に密着取材してきたが、12月に韓国で放送される予定。間に合えば、レイバーフェスタで紹介する。 ◆ジョニーと乱の5ミニッツジョニーHの替え歌 裁判長の名前を織り込んで不当裁判を暴く川柳:たたかいの中に友あり明日があり 乱鬼龍 法服の汚れもキャリア静粛に 笑い茸 Created by staff01. Last modified on 2023-10-04 16:07:08 Copyright: Default |