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労働法を守らない「多摩労務管理事務所」とのたたかい〜第一審に勝利!

 「多摩労務管理事務所」に横行するパワハラに我慢ならず、2017年に組合「労働組合UINION No.6」立ち上げた社会保険労務士・田中理雄(みちお)さん(写真右)。一人からのスタートだったが、仲間も増えてきた。そんな矢先の2020年1月に「職務能力不足」などを理由に解雇された。同12月には同僚の坂根操さん(左)も解雇されたが、二人で3年近く争ってきた第一審裁判の判決が3月29日、東京地裁立川支部であった。「解雇無効」の組合側の全面勝利だった。裁判でも会社側は「能力不足」をまともに立証できず、もの言う組合排除のための解雇だったことが明確になった。

 4月10日、記者はお二人から話を聞いた。田中さんは現在40歳、「9割9分勝てるとは思っていたが、1分の不安もあった。現実に勝ててよかった。これが負けたら世も末だ。なにより許せないのは、人事労務管理を専門とする社労士事務所が労働法を守っていない。しかも恐ろしいことに生業として顧客各社に対し指導・コンサルをしている。また給与支払者を事務所(個人事業主)と法人の2か所払いにすることで、社会保険料の負担を減らす巧妙な手口を使っている」という。


*写真=情宣活動

 坂根操さんは「働く仲間が分断させられていったことが辛かった。多くの人がやめていった。でも裁判では多くの支援のおかげで勝てた。本当にうれしかった。日本の労働法が労働者のために役に立つことを学べた。そのことをいろんな人に知らせたい。おかしいことはおかしいと言えるのだ」と。

「多摩労務管理事務所」は20数名の従業員を抱える八王子では2番目の規模の社労士事務所であり影響力も大きい。その多摩労務管理事務所は、裁判が進む中「一旦廃業する予定である」と言い始め逃げようとしている。狙いは、解雇撤回命令が出ても戻る職場をなくしてしまうことだ。事実、一昨年には社屋と土地を売り払い、事業実態を曖昧なものとしている。 そして、4月4日に会社は控訴した。第一審判決で会社主張がことごとく排斥されているにも拘わらず争議解決に向き合おうとしない「社労士事務所」の姿勢には驚くばかりである。 

 最後に「労働組合UNION No.6」のネーミングについて聞いた。田中さんは「6には反逆、反抗の意味がある」とのこと。おかしいことはおかしいと言い続ける「労働組合UNION No.6」のたたかいは、まだまだ続く。(M)


Created by staff01. Last modified on 2023-04-14 20:43:29 Copyright: Default

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