渡辺てる子さん「練馬区議補選」に立憲から立候補/2.24に発表会見 | |||||||
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渡辺てる子さん「練馬区議補選」に立憲から立候補〜2.24に発表会見北穂さゆりレイバーネットの仲間である渡辺てる子さんといえば、あのれいわ旋風が巻き起こっ た2019年参議院選での鮮烈な印象。同年にはれいわの一員として、レイバーネットテ レビに出演したこともある。 しかし彼女はこのたび、2022年4月10日告示、17日投開票の東京都練馬区議員補欠選挙にお いて、立憲民主党の予定候補者となった。てるちゃんに何があったのか。さまざま な??が頭に浮かぶ。 縷々憶測が流れた、渡辺さんとれいわとの別離については、意図的な決別ではなく、 れいわは国会議員だけで構成される政治団体であるという党のシステム上の問題であ ると本人が説明。立憲との結びつきは、寄せられる一人ひとりの悩みを聞くにつれ、 よりきめ細かい直接的なサポートをしたいという思いにいたり、地域に根差した政治 活動を目指すうえで、必然的であったという。 さらにかつて参議院選挙で政策としてきた消費税問題について、それは国政の課題で あるとして、今後は地方議会でできることに取り組むと決意。 今日の会見は終始緊張ぎみ、硬い表情が目立つ渡辺さんだが、もっとも滑らかに持論 を展開したのは、やはりひとり親家庭、とくに母子サポートの問題。しかし自ら派遣 切りにあいシングルマザーとして「貧困層の代表」を自認する渡辺さんが、むしろ子 育てしやすい街として人気の練馬区で、どのような働きをするのか。 会見からわかったのは、彼女が掲げるのは保育や母子サポートの「質の向上」である こと。待機児童ゼロの子育てポテンシャルの高い街だからこそできる、詳細なneeds とwantsの調査。このあたりの方向性は、とにかく底辺に落ち込む者を救い上げよう としていた、これまでの彼女のスタンスとは少し異なるかもしれない。 期せずかどうか渡辺さんは「ボトムアップ」という言葉をつかい、一歩先に踏み込ん だ子育て支援の在り方を模索していた。たしかに待機児童ゼロのようなスローガン は、表層であって中身ではない。最も下から積み上げる解析、現場からの意思決定 は、ある程度成熟した地域だからこそ可能であり、それが成功すれば生きたロールモ デルとなる。 もちろん成熟した地域であればあるほど、地域内格差、さらには地域間格差の問題は 深刻になる。この点に関するレイバーネットの質問に対しては「女性が働きやすく、 子育てしやすい全体社会を目指すための地域連携」を示唆した。この点もこれまでの 渡辺てる子とは一味ちがう。これまではてるちゃんという怒った「個人」が社会に吠 える図式だったのが、彼女の地平に「地域」という新しいなだらかな視座が生まれて いる。 属性や問題意識の共通項で、自然に仲間ができる国政に比べて、地方政治の世界に は、同じ悩みはふたつとない。きめ細やかなサポートとは、一人ひとりの違いを乗り 越えていくことにほかならないが、渡辺さんの言葉を借りると、地域というもの独特 の「ご縁がつながる」効果で、彼女は新境地を拓いていくのかもしれない。 会見動画のタイトルは『渡辺てる子はなぜ議員になりたいのか』にした。失礼かもし れないけれど、会見中、彼女がもっとも反応し熱く語ったのが「議員になる執念」に ついての質問だったから。議員になるのは手段にすぎないという渡辺さん。ぜひとも その手段を得て、目指す地域社会を見せてほしい。 Created by staff01. Last modified on 2022-02-25 09:38:46 Copyright: Default |