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LNJ Logo 渡部通信(7/3) : 米軍アフガン拠点を撤収
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●渡部通信(7/3) : 明けない夜はない(59)<米軍アフガン拠点を撤収>

============================== 昨日(7月2日)、アメリカは、 アフガニスタンの駐留米軍のバグラム空軍基地から 「全ての米兵が撤収した」と発表した。 2001年9月11日の米同時テロへの報復として、 タリバーン政府を壊滅させるとして始まったアフガン侵攻。 タリバーン政権は倒したが、タリバーンは抗戦を続け、 米軍を撤退させるに至ったのである(9月11日には完全撤退)。 結局のところ、タリバーンの勝利、米国の敗北となった。 最近、バイデン政権は中国とロシアを目の敵にして 盛んにいわゆる「西側陣営」の結束を目指し、 あちこちで共同軍事演習などを行っている。 そして、日本もそれに深く関わるようになってきている。 しかし、彼らは小さなタリバーンさえ倒せなかったのである。 2003年に侵攻したイラクもままならなくなってきている。 だから、私たちはここから歴史の教訓をくみ取るべきであろう。 2001年10月22日発行の千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会の 機関紙「ひのきみ通信」第70号に、 「米英のアフガン空爆と泥沼化しつつある戦争」 という論が載った。少し長いが参考までに以下に紹介する。 (興味のある方は読んでください) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 米英のアフガン空爆と泥沼化しつつある戦争  戸田玄  アフガン時間10月7日午後9時(日本時間8日午前1時半)ごろ、米英両軍はアフガン国内 のタリバーン政権の軍事拠点などに空爆を開始した。そしてこの攻撃に対し、タリバーン 政権はすぐに「国家的なテロ行為」と非難、「我々は最後の血の一滴まで戦う」とし、「 聖戦(ジハード)」として臨む姿勢を鮮明にした。  この空爆についてブッシュ大統領は、「軍事目標に限定している」と言っているが、 これまで、NGO施設が爆撃され4人の職員が死亡したのをはじめ、少なくとも300人以上の 民間人が犠牲になっているようだ。また、空爆により難民は一気に増え、世界食料計画( WFP)関係者は、「攻撃はいつまで続くのか。厳しい冬がくる11月までに十分な食料や燃 料を運ばなければ、数百万人が飢えや寒さで生命の危険にさらされる」と述べている。き わめて非人道的な空爆である。  ブッシュ大統領は、テロ事件発生から一ヶ月後の11日、記者会見をして次のようなこと を述べた。「この状態がどのくらい続くのか。アルカイダに処罰を与えるまで続く。それ は明日かもしれない。今から一ヶ月後かもしれない。一年、二年後かもしれない。」すで にこれだけ犠牲を出しているのにもかかわらず、それに対する遺憾の意の表明もなく、こ のようなことを述べる。しかも、イラクのフセイン大統領についても、「邪悪な人間であ ることは疑いがない。我々は非常に注視している」と述べ、イラクへの戦線の拡大もあり うることを示唆している。  また、従来の、アフガニスタンの「国家建設には関心はない」という立場から、「新し い政権には、国連の主導ですべての勢力が平等に参加する必要がある」と、新政権樹立の 方向に一歩踏み出した。しかし、この国をまとめることの困難さは、何年にも渡る内乱が 示している。新たな内乱や戦争さえ起きる可能性がある。  さらにこの間、中東問題も避けて通れないことが明らかになってきた。  確かにブッシュ大統領は11日の記者会見で、「パレスチナ国家があるべきだ」と述べて はいるが、同日、サウジアラビアの王子が、「犠牲者のために」と贈呈した1000万ドル( 約12億円)を、その際王子が出した声明に「凶悪な攻撃を招いたのは何か。米国はイスラ エル側に偏した中東政策を見直し、パレスチナに歩み寄った公平なスタンスを取るべきだ 」と書かれていたとして、ニューヨーク市長は突き返した。しかし、このような市長の態 度は問題解決を難しくするだけだろう。  したがって、テロと戦争の悪循環、戦争の泥沼化は避けられそうにない。  だから彼は、攻撃開始を宣言した国民向け演説で、「あらゆる犠牲があっても耐えるこ とだ」と述べ、軍人に対しては「生命という一番大きな犠牲も冒す準備を求めることにな る」とも述べたのである。さらに、11日の記者会見の中では、「栄養失調のアフガニスタ ンの子どもたちを救うため、……米国のすべての子どもたちに1ドルずつ募金を求める。 」とも述べた。非人道的な報復戦争は、米国の国民にも犠牲を強いつつある。  ところで、このようなアメリカの報復戦争に対し、小泉首相はそれを強く支持、今国会 で「テロ対策特別措置法案」と「自衛隊改正法案」を通そうとしている。  しかし、13日に衆議院特別委員会に参考人として出席したアフガニスタンで診療活動を 続ける中村哲医師は、「原因がよくわからない報復爆撃」でアフガニスタンは「痛めに痛 めつけられている」、「自衛隊派遣は有害無益」と明確に批判した。また、日本各地で毎 日のように法案反対の集会が開かれ、座り込みやデモも行われている。  にもかかわず、小泉政権は法案を強行採決し、「後方支援」の名の下に自衛隊を海外に 派遣しようとしている。しかも小泉首相も「犠牲もやむを得ない」と言っている。平和憲 法は踏みにじられ、日本国民も戦争の犠牲になろうとしている。  しかも、この戦争に「文明国」は何兆円もの費用を費やそうとしている。しかし、それ だけの金があるなら、世界中で毎日飢えや病気で亡くなっていく何万人もの命が救える。 日本や「文明国」について言えば、失業者救済の事業を起こすことができ、若者にも職を 与えることができる。しかし、「文明国」の政府はその金で若者を集め、戦場に送り、人 殺しをさせるのである。これくらい「野蛮」なことはない。  ところで、ブッシュは攻撃を開始した演説の中で次のようなことも述べている。「この 作戦には、我々の信頼できる友邦・英国も参加している。カナダやオーストリア、ドイツ 、フランスを始めとする友好国も、これから展開する作戦への派兵を約束してくれている 。」また、アフガニスタン周辺の国もアメリカの攻撃に便宜を図っているようだ。しかし 、彼らが戦争に参加するのは、すべて自分たちの権益のためでる。ブッシュは、仲間が多 いから安心だと思っているのかもしれないが、目先のことしか考えない彼は、おそらく、 次のような歴史の教訓を知らないのだろう。  「ありとあらゆる種類の軍勢のなかで、何よりも一ばん悪いのは助勢の軍兵である」( マキャベリ著『ローマ史論』より)  戦争は泥沼化し、多数の犠牲者が出るだろう。反戦運動を世界中から起こすことが人類 に求められている。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『全国から集う!全国で闘う!   第11回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会』 〜コロナ下で進行する学問と教育の国家支配はゴメンだ!〜 <講演>岡田正則さん(早大大学院法務研究科教授> <発言>東京・大阪を含め全国から <日時>2021年7月18日(日)10:30〜17:00 <場所>日比谷図書文化館コンベンションホール         (旧日比谷図書館地階)  ◎集会後銀座デモ  ◎文科省交渉 7月19日(月) <主催:集会名の実行委員会> <連絡先>090-7015−3344(永井) ============================== 【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎) ============================== 東京五輪に【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし) ============================== (このメールはご迷惑を承知で多くの方々に発信します。 ご迷惑な方は止めますのでご連絡下さい。) ******************************************************************************* 「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス   http://houinet.blogspot.jp/ 「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ   http://hinokimitcb.web.fc2.com/ 「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト   http://hinokimi.web.fc2.com/

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