歴史に学び声を上げること〜2.25朝鮮独立運動104周年東京集会 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班 ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第370回(2024/12/12) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
歴史に学び声を上げること〜2.25朝鮮独立運動104周年東京集会尾澤邦子2月25日午後6時半、文京区民センター2A 会議室で、3.1朝鮮独立運動104周年東京集会 が開催されました。司会は、総がかり行動実行委員会の山口菊子さん。冒頭の主催者あい さつで日韓ネット共同代表の渡辺健樹さんから語られたのは、集会の韓国ゲストとして招 かれたチェ・ウナさんが、昨24日午後成田空港入管で入国拒否され強制退去させられたと いうことでした。チェ・ウナさんは、韓国進歩連帯自主統一委員長として、集会で報告を することになっていました。主催者から送られた招請状を提示し、主催者に確認してほし いと要求したにもかかわらず、5時間も拘束され退去させられたとのこと。なんてひどい ことでしょう。抗議の緊急声明を集会参加者一同として発することになりました。 法政大学教授の慎蒼宇(シン・チャンウ)さんから「関東大震災時、朝鮮人はなぜ殺さ れたのか?朝鮮植民地戦争と3.1独立運動、朝鮮人虐殺への道」と題する講演がありまし た。 シン・チャンウさんのおじいさんのお兄さんは、関東大震災当時、八広の京成鉄橋の近 くにいて虐殺の被害にあったが、奇跡的に生き延びたとのこと。シン・チャンウさんは、 「関東大震災時の朝鮮人虐殺は、『天災』ではなく『人災』です」と強調しました。「植 民地ではすでに多くの朝鮮民衆虐殺を日本軍隊、憲兵、警察は経験し、虐殺を後方から支 える社会が形成されていた。関東大震災100年を迎えるにあたって、日本には二つの歴史 認識が欠落している。ひとつは、朝鮮人虐殺に対する歴史認識、人権意識が悪くなってき ている。また、植民地主義への告発、民衆・民族運動の歴史に対する認識が確立されてい ない。関東大震災朝鮮人虐殺の背景には、日本による朝鮮植民地支配と民族運動への蔑視 ・差別がある。日本では、植民地支配からの独立を求めた運動を『反日』『暴徒』という 言葉を付け、凄惨に弾圧を続けてきた。それは『不逞鮮人』という言葉につながっていく 。関東大震災時には、架空の『朝鮮人テロリスト』というイメージを作り上げ、無実の朝 鮮民衆への攻撃に転嫁した。この時期に形成された植民地意識が克服されることなく、今 でも韓国などから批判が来ると『反日』というレッテルを貼って怒りをあらわにする。こ れは植民地主義です。」と話しました。 そして関東大震災朝鮮人虐殺の背景として、植民
地における軍事的暴力と現地の人々の抵抗の歴史(植民地戦争)があり、日本は民族運動
の殲滅と「連座制」による民衆虐殺を繰り返してきたと話しました。なぜ虐殺が繰り返さ
れたのかを示す「軍人・軍隊の朝鮮植民地戦争・台湾・シベリア経験」の資料は、その研
究の深さと広さに感じ入るぼう大なものでした。
最後にまとめとして、関東大震災で朝鮮人は三度殺されているというお話がありました
。 韓国ゲストの報告は、韓国進歩連帯自主統一局長のキム・チヘさんが行いました。「朝 鮮戦争の停戦70年、新しい平和の道を切り拓こう!〜停戦70年に向けた平和行動の提案〜 」と題して話しました。 キム・チヘさんは、東北アジアにおける対立と、戦争危機が高まる朝鮮半島の情勢につ いて話し、韓米日戦争同盟に対抗し、戦争危機をなくし、戦争を起こさせない、平和実現 のための共同行動を行おうと提案しました。韓国では「停戦70年、朝鮮半島平和行動」が 発足し、735団体が参加しているとのこと。主な活動としては、朝鮮戦争終結と平和実現 のための100万人署名運動、全世界300か所での平和行動、韓米合同軍事演習・韓米日軍事 協力反対活動など進める計画とのこと。そして「共に戦争危機を克服し、戦争同盟反対、 朝鮮半島の平和体制と東アジア平和協力体制構築のため連帯して闘おう」と呼びかけまし た。 特別報告として、参議院議員の高良鉄美さんから、南西諸島軍事化の危険な動きについ て訴えがありました。高良さんは「沖縄の住民に説明なしにミサイル配備が進められてい る。また、閣議決定された安保3文書では、民間の船を利用して弾薬を運び、住民は後回 しにされている。すでに戦争の準備が始まっている危ない状況だ」と話していました。「 『主権在米』であってはダメ、戦争を止めよう」と訴えました。 参加者は170名。行動提起で登壇した「子どもと教科書全国ネット21」の鈴木敏夫事務 局長は、高校生が使っている日本の歴史教科書には、関東大震災での虐殺が「殺傷事件」 として書かれていたが、それも今回抹消されたと話していました。南京虐殺も「南京事件 」になっているとのこと。やはりと思って、がっくりします。 3月1日夜には新宿でアピール行動を行うので集まってほしいと呼びかけがありました。 また9月にはさまざまな行動・集会が予定されています。あきらめず、歴史に学び、声を 上げなければと思いました。 Created by staff01. Last modified on 2023-02-27 11:57:17 Copyright: Default |