「日本の司法はおかしい、絶対におかしい!」/ユナイテッド解雇事件・控訴審で不当判決 | |||||||
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「日本の司法はおかしい、絶対におかしい!」〜ユナイテッド解雇事件・控訴審で不当判決地裁・高裁と6年にわたってたたかわれてきた「ユナイテッド闘争団」。12月22日午前11時半、東京高裁判決があった。不当判決の報に、100人を超える人たちの間から「ふざけるな」の声が上がった。 この事件は、ユナイテッド航空による会社合併に伴うコンチネンタル航空客室乗務員に対する2016年の整理解雇だった。世界最大規模の航空会社であるユナイテッド航空は、整理解雇がどうしても必要なほど経営が逼迫していたわけではなかった。組合側(全労働者組合・ユナイテッド闘争団)は、日本の労働法に違反した解雇権の濫用で、本当の解雇の理由は「組合嫌悪に基づくもの」であるとして、争ってきた。2019年3月の地裁判決は、会社の主張を丸のみした「解雇有効」の判決だったが、今回の控訴審判決は地裁判決に輪をかけたひどい内容だった。 「ユナイテッド闘争団」の支援者は多く、この日も23席の傍聴席に対して101名が抽選に並んだ。午前11時半、支援者たちは裁判所前に陣取り判決結果を待っていた。まず傍聴人たちがぞろぞろ構内から出てきたが、みんなの顔を沈んでいた。「これは敗訴だな」と記者は直感した。その後、当該の吉良紀子さん、千田正信さん、弁護団がやってきたが、当該が手にした紙に書かれていたのは「不当判決」の文字だった。指宿昭一弁護士は「裁判長が入ってきたとき、いつもと違って眼が伏し目がちだったので不安がよぎった」という。大竹昭彦裁判長は「本件控訴を棄却する。控訴費用は控訴人らの負担とする」とだけ告げると逃げるように引っ込んでしまった。 判決文によれば、争点になったほとんど全てについて会社側の主張を認め、「成田ベースを閉鎖するとの判断は、経営判断として合理的かつ相当な必要性があり、成田ベース所属の客室乗務員を解雇するのはやむを得ない」と解雇を正当化したものだった。 吉良紀子さんは会見でこう述べた。「ここまで日本の労働者の立場は弱いのか。会社の主張を丸のみし労働者のことを一顧だにしない日本の司法はおかしい、絶対におかしい! このままでは日本は希望のない社会になってしまう」と怒りを露わにした。千田正信さんは裁判所前集会で、「くやしい、でもへこたれない。しっかり粘り強く、支援のみなさんの力に支えられて、これからたたかっていきたい。上告します」と。指宿弁護士も「私自身最高裁で逆転した事件をやったことがある。このユナイテッドの事件は最高裁で逆転すべき事件です。確信をもってたたかいつづけよう!」と檄を飛ばした。(M) Created by staff01. Last modified on 2021-12-22 21:28:53 Copyright: Default |