![]() |
汚染水海洋放出の本当の理由/「30〜40年後に廃炉完了」の大ウソ | ||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(報告) ・レイバーネットTV ・あるくラジオ(2/23) ・川柳班(投句受付中) ・ブッククラブ(3/20) ・シネクラブ(2/2) ・ねりまの会(1/31) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第98回(2025/1/10) ●〔週刊 本の発見〕第377回(2025/2/13) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2025/2/4) ●川柳「笑い茸」NO.159(2025/1/27) ●フランス発・グローバルニュース番外編(2025/2/2) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第97回(2024/12/30) ●「美術館めぐり」第7回(2025/1/27) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
汚染水海洋放出の本当の理由〜「30〜40年後に廃炉完了」の大ウソ安田幸弘
なぜ政府・東電は漁民との約束を破り、近隣諸国の反発を買ってまでALPS処理水の放出をしなければならなかったのか。 政府は敷地の確保だとか、いろいろ言い訳を並べているけど、本当のところはおそらく廃炉の期間だ。つまり、「30〜40年後に廃炉完了」の実現は困難だからだ。福島第一の廃炉が完了するには100年かかるかもしれない。200年かかるかもしれない。つまり、海洋放出をしなければ汚染水の貯蔵タンクを100年、200年と作り続け、補修し続けなければならないが、それはさすがに無理だ、海に捨てられるようにしてほしい、ということなんだろう。 それならそうだと言えばいいのに、政府は「30〜40年」という脳天気な数字を引っ込めようとしない。それどころか、この脳天気な数字を根拠にしているのか、放出の期間は30年程度だと言い張る。もちろん、この数字に科学的、あるいは技術的な根拠なんてない。今後、100年以上、放出が続くものと考えるべきだろう。 現在のところ、放出の期間は30年という前提で「安全かどうか」が問題になっているが、廃炉までに100年以上かかることを前提にして汚染水の処理――だけじゃなくて、廃炉計画全体――を考え直さなきゃいけないんだと思う。 政府も東電も、「できないものはできない」と表明して、「やっちゃいけないことはわかってるけど、我々の技術ではどうしようもない。できるだけのことはするから、なんとか放出を認めてほしい」ぐらいのことを言えばいいのに、「科学的に安全なんだから放出する。それぐらい理解しろよ、バカ!」みたいに居直ってみせるから、余計議論が混乱する。 メルトダウンは起こす、臨界事故も起こす、高速増殖炉はお手上げ、再処理工場はいつのことやら…と、日本の原子力関連の技術なんて、何一つまともにできたことがない。スリーマイルやチェルノービルの例を思い出せば、日本の技術で30〜40年で廃炉が完了して処理水の放出も終わるなんて、誰が信じるだろう。 政府には「廃炉には100年以上かかるかもしれない」なんて言ったら政治的に持たない、という判断があるのかもしれない。 だけど厳しい現実から目をそらし、「30年」なんてウソをつきつづけることが本当に福島のために、あるいは日本のためになるのだろうか。 Created by staff01. Last modified on 2023-09-05 16:51:46 Copyright: Default |