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和田社長が決断すれば解決できる!〜サンケン電気社長宅で訴え

 「サンケン電気は、現在経営状態が正常な状態が続いています。そして売り上げを見れば、世界8位を占めているではありませんか。様々な分野でいい成績を上げています。そうした中で和田社長、あなたが決断さえすれば、今回の問題はすぐに解決できるはずです。和田社長、決断してください!」

 1月2日、西武新宿線「田無駅」に集合した約30名は、サンケン電気の社長宅へ。直接社長宅に集まった人も含めて約40名が見守る中、インターネットを介した社長への訴えが続いた。韓国サンケンの労働者ひとりひとりが社長に対して清算・廃業撤回へのひとこと。最後に副支会長のキムウニョンさんが熱意を込めてアピール。


*スマホを使ってインターフォン越しにアピール

  「今回のサンケン電気の違法で不法な韓国サンケンの清算に対して、韓国政府、韓国の与党、地方自治体の長がみな抗議の声をあげて、サンケン電気に文書を送っています。私たちのいる慶尚南道の知事も、そしてチャンウォンの市長も市議会も、そして道議会もすべて抗議の声をサンケン電気に上げています。日韓の国と国との問題にまで大きくなっています。 労働組合はそれを避けたり、嫌悪したりする対象であってはなりません。一緒にひざを突き合わせて協力し合う、そうした存在として考えを改めなければならないと思います。私たちは、今回の闘いがどんなにつらくても、どんなに気候が寒くなったとしても闘いを絶対にあきらめません。必ず最後まで続けていきます。今回の問題については和田社長、あなた自身が謝罪し、私たちとの話し合いに直接出席して解決しなければなりません。私たち組合員16名は、最後まで突き進んでいきます。必ず闘いを継続して、そして工場へ復帰することをもって今回の問題は解決します」

 韓国サンケンの労働者たちは、日本で支援してくれる人たちへの感謝の言葉を忘れません。そして会社に対し、労働者としての当然の権利を堂々と主張し、粘り強く闘い続けています。労働運動の基本と原則をきっちり守って闘う姿は美しいと思うし、とにかくすごい。資本の圧力に押されて悔しい思いを強いられてきた日本の労働運動にとって、まぶしいようだと思います。とてもしんどいと思うし、どうなることかと思うけど、でも負ける気はしないのは、韓国の労働者たちの堂々とした闘い方からだと思います。

 ウニョンさんは日本の労働者たちにこんな風に呼びかけました。「私たちが工場に復帰して、そして日本の仲間のみなさんと連帯による勝利を確認して、勝利を祝うことができる日を共に迎えることを望んでやみません。連帯というより、私たちが同じ闘争主体として一緒の隊列をつくる、そうした内容をもって、この闘いを今後進めていきたいと思います」と。

 学ぶことの多い、清々しい闘いです。韓国の労働運動を日本で体験するようでもあります。日本の労働運動は年配者が主流のように思いますが、韓国の若い人たちと共に闘えることは楽しいです。日本の若い人たちにもどんどん参加してほしいと思います。毎週木曜日にはサンケン電気に対しての行動を行っています。ぜひ参加してください。トゥジェン(闘争)!(尾澤邦子)


Created by staff01. Last modified on 2021-01-04 11:14:12 Copyright: Default

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