本文の先頭へ
LNJ Logo 地球村同胞連帯 : 朝鮮学校と在日朝鮮人に対する憎悪犯罪を直ちに止めろ
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1666421995838st...
Status: published
View


地球村同胞連帯からの緊急の訴え
投稿者: 中村 猛(日韓民主労働者連帯)
アドレス: ts-naka@fine.ocn.ne.jp

  最近、日本で発生している在日韓国人に対する嫌悪犯罪が非常に懸念されるレベルです。
  韓半島を緊張関係に追い込む韓米日軍事同盟と、それによる朝鮮のミサイル発射への対
応で、日本社会では再び嫌悪犯罪が頭をもたげています。
  これに対する抗議や対策などを日本に求める声明を発表したいと思います。
  声明に参加したい個人、団体の署名を集めて、一緒に声明を発表します。
  多くの関心と参加、広報をお願いします。

              声 明 書
日本政府とマスコミ、市民、ネット市民に緊急に訴える 朝鮮学校と在日朝鮮人に対する憎悪犯罪を直ちに止めろ
最近、韓米日の軍事演習に対する朝鮮のミサイル発射、これに対する日本メディアの大 々的な報道以降、日本各地から朝鮮学校の生徒たちの恐怖に溢れた悲鳴が聞こえてくる。 日本現地で外国人人権法連絡会(連絡会)が、最近次々と起こっている在日朝鮮人に向け た嫌悪犯罪の再発防止を訴える声明、署名を集めて法務省を訪ねた。日本人が自ら、この ような事態がどこまで拡がるか分からないという危機感を表現したのだ。さて、最近のこ のような傾向とは、どういうものか?
2021年8月、22歳の男性による在日朝鮮人の集団住居地域であるウトロ村放火事件。犯 人は、ウトロ住民の宿願だった記念館建設から間もなく事件を起こし、ウトロ村の家7軒 と記念館に保存する立て看板など、各種の生活の痕跡を完全に燃やしてしまった。彼は7 月に起きた名古屋市の韓国学校放火事件の犯人でもあった。また、2022年3月には大阪府 茨木市のコリア国際学院にも、29歳の男性が放火事件を起こした。嫌悪はこれに止まらな かった。
9月9日、JR赤羽駅に「朝鮮人殺しの会」という落書きあることが、朝鮮学校生によって 発見された。発見された場所が、東京朝鮮中高級学校の生徒たちが通学する時にいつも利 用する電車の駅であることを考えれば、その意図が推測できる。発見した中学生は手記に このように書いた。
「生まれ育ちながら、在日朝鮮人として色々な差別を受けたが、このように『殺す』と いう文字を自分の目で直接目撃したのは初めてだった。今までとは比べものにならないほ ど恐かった」。
生徒の指導教師は「私たちが今心配しているのは他でもなく、子供たちの生命です。」 と言った。
最近になって頻繁に発生するこのような嫌悪犯罪は、10月4日の朝鮮のミサイル発射や マスコミの大々的な報道、政府の会見の後に一層深刻になった。10月18日に法務省を訪問 した連絡会は、全国朝鮮学校校長会が調査した報告書によって事態の深刻性を伝た。 校長会の報告書によると、10月4日のミサイル発射から10月8日まで、4日が経った時点 で、6つの朝鮮学校(東京朝鮮中高級学校、長野朝鮮初中級学校、四日市朝鮮初中級学校 、神戸朝鮮高級学校、四国朝鮮初中級学校、九州朝鮮中高級学校)で、計11件の暴行、脅 迫事件(暴行1件、脅迫など暴言4件、抗議など脅迫電話6件)が起こったということだ。
そのうち、東京朝鮮中高級学校に通う中級生が受けた暴行事実はこうだ。当該学生が帰 宅中だった18時45分頃、JR埼京線の電車の中で、50代と想われる男性が学生を呼び止めた。 「お前、朝鮮学校の学生だろ」生徒がこれを無視すると「答えろ!」と言って、生徒の 足を強く踏みつけながら、「日本にミサイルを発射する国が、高校無償化を叫ぶのは話に もならない」と、脅したということだ。身の危険を感じた学生は直ぐに電車を降りて、列 車を乗り換えて、帰宅することができた。生徒の保護者と学校の先生が管轄の警察署を訪 問して被害事実を申告したが、生徒が感じた恐怖感、身辺に対する脅しは、今日の通学路 にも続いている。
2017年の弾道ミサイル発射の時にも、電車の線路に向かって学生を押すなどの暴行があ ったことを思い起こすと、今後、この事態がどこまで進むか、恐怖が先に立つ。実際に、 10月10日、在日朝鮮人の男性が早朝に帰宅する途中に、電車の中で7人の男性による集団 暴行を受けた。彼らは「朝鮮の奴ら、そんな奴らが日本にいてはダメだ」と言うと同時に 、いきなり拳と足蹴りを浴びせた。成人男性に加えられた暴行が、朝鮮学校の男子生徒、 女子生徒に起こらないと断言できない現実が、今の日本社会だ。
私たちは日本政府とマスコミ、ネット市民、市民に訴える。
日本政府は各種会見や公的な発表で、朝鮮のミサイルと朝鮮学校の生徒たちには、何の 関係もないことを明らかにすべきである。大人たちの政治に学生たちを人質にする行為を 直ちに中止することを、国民に訴えなさい。これまで、差別と嫌悪をむしろ煽るような政 治をしてきた日本政府には、今回の事態に明らかに責任がある。徹底した防止対策と憎悪 犯罪者をきちんと処罰せよ。
マスコミは、不必要な憎悪心を煽る過大な恐怖感を造成したことによる、朝鮮学校の生 徒たちへの被害を直ちに報道せよ。朝鮮と在日朝鮮人、総連、朝鮮学校に対する嘲弄の混 じった報道とゴシップを止めろ。マスコミの使命である批判と監視に忠実で、憎悪と嫌悪 に満ちた日本社会に警鐘を鳴らすことを期待する。
ネット市民に訴える。不注意な冷やかしと憎悪に満ちたコメント、事実歪曲と誇張、侮 辱が混ざった右翼ユーチューバーの動画が市民を扇動することで、幼い生命が恐怖で震え ている。私たちが知っているのは、一握りの愚かなネット市民よりも圧倒的に多くの善良 なネット市民が存在するということだ。皆さんの良心によって、日本をこれ以上嫌悪に充 満した国に導かないように願う。
日本の良心的な市民に訴える。幼い生徒に対する嫌悪犯罪は、すぐ傍で事件が起きてい るにも拘わらず、駆けつけて助けてくれない無関心な市民がいるからこそ可能だ。市民の 無関心はこのような事件の一助となっている共犯だ。嫌悪の暴言と暴行を見付けたら、市 民の集団的な良心が許さないことを、彼らに明確に示して欲しい。
私たちがこのように訴える理由は、朝鮮学校の生徒たちが、私たちの子供たちだという 民族的な感情だけではない。朝鮮学校の生徒たちは、韓国、日本、朝鮮が抱かなければな らない、普通の子供たちだからだ。人間であれば、民族と人種、国籍を超えて、誰もが持 つ神聖な教育の権利、生存の権利のためだ。私たちは、日本の子供たちが不当な嫌悪犯罪 に遭った時にも、奮然と起ち上がる。
再び訴える。大人たちの無関心が、幼い生徒たちを差別と暴行と憎悪で苦しめる。嫌悪 犯罪を直ちに止めろ! 2022年10月21日 強制動員問題解決と対日過去清算のための共同行動

Created by staff01. Last modified on 2022-10-22 15:59:56 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について