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オンライン署名始まる : 名古屋入管死亡事件の真相究明のためのビデオ開示、再発防止徹底を求めます
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オンライン署名始まる : 名古屋入管死亡事件の真相究明のためのビデオ開示、再発防止徹底を求めます

発信者:ウィシュマさん死亡事件の真相究明を求める 学生・市民の会 宛先:菅義偉(内閣総理大臣)*写真:©︎Natsuki Yasuda/ Dialogue for People

 2021年3月6日、名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマさんが亡くなられました。彼女は歩けないほど衰弱し、入管に対し点滴を求め、仮放免申請(一時的に収容から解かれるための申請)も出していましたが、入管はその求めをどちらも拒絶しました。

事実の隠蔽、改ざんと思われる「中間報告」

 彼女との面会を重ねていた支援者や彼女を診療した医師は、点滴や仮放免の必要性を訴えていました。しかし、入管はその事実を隠し、責任を逃れようとしています。入管は事件に関する「中間報告」を提出しましたが、これは、自らの責任が問われている入管自身が「調査」したものにすぎず、死因すら明らかにされず、入管に都合の悪い事実は省かれています。外部の医師は診療記録に「(薬を)内服できないのであれば点滴、入院」と記しましたが、中間報告では「点滴や入院の指示がなされたこともなかった」と、診療記録とは異なることが書かれていました。さらに、ウィシュマさんが亡くなる2日前に診察を担当した精神科医は、「診療情報提供書」に「仮釈放してあげれば、よくなることが期待できる。患者のためを思えば、それが一番良い」と、仮放免を求める内容を記録しています。しかも、診察当日、同行した入管職員に対しても、その旨を口頭で伝えています。しかしながら、入管の中間報告では、医師から「仮放免の求めがあった」という事実を隠しています。

ビデオ開示をかたくなに拒むのはなぜか

 この事件の真相究明を求めるため、ウィシュマさんご遺族がスリランカから来日されました。ご遺族は、ウィシュマさんが収容されていた居室の、監視カメラ映像の開示を強く求めています。しかし、入管は、「保安上の理由」等を掲げ、かたくなにビデオ開示を拒んでいます。ビデオ開示をご遺族にさえ拒否するのはなぜでしょうか。ビデオを開示すれば、入管にとって都合の悪い真実が明らかになるからですか。このような入管の態度は、より広範な日本国民からの、入管行政に対する不信感を招くだけです。

ビデオ開示、ご遺族への謝罪、再発防止の徹底を求めます

 私たちは、名古屋入管死亡事件の真相究明のため、ウィシュマさんが亡くなる直前の監視カメラのビデオ開示や解剖所見などの重要文書の開示を求めます。そして、入管は医療放置の責任を認め、ご遺族に謝罪してください。この事件だけでなく、これまでも入管収容施設内では死亡者が出ています(2007年以降17人)。これ以上犠牲者を出さないため、ウィシュマさんのご遺族及び国会議員にビデオを開示し、ウィシュマさん死亡事件の真相を究明し、再発防止の徹底を図ってください。

呼びかけ人:「ウィシュマさん事件の真相究明を求める学生・市民の会」

生前、ウィシュマさんへの面会による支援を行い、死亡後も真相の解明を求めて取り組んでいるSTARTと、関東、関西で入管収容施設の被収容者、仮放免者の支援をしているBOND、TRYなどの支援団体を中心に、名古屋入管死亡事件の真相究明と再発防止の徹底を求めて全国の学生・市民の有志で会を結成しました。オンライン署名活動をはじめ、全国でイベントなどを開催していきます。

*署名サイト


Created by staff01. Last modified on 2021-07-08 10:17:29 Copyright: Default

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