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LNJ Logo 経産省前脱原発テント日誌(3/24)激雨と極寒に耐え経産省・首相官邸に脱原発を訴える
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経産省前脱原発テント座り込み日誌 2022年3月24日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21
日)にテント強制撤去。2022年3月24日は、座り込み3,848日目。これは、マハトマ・ガン
ディー「非暴力、不服従」の実践です。

◎日本は未だに脱原発に向かってはいない 3月18日(金)前半(S・S)
先週は、11回目の3・11集会。日本は未だに脱原発に向かっていない。それどころか、 隙あらば、原発再稼働を狙っているし、大量にため込んだ「汚染水」を「処理水」と名称 を変え、薄めて海洋に放出しようとさえ目論んでいる。福島原発事故で何を学んだのだろ う。  今日は一日雨模様だそうだ。第3金曜日なので荷物は極力少なくし、台車1台で持って行 くことにした。座り込みを開始した時は、雨も小やみの状態で、「このまま、降らずにい てくれたらな」と思った。天気予報では「午後2時過ぎから雨がしっかり降ってくる」と 言っていた。でも、午後2時過ぎても、まだ小降りの状態であった。よかったなあと思っ ていたら、すぐそのあと、雨脚が激しくなってきた。交代の午後3時頃まで止まなかった 。K.Mさんが午後3時過ぎにやって来たので、今日は家での作業があったので、帰路に就 いた。(S・S) ◎激雨と極寒に耐え経産省・首相官邸に脱原発を訴える  3月18日(金)後半(K. M)
一週間前の3月11日と打って変わって、しつこい雨と寒さに見舞われる。座込んでいる と雨合羽や傘があっても、リュックも身体も濡れて冷えてくる。携帯懐炉も手放していた ので、缶コーヒーで外からと中から暖房。それでも、17時から経産省抗議行動開始。脱原 発コールのあと、Yoさんが放射能汚 染水の海洋投棄計画を糾弾。Taさんがイタイイタイ病などを引き合いに、立証責任は加害 者側にあり、今こそ「司法の正義」の実現を、と訴えた。守屋さんの歌で元気を取り戻し 、3月16日深夜の福島沖地震の被害や多くの稼働していない原発や核施設への影響への心 配の声。続いて、ロシアのウクライナ侵攻批判とともに、ロシアが崩壊するのではないか 、バイデン米大統領の対応批判などの声。自民党内の「核共有」や改憲や原発再稼動推進 などの火事場泥棒を許すな。それにしても多くの命が失われ200万人を超える避難民の 現実が悲しい。 雨足が強まる中で、片付けをYaさん、Asさん、F・Sさんがしてくださる。原発いらない金 曜行動でも、大雨と冷えの中で、首相官邸への抗議を続けた。(K.M) ◎ウクライナ語とロシア語の双方を知る努力 3月19日(土)(O・O)
天候や経産省周辺の様子は先週と変わり映えしない。強いて言えば、ロシアがウクライナ に侵攻して以来、街宣車が1台くらいで外務省に来るくらいかな。 3月15日の自民党会 合で、佐藤正久外交部会長が「ロシアの侵攻を受けるウクライナへの連帯を示すため、同 国の首都キエフに関し、ウクライナ語の『キーウ』という形で政府答弁をやるなど、もう 一歩、踏み出すべきだ」といったそうだ。ロシア語は敵性語という発想を感じてしまって 辟易している。 もう一歩踏み出すというより踏み外しているようだ。しかし、私はロシア語とウクライナ 語の両方を知る努力はしようと思う。(O・O) ◎縦割り行政の見本みたいな話 3月20日(日) (藤原節男)
先週は、午後2時半ころ、右翼街頭宣伝車が3台、経産省前の国道1号線車道に横付けして 、警視庁公安警察のパトカーが、その後ろ、地下鉄入り口階段のところに、監視のため、 横付けした。右翼の人が、110番をして、我々の座り込みに「道交法違反の嫌疑あり」と して、いろいろ、注文、いちゃもんがあった。そのため、「今週も、一波乱あるかもしれ ない」と、マリリンさんともう一人が、座り込みに参加してくれた。しかし、今週は、別 の右翼街頭宣伝車は、いつもどおり、国道1号線を行き交ったが、座り込みに対する注文 、いちゃもんを付ける右翼街頭宣伝車は無かった。座り込み人数は合計、10人。 私(藤原節男)は、いつもどおり、経産省まわり歩道のごみ拾いをした。3週間ほどまえか ら、旧日本郵政ビル前の国道1号線歩道植え込みに放置自転車があった。気になっていた ので、110番をして、丸の内警察に撤去を要請した。警官が3人やってきて、「被害届けが でていない放置自転車なので、警察は処置しない。また、国道での放置なので、管轄は国 土交通省だが、東京都が処置することになる。それで、(縦割り行政の弊害、グレーゾー ンで)処置に時間がかかる」とのこと、こちらからは「承知している」と回答。 次に、こちらから「それはそうとして、先週、警視庁公安警察官が、右翼の後ろにくっつ いてきた。座り込みの道交法問題は、所轄外として、なんの役目もしなかった。どのよう に思うか」と、話題を振ってみた。そうすると年配の警官から「やつら、公安は、天下国 家を預かっているとの態度で、交通警察官を下にみている」との意見があった。公安警察 に出てこられるのも困るが、警察の中で、案の定、縦割り弊害がありそうです。(F・S) ◎今日は代々木公園でウクライナの集会があり  3月21日(月)(保)
外務省の桜。先週は幾つかが疎らに咲いている程度だったが、きょう経産省前に着いた時 に見たら、白い花が満開になっていたので驚いた。我々の方は、春支度では寒くて、相変 わらず冬支度のままなのに、季節は確実に進んでいたことを思い知らされました。農林省 の方の桜は、淡いピンク色の花を咲かせていました。きょうはお彼岸の中日、「暑さ寒さ も彼岸まで」という言葉どおりなら、もうすぐ本当の春になるでしょう。 同じ頃、代々木公園では「ウクライナに平和を!原発に手を出すな!」市民集会が開かれ ていた。久しぶりの大きな集会なので、皆さんそちらに行かれたようで(無理もない!) きょうの参加者は、担当の4人と代々木公園の集会のことを知らなかったTさんのみでし た。しかし、皆さんいつものように差し入れしてくださったので、それを食べながら反原 発ソングを筆頭にOnさん持参の音楽などを流しました。時たま通りかかる人々がありまし たが「ここで何やっているの?」とびっくりしていました。すかさず「原発に反対して座 り込みをしています」「原発に反対しましょう」と呼びかけるが、残念ながら応答してく れる人はいなかった。  終わる時間が、いつもより1時間早かったので、事務所に着いたあと、久しぶりに来ら れたTさんと、いろいろ雑談をした。それで、帰る時間は同じになってしまいました。( 保) ◎今、非戦を訴えることが大事ではないか 3月22日(火)(EO)
朝からの雨の中、午前9時過ぎに家を出た。事務所でテントニュース239号を印刷し、経産 省前に向かう。雪交じりの雨に打たれながら、いきなり冬に戻ったような寒さのなか、幟 などのセットを終える。椅子に座って経産省入口正面を見ると、そこに若い警備員が一人 でカッパを着て寒そうに立っている。 彼は警備会社の派遣職員だろうが、何を目的としているか不明のまま、一人で1時間交代 とはいえ、黙って立ち続けるのは相当な苦痛だろうと同情する。こちら側は、2週ぶりで 長老のOさんがやってきて、体の不調を訴えながらも最後まで座ってくださった。また12 時過ぎには東京西部ユニオンの二人組も登場し、交代で食事をとった。明日の夕方に日本 の国会議員を相手にウクライナ大統領に「戦争支援」のアピールをオンラインで行なわせ るとの報道がある。かつて百年以上前にロシアと戦争をした日本でも、ロシア、ウクライ ナのどっちがどれだけ正しいかなどと、いま声高に議論されている。だが日本で必要な議 論は何かといえば、彼ら戦争当事者の双方に対してだけでなく世界中の反戦運動に対して どのように「非戦」を訴えるのか、このことこそが市民運動の側も国会議員のみなさんも 真剣に論じるべきではないかと、雪の降る寒さのなかで考えた。(EO) ◎核は戦争の道具だという認識が大事だ   3月23日(水) (T・I)
前日に比べると暖かい。昨日は雨だったので、「汚染水を海に流すな」のバナーは濡れた ままだった。Obさんからは「行こうと思ったけれど、割と寒いので行くのをやめる」と電 話してきてくれた。Ogさんは「北朝鮮に帰還政策で帰ったが、北朝鮮の生活水準はあまり にひどく、結局、脱北して日本に戻ってきた在日朝鮮人の人が北朝鮮政府を訴えた裁判」 の傍聴にきたという。その裁判は1回で終わり、時効で訴え自身が退けられた。 倉田さんはアベの「核共有」を批判し、「絶対、そんなことをしてはいけない、核は抑止 力ではない、戦争の道具、侵略の道具だ、そのことがウクライナではっきりした」と演説 した。HtさんはAさんと、Aさんが書かれた本について話し込んでいた。虎の門病院に診察 に行ってきた女性が、通り過ぎてから戻ってきて、カンパをして下さった。ニュースなど を渡す。女性は「身体に気をつけて」と励まして下さった。 中学生の一団がきたので、「私たちは原発反対で、経産省に抗議しています」というと注 目してくれた少年もいた。座り込み者は10名。今晩6時から、ウクライナのゼレンスキー 大統領のオンラインによる国会演説(議員会館演説)がある。ネットでは賛否がいろいろ飛 び交っている。テント内部でもプーチンとゼレンスキーの評価についての論争がある。岸 田の参戦政策は許せない。私は抗議行動に参加するつもり。(T・I) ◎戦没者の骨の含まれる土砂の、埋め立て使用の理不尽さ3月24日(木)(I.K)
さわやかに晴れ渡った良い天気だったが、まだ風が冷たくコートは放せなかった。いつも より早く経産省前に着いたのに、もうYさんが来ていて一緒にセッティングしていると憲 法審査会を傍聴してきたヨーカンさんもやって来た。 12時ちょっと前、同じく憲法審査会の傍聴した人二人が来て座ってくれた。皆から憲法審 査会での様子など聞けてとても勉強になった。 お二人は午後2時半からの公害調整委員会要請行動に参加する前に寄ってくれたとのこと 。私は知らなかったが、「戦没者の遺骨が含まれる土砂を、辺野古新基地建設埋め立てに 使われるかもしれない」ということで、昨年5月、沖縄県が熊野鉱山の業者に、遺骨の有 無について関係機関と連携して確認する措置命令をしたが、業者側はこれを不服として国 の公害調整委員会に取り消し請求を行った第二回の審理だそうです。 戦没者の遺骨が含まれる土砂を使うなんてとんでもないですね。 その後「上関どうするネット」などで片岡さんと一緒に活動していた練馬区の議員さんも 寄って下さり、豊島区で選挙運動をしているYさんなどと話が弾んでいた。そして、いつ も来て下さる東京西部ユニオンのお二人も加わった。 午後2時に、後半のSさんが現れたので、私は帰路につく(I.K) ◎一月を経たロシアのウクライナ侵攻(侵略) 3月24日(木)(三上治)
 過日、二つの墓参をした。一つは吉本隆明の墓参りだった。彼が亡くなってから、はや 10年ということなのだが、僕は、いろいろのことに出会う度に、彼ならどう考えたのだろ うと思ってきた。かつて、彼の思想は僕にとって唯一の指南力のある思想だった。僕は吉 本隆明の徒だった。彼の思想は、人が誰かの徒になることを拒絶する思想であったが、僕 はそれに反して吉本隆明の徒だった。そんなことを想起しながらの墓参だったが、やはり 、彼はウクライナへのロシアの侵攻をどう考えるのだろうかということが、自然に浮かん できた。かつて、ベトナム戦争の時に、話をしたのを思い出していた。いささか苦い思い 出だが、僕が「ベトナム義勇兵(ベトコン側)に参加したい」と言って、諭されたことが ある。「義勇兵で行ったところで、ベトナム戦争に関係できるということではないのだ」 ということだったが、これはずいぶんと、こたえた。僕には、戦争について、国家につい て、より深く考える契機になった。 渕上太郎は、亡くなって三年目だが、彼とは生前中は多くの議論を交わした。だが、僕の 考えていたことと、どこまで話が届いていたのかを考えさせられることが多かった。彼に は『渕上太郎遺稿集』という優れた著作が残されているのだが、それを紐解くたびにそん なことを思った。特に憲法闘争について、である。プーチンのウクライナ侵攻で、僕が「 あっ」と思ったのは、簡単に戦争をやってしまうということだった。権力者の意思次第で 簡単にやれるということだ。戦争は国家意志の発現だが、それは国家権力者の意思の発現 でもあり、国家権力者の意思次第ということでもある。僕はこの事態の中で、改めて日本 国憲法が全文などで、国家権力者の意思(意思という名の恣意)で戦争できないように規 定していることを思い浮かべた。僕らには国際法的な戦争違法と いう考えや、この憲法の考えもあって、簡単には国家意思(個人の意思)で戦争などやれ ないという意識があった。そんな時代だと。僕はなぜに憲法でこういう規定をしたのか、 改めて考えているが、渕上は、そこのところをどう考えたのだろうか。敗戦の総括があっ たのだろうが、天皇も含めた軍部の独走(暴走)ということがあって、その反省がここに はあった。今回の戦争について、保坂正康は、こう言っている。 1、ソ連は20世紀の戦争で最終的に敗戦体験が希薄であった。 2、独裁権力が名目を変えつつ存在し続け、その個性が国家性格になった。 3、ロシアの国民、共和国の国民、同盟国の国民、衛星国の国民を暴力的に支配した。  保坂のこの要約は的確であるが、1の指摘を日本との比較で考えた。戦後の体制(米ソ 支配体制)が解体した要因には米ソが戦争を繰り返したことにあるが、それには敗戦体験 の希薄さがあった。アメリカはベトナムで、ソ連はアフガニスタンで、敗戦を体験するが 、それは戦争体質とでもいうべき国家構造の反省にはならなかった。その点が、憲法との 関連で考えさせられたことだが、多分、渕上も同じこと考えるのではないかと思った。彼 と今度の戦争と憲法のことで話は弾んだろうか、と思った。 ロシアのウクライナ侵攻から1カ月が過ぎた。この間に、いろいろの議論が飛び交い伝わ ってきた。プーチンの批判とプーチンを一方的に悪者にするなという意見に大別できると 思うが、僕が思ったのは、プーチンの考えというか、思想をよく分からないできたという ことがあった。彼の意思(支持する人々の意思も含めて、それは現在のロシア国家の意思 でもある)の発現が、ウクライナ侵攻であるとすれば、その意思をよく分からないできた ということだ。プーチンの専制的な政治観、強国的思考、ロシア帝国の復権などの知見は 得ていたし、それは間違いのないところだった。プーチンのことには、それ以上の関心を 持たなかったし、それはやむえないことでもあったが、もう一つ彼の意思を明瞭に詰めな いできたことはある。(このことは中国の習近平にもいえることで早急に探索をしたいと 思っている)。  プーチンのことはあまりよくわからないというのは、プーチンがロシアの首相であり ながら、彼の政治的意思をあまりオープンにしないできたことがある。これは謎のプーチ ンとか、神秘的なプーチンとか、言われても来たことである。大国の首相は、自己の政治 的立場を公開するのだが(施政方針演説などで)、プーチンはそうではなかった。これは 彼の国家戦略によるものだった。彼の国家戦略は内政的には専制的な国家統治を目指すも のだった。「プロレタリア独裁」による統治というスタリーン主義(起源はレーニン主義 )とは違うのであるが、国家主義とでもいうべき統治方法が志向されていた。彼はイデオ ロギー的には保守主義であり、民主主義をいうが、国民主権とか、憲法制定権力により権 力の制限などの民主主義とは違って、専制主義をとっている。  政敵の暗殺や投獄、報道の威嚇と抑圧、選挙の不正など伝えられることは、その政治 的手法も含めて専制的である。ここにはソ連邦崩壊後のエリチエン政権がロシアの国家を 安定させなかったことがある。彼はソ連崩壊後のロシア国家の名目を変え、独裁的方法で 安定させてきたということがある。  プーチンの政治戦略の特徴は、内政以上に外政にある。彼はソ連圏の崩壊とソ連邦の 崩壊後に追い詰められた状況の中で大国(強国)としてのロシア国家の再建を目指した。 それには、ロシア国家が力(軍事力)で、それを保持するということであり、戦争(力の 支配)を国家戦略に置くということである。これは、国家が安全保障として軍事力を持つ ということではない。それは、他国の支配力として軍事力を保持するということであり、 戦争が国際法的に違法といわれる状況の中で、軍事による他国支配を秘した形で保持して いることである。軍事戦略は秘密にすることもあって、よく見えないことがあ るのだが、そこに秘密があった。プーチンの外政的な戦略は、現代国家の国家戦略として は、いわゆる帝国主義的戦略である。彼にはロシア帝国の復活ということがあると言われ る。これはネットワーク型の帝国といわれるが、それは名目であり、力(暴力)的支配が 背後にある。この帝国ということには、ソ連邦が崩壊のあと、民族や宗教問題が噴出する 中で、統一国家として保持できるか、ということに直面したことがある。旧ユーゴスラビ アが、民族と宗教問題で分裂抗争を演じ、それぞれの国家になった。ロシアは、周辺国家 やチエチエン国家の問題で、同じような問題に直面した。国民国家ではなく、帝国として この問題を解決していくことが、プーチンの戦略であり、チエチエン戦争はその一歩だっ た。  プーチンは1990年代のエリチエン政権に参加し、2000年の初めに首相になった。あれ から長きにわたって、権力の座にあるのだが、その秘密はチエチエン戦争の解決にあった ように思う。チエチエン戦争は1990年代(エリチエン政権下)で第一次戦争としてあった 、これはアフガン戦争の敗北と重なり敗北としてあった。プーチン政権下で第二次戦争が あり、これはロシアが勝利した。この時、プーチンは巧妙な政治技術を駆使したといわれ る。モスクワの地下鉄テロなどを自国に機関にやらせながら、これをチエチエンのテロと し、ロシア国民の愛国感情を高め、チエチエンを制圧したというものだ。このテロのこと はロシアの機関の責任者が自白した。彼は、後に亡命先にイギリスで暗殺された。これは いろいろ説があるが、いずれにしても、プーチンがこの戦争で、ロシア国家の統治者とし て力を得たということだ。力の政治(戦争)によって統治力を強めるということを得たの であり、その延長線上にウクライナ侵略は考えられる。ここはプーチンの国家戦略を考え れば、おのずと浮かんでくることでもある。  ロシアのウクライナ侵攻(侵略)は、大義なき戦争と言われる。これはプーチンの国 家戦略にあり、それは大義として主張できる代物ではないということである、そのためか 、ロシア側のプロパガンダの浸透のためか、NATO東方拡大とか、ネオナチ化の排除とかが いわれる。NATOの拡大については口実であるが、むしろ、今回のロシアの侵攻によってNA TOの防衛ということが正当化であることを示したのでないのか。ナチ化ということについ ていえば、ウクライナ軍に「極右勢力があることは事実である。だが、僕が不思議に思う のは、プーチンのロシアが、むしろネオナチというべき存在だと思う。だから、彼らがネ オナチ批判するのは筋違いだと思える。これは第二次世界大戦でのフアシズム(ナチズム )との戦争の歴史を呼び起こそうとしているだけであり、これは、ロシア国民には一定に 浸透力があるのだと推察できるだけだ。僕の目からネオナチ化しているプーチンらが、こ ういうことをいうのは滑稽である。戦争が覆い隠していたフアシズムとスタ―リン主義の 同一性が明らかになった今、スタ―リン主義と同型の独裁権力がナチ(ネオナチ)批判を しても意味はないのだ。 =====デモ・集会のおしらせ==== ★4月1日(金)経産省前抗議行動(17時〜18時)(毎週) ★4月6日(水)第103回東電本店合同抗議  時間:18時30分〜19時30分 場所:東電本店前 ========【書籍紹介】======== ◎渕上太郎遺稿集 発売中 経産省前テントひろばで販売しています。 書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」 発売元:情況出版 価格:1500円のところを1000円 (転送者追記) 経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その193 3.16福島県沖地震が教える「原発稼働ゼロで良かった!」 〜多数の原発と核施設に影響、冷やし続けないといけない燃料プール、貯まっている死の 灰〜                           木村雅英(経産省前テントひろば)  3月16日午後11時36分頃、宮城県、福島県で最大震度6強を観測する地震が発生。 震源地は福島県沖で、震源の深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は7.4と推定。 気象庁は17日5時、宮城県と福島県に出していた津波注意報をすべて解除。  地震の影響で、東北新幹線の脱線、死傷者、停電、…など多くの被害が報告され、更に 3月22日には電力需給逼迫を政府が報告し節電が呼びかけられた。 いくつかの火力発 電所の停止が原因の様だが、12年前の3.11を思い起こさせるこの地震で、改めてよく分か ったことが、原子力発電所や核燃料施設の危険性である。  地震直後深夜に始まった原子力規制委員会の「緊急情報」は計10報。https://kinkyu .nsr.go.jp/joho/2022/03/post-82.html ◆原子力規制委員会の「緊急情報」の対象は多数の施設(青森、宮城、福島、茨城)  <東北電力・東通(BWR)><東北電力・東通(BWR)><東京電力・福島第一( BWR)><東京電力・福島第二(BWR)><日本原電・東海(ガス冷却炉)><日本 原電・東海第二(BWR)><東京電力・柏崎刈羽(BWR)><原燃・六ヶ所(再処理)> <原燃・六ヶ所(濃縮)><原燃・六ヶ所(埋設)><JAEA・核燃料サイクル工学研究所(再 処理)><原子燃料工業・東海(加工)><三菱原子燃料(加工)><JAEA・原子力科学研究 所><東京大学・弥生><東芝・原子力技術研究所><核物質管理センター・六ヶ所>< JAEA・大洗研究開発センター><核物質管理センター・東海><MHI原子力研究開発> <日本核燃料開発> ◆被害状況(抜粋) 女川:1号機燃料プールのポンプが一時停止福島2F:1号機燃料プール冷却ポンプ停止福 島1F:プラントパラメータ:1号から3号のダストモニタで上昇を確認、淡水化装置(RO- 2)亜硫酸ソーダタンクのスロッシング  これらから次のことが分かる。1 東北から北関東までの太平洋沿岸には、大間・東通 ・女川・福島・東海と多数の原発のみならず、六ケ所や東海に多数の核施設があり、廃液 ほか大量の死の灰が溜っている。 2 いくつもの被害が報告されているが、幸い総ての原発はこの11年間止まっていたの で、大事故に至らなかった。3 中でも、女川や福島の原発で燃料プールの冷却ポンプの 一時停止などが発生した。10年以上止まっていても、使用済み核燃料を冷やし続けない といけない原子力発電は非常に愚かな装置。 => 本シリーズその84 2018年8 月1日 (http://www.jca.apc.org/~kimum/)湯を沸かしてタービンを回す為に核分裂を 起こすナンセンス「湯沸し装置」原子力発電〜「止める、冷やす、閉じ込める」に苦心、 情けなくおかしくてお臍が茶を沸かす!〜そう、火力発電は「燃えかす」しか残さないが 、原子力発電は冷やし続けないといけない「使用済み核燃料」(死の灰)を残す。 以上

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