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衆院選 : 退潮した立憲民主党と共産党に言いたいこと

柴田 武男

 立憲民主党は109→96、共産党12→10、と退潮。このコロナ禍でも、立憲民主党と共産党に人々は助けを見いださなかった。助けを求めたのは自公であり、維新であった。

 立憲野党、惨敗であった。枝野さんはそれを問われて、一人から100人の政党にしたと過去の実績を誇示した。公党の代表とは思えない。中小・零細企業の創業ワンマン社長の台詞だ。共産党の議員は優秀だ。東京20区の共産党候補宮本徹さんは国会議員の中でも有数の卓越した理論家です。勉強家です。彼の国会質問の質の高さに感嘆したことがあります。比例で復活しましたが、その彼は地方区選挙ではダブルスコアの敗北です。自民党候補の半分の票しか取れません。東京12区の池内さおりさんは、39歳で元職です。情熱があり、政治的信条もしっかりしている申し分のない候補者ですが、維新の新人にすら敗れてます。

 立憲と共産党の敗北は、変われない組織は支持されないことを明白に示しています。枝野さんは責任をとる気配すらなく、創業者としての実績を未だに誇示しています。共産党は選挙結果にかかわらず現執行部が20年間以上居座ってます。さらに、常任幹部会(26人)の一人に不破哲三(91歳)さんがいます。最も変われない政党の象徴です。

 野球チームだろうとサッカーチームだろうと、民間企業だろうと、業績が悪ければトップの責任が問われます。トップの責任が問われない、変われない組織を有権者は信頼しません。立憲民主党にも共産党にも、優秀な政治家は多数います。勤勉で優秀です。それだけに、組織のダメさでその人達の実力が活かせないのがとても残念です。


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