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高校生たちの平和への思い〜映画『声をあげる高校生たち』完成披露上映会

ジョニーH

 2月23日、東京・麹町の「全国教育文化会館エデュカス」でドキュメンタリー映画『声をあげる高校生たち〜核兵器禁止条約に署名・批准を〜』(43分)完成披露試写会&トークが開かれた。7階ホールは満席になった。映画では、東京・埼玉・広島・沖縄の高校生平和学術ゼミナールのメンバーたちの各地での『核兵器廃絶署名活動』と、外務省に13000筆の署名を持参し訴える様子を紹介している。彼らはプーチン宛に『戦争の停止を訴える署名』をしてロシア連邦大使館に提出しウクライナ大使館に報告している。

 上映後には挿入歌の『ちいさなひとつぶ』を長谷川千夏さんのピアノ演奏で三角真弓さんが歌った。20代30代の母親たちの平和への思いの言葉を集めて歌詞ができたそうだ。トークでは、監督した有原誠治さんや高校生たちが登壇し映画と平和への思いをそれぞれ語った。児玉三智子(日本原水爆被害者団体協議会)さんは「なぜ今、ずっと使用され伝承されてきた『はだしのゲン』を広島市教育委員会が平和教育から削除したのか。とても恐ろしい」と力強く語った。中学3年の染矢結衣さんは「署名のときの話かけが大変だったが、大国が核兵器を脅しに使うことや防衛予算拡大させてある岸田政権のことなどを話すと賛同してくれる人もいて、やって良かった」と語った。高校3年生の鳥海太祐さんは「ロシア大使館行動の後ウクライナ大使館に報告に行くと、戦争が終わったらウクライナに是非来てほしいと言われた。ロシア市民も含めて早く平和になってほしい」と語った。事務局長で高校3年生の田原ちなみさんは「通学している高校でも署名活動をしています。核廃絶は多数派だと知りました。大学でも活動を続けようと大学生の平和学習ゼミナールを結成しました。そしてその柱は、核保有撤回と大軍拡撤回と学費無償化です」と語った。

 オンラインで広島と沖縄からも高校生たちが話をした。ナレーションを担当した女優の斉藤ともこさんは「若い方たちの平和への思いと行動に触れて、とても感動しました。一生懸命ナレーションを努めましたが、もし入れ直す事が有れば、どんどん言ってください。必ずやります」と熱く語った。佐貫浩(法政大学名誉教授・平和・国際教育研究会会長)さんは「正解のない合意知こそが社会問題を解決していく手法なのだが、学校では科学知という正解しか声をあげられない。現代を生き抜く為には、表現とは自分を創り出す勇気が平和な世界を創る。互いの関係の中に自分を登場させ、自分を表現する空間を創る言論を作っていくのが、平和の方法なのに、合意知が重要な大人社会であるはずの国会でコミュケーションが成り立っていない。このままでは、タモリが言うように『戦前が始まっている』を容認せざるを得ない。食糧の危機・核兵器が使われる危機・どっちが勝つで戦争が終わるという考え・言論弾圧・学術会議への不当な介入・学問の自由 の破壊・科学者への弾圧。そして新聞とNHKが戦争をしようとする政府に協力すると言っている。 このような非常に厳しい情勢の中で、平和に対して熱意と勇気をもって活動する高校生たちとともに平和活動に取り組みましょう」と会場の参加者に叱咤激励した。


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