レイバーネットTV報告 : 「オリンピックが止められないなら、戦争も止められない」日本の現実 | |||||||
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●報告 : レイバーネットTV第162号(2021年9月15日放送) 「オリンピックが止められないなら、戦争も止められない」日本の現実 今回のスタジオは、始まる前から緊張感にあふれ、ドキドキだった。コロナワクチンに関するYouTube動画は、世界的に削除されていると聞いていたが、まさにサブ企画がコロナワクチンに関するものだった。でもこれについては、アップしてからの動向で対策を考えようと、忖度一切なしで放送すると合意した。 進行:根岸恵子・北穂さゆり ◆今月の1枚(レイバーネット写真部):企業のプラスチックリサイクル費用負担は労働者にさらなる貧困を迫るか。 ◆ワクチンの素朴な質問に答える 人類が闘ってきた感染症。天然痘やポリオなどもワクチンに助けられて抑えてこられたが、一方それによる被害もあった。そこでコロナワクチンにいくつかの質問をした。 答える人:天笠啓祐(環境問題ジャーナリスト) 〇日本の主流で打たれているファイザーとモデルナの特性は? 〇安全性はどうか? 〇現在の実際の被害はどんなものか? 〇にもかかわらず、3回目接種を進めるわけ? 〇副反応が出ても国は認めたがらないのはなぜ? 〇現行のファイザー、モデルナに加えて、今後入って来るだろうウイルスベクターワクチンであるジョンソン&ジョンソンやアストロゼネカの特性など、個人で選択できるほどの情報を出すか? 〇子どもへの接種の危険性は? ここで新たな方向からの質問があった。 〇〔視聴者からの質問〕ワクチンによる後遺症はあるのか? ◆ジョニーと乱鬼龍のほっとスポット ジョニーHさんの歌は、当時人気アニメソング「とっとこハム太郎」というアップテンポの歌をデモの歌にアレンジしたものを、さらにアレンジして「とっとっと政権交代」を、軽快に歌った。 ・乱鬼龍さんは、秋と総裁選をテーマに「腐りきる者どもを討つ秋(あき)ぞ今」と詠む。 ◆特集:アベスガ政治を終わらせよう!ディスカッション なんといっても今の政治の関心ことは、総裁選と野党共闘。そして政権交代をいかに勝ち取るか。ということで、この8月に発足した「共同テーブル」の代表佐高信さんをスタジオに迎えた。他に神田香織さん、柴田武男さんがオンラインで参加した。結構大変だったが、これまでにないディスカッションが出来たし、各視聴者も今後“場外ディスカッション”が出来るのではないかと思う。 ・(佐高信さん) 野党に目鼻立ちをつける 最初に8月18日の「共同テーブル」発足記者会見の佐高さん挨拶映像を流した後、佐高さんは「私たちの願いと野党は、少しずれているのではないか、野党に目鼻立ちをつける運動を始めた」ともどかしそうに話しだす。オリンピック後にコロナが蔓延したが、野党の中できちんとオリンピックに異を唱えるところはなかった。それに危機感を抱いた。つまり、「オリンピックが辞められないなら、戦争もやめられない」と。この言葉は胸にずしんと来た。続けて、野党が何を中心にまとまるのかが見えてこない。改憲1つとっても安倍の改憲はダメ。では政権が変わったらどうなる? その一つ一つをきちんと野党各党に言わせたい。 野党共闘に賛成はするけれど、数合わせばかりしていて、何をしたいのかが分からない。このままでは、戦争前の労組のように国の政策に乗って進んでしまいそうだ。そうならないようにしなければならない。今コロナなどで、非正規労働者と女性にしわ寄せがきている。それに対して、連合など大きい労組は何もしない。連合や野党がはっきりと非正規労働をなくしますと言えば、若者はそちらに投票する。労組は何をしているのかと鋭い。 更に企業の莫大な内部留保金にふれ、なぜそれを吐き出させる闘争を組合はしないのかと、いぶかしがる。これを吐き出させれば、非正規雇用をしなくてもよくなると。この辺りになると、視聴者の皆さんから異論が出そうだ。 ・(神田香織さん) 若者の貧困をどうにかしたいと拳を握り、声に力を籠める 共同テーブルのメンバーでもある神田さんも、その通りだという。スガ無策のために被害を被っている人は多い。瀬戸大作さん(反貧困駆け付け支援)の活動日記にもあるように、若者が毎日SOSを求めて来ると、現政権への怒りを述べる。 ・(佐高さん)非正規という受け入れがたき現状を受け入れながら生きているのだ 32歳で自殺した歌人萩原慎一郎の『滑走路』という歌集の中の歌(上の歌)にヒントを得て「共同テーブル」を立ち上げだと佐高さん。彼らぎりぎりの若者たちに寄り沿って初めて彼らも政治に関心を持ってくる。企業の内部留保金は企業の税金を下げてきたからで、それを労働者に還元すればいいだけの事(それを原資に賃上げや正規雇用?)。労組は組合に入れない非正規の人たちのために闘争をするべきだ。若者に希望も与えていないで「政治に関心ない」のは当たり前だ。暇な年寄りが、彼らのために「連合!何している!」とデモにいけばいいと激しく叫ぶ。 (ここで、市民連合と野党4党の政策合意書へのサインする映像を流した) 続けて、下がり続ける法人税を元に戻すこと、東芝の秘密組織にまで話が及ぶ。東芝問題は、原発擁護にもつながっていく事例だと。脱原発を進めるにはそこを整理しなければならない。 その話を受けて神田さんは、福島原発の後、他国では原発廃炉に向かっているのに日本は、できなかった。その訳は、東芝内にある扇会だと納得できたと。 ・(柴田武男さん)自公政権打倒でまとまるべき 今の政権を倒すので第1目標。選挙で勝つ野党候補を立てる必要がある。細かな政策は、後からついてくるくらいでいいのではないかと、佐高さんの意見を聞く。 ・(佐高さん)自民党の悪辣さはひどくて、自民党は国民民主に一緒にしようと声をかけたようだが、断られている。国民民主には連合が応援しているので、立憲に近づけようとしているが、立憲に断られたようだ。 ・(柴田さん)労働組合を作ると必ず第2組合ができる。その役割を国民民主がしていると思うが。 ・(柴田さん)労働組合運動と労働運動は違う。組合運動は、賃金闘争しかしなくなった。ちゃんとした労働運動をして、社会運動と連携して、社会を変えていかなければならないとの意見に、佐高さんもうなづく。 ・討論はなかなか終わらず、夜も更けていった。最後の一言を各人のべた。 *写真撮影(スタジオ)=小林未来 Created by staff01. Last modified on 2021-09-19 12:35:26 Copyright: Default |