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沖縄慰霊の日:「あなたがあの時」の詩に深く感動
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*レイバーネットMLから

〈あるくラジオ〉「本の発見」のしまひでひろです。
 昨日(6月23日)は、「沖縄慰霊の日」で、糸満市の平和の礎(いしじ)近くの広場で沖縄全戦没者追悼式が営まれた。そこで県立首里高校3年の高良朱香音(たからあかね)さんが自作の詩「あなたがあの時」を朗読する。高1のとき糸満市の壕(ごう)を見学した自分の体験と感想に、沖縄戦に遭遇した子供達の運命とを交錯させながら構成されたこの詩に、わたしは深く感動した。

〈あなたが走れるようになったあの時 あなたの兄は人を殺すことを習った あなたの姉は学校へ行けなくなった〉
〈あなたが声を上げて泣かなかったあの時 あなたの母はあなたを殺さずに済んだ〉
〈梅雨晴れの午後の光を感じながら 私は平和な世界を創造する〉

 首里高校(当時県立一中)は「鉄血勤皇隊」に動員された生徒153人が戦死している。沖縄には平和を希求する人が育つ重い歴史があり、それを伝える努力がある。玉城デニー知事の「(平和の)礎の前で、刻まれた名前をなぞりながら生きていた証を感じ、いつまでも忘れないとの祈りを寄せるご遺族の姿は、私たちの心に深々と染み入ってきます」との「平和宣言」にも私は心をうたれた。

 そしてビデオ画面にこれ見よがしに日の丸をしょって現れた首相のあいさつのなんと空疎だったことか。「基地負担の軽減」と言いながら辺野古でやっていることはなんだ。それにしても「本土」での平和への努力は、戦後75年間十分なものだったと言えるだろうか?

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