平成は日本が派兵国家として登場した時代/「おわてんねっと」が集会 | |||||||
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平成は日本が派兵国家として登場した時代〜「おわてんねっと」が集会4月28日夜、東京・文京区の文京区民センターで「沖縄デー集会−アキヒト天皇と沖 縄」と題する集会が開催され、120人が参加した。 「憲政史上初」とされる生前退位と新天皇の即位が間近に迫るこの日は、天皇制に反対する行動の開 始日と位置づけられた。主催者の「終わりにしよう天皇制! 代替わり反対ネット ワーク」(おわてんねっと)は28日から5月1日までを「反天WEEK」と名づけ、全国各 地で取り組まれる行動と連携する。 奇しくもこの日、本集会場の隣の部屋を右翼系団体が借りており、トラブルを避ける 口実で制服・私服警官が多数会場周辺に姿を見せた。特に隣室の前にはイヤホンをし た公安刑事が張りつき、至近距離から集会参加者のチェックを続けていた。 司会者は冒頭でこれらの事情を説明し、相互の挑発行動にならないよう参加者に協力 を呼びかけた。講師の天野恵一さん(反天皇制運動連絡会)の話が始まった。テーマ は「アキヒトと沖縄」。 「天皇明仁は先のテレビ会見で、『戦争のない時代に心から安堵』などと述べたが、 何を言っているんだ。平成は日本が派兵国家として登場した時代ではないか。これが 一番頭にきた」。また、明仁による戦争犠牲者への「追悼」についても、「つい最近 私の友人が亡くなった。たった一人死んだだけでも親しい人々は心身共に疲れるもの だ。だから天皇が多数への追悼などできるわけがないし、だれも頼んでもいない」と 厳しく批判した。 メディア報道についても言及した。「新元号フィーバーを展開しつつ、その決定過程
をめぐって安倍首相を批判する向きもあるが、いい元号悪い元号ではなく、元号は要
らないと言うべきだ」。 1960年から70年代にかけて、反安保闘争が盛り上がった。学生運動と沖縄、天皇との 関係についてもさまざまな事例をあげて問題提起があった。特に自身が沖縄の闘いに 通い続けた体験からエピソードを引き出し、現在の情勢と対象化した。 質疑応答で参加者から、「沖縄には天皇の訪問を望む人々もいるのではないか」。 「学生運動全盛時に天皇制に反対する視点はあったか」などの質問が出された。 敗戦直後には、支配層のなかにもこれまでの「汚い天皇制」から「きれいな天皇制」 を求める声があった。昔の天皇制はダメで人間宣言をした後の天皇制はいいのだと。 いっぽうで学生運動は「反天皇制」を考えていなかった。運動はそういうレベルのも のだった。天野さんは終始感情を抑えた語り口で、これまで運動のあり方を批判的に 検証した。 リベラル派の著名な大学教授が、「沖縄の基地は本土で受け入れるべきとの発言をし ているが、どう思うか」と問われると、天野さんは、「そのような発言は、言う人の 立場を十分に考えて受け取るべきで、もしそれを言うなら、基地はまずあなたの研究 室に持っていってほしい」と切り返した。 天皇制に関する出版物をめぐって、会場に来ていた発行関係者に発言を促した。その 人は「(私たちの)沖縄闘争はイコール反天皇闘争ではなかった。むしろ『反紀元 節』という概念は、高校生運動の中心課題としてあり、本格的に反天皇制運動を始め たのは在位60周年のころからではなかったか」と振り返った。この後、集会参加3団 体によるアピールが行なわれた。 明仁天皇の退位と新天皇徳仁即位の数日間をもって、洪水のような改元フィーバーと 祝意の強制、資本による平成回顧商法や令和礼賛キャンペーンが終わるわけではな い。数多の宗教的儀式と国家的行事が、メディアを通じて人々の前に押し出され、意 識のなかに、これでもかと刷り込まれていく。新天皇の活発な活動とともに、歯止め のない宣伝洗脳も、これから本格的に始まることになる。 天皇制国家としての前例のない道筋に、私たちはいかに抗っていくのか。 細大漏らさず最後まで集会に集中した参加者たちの静かな態度に、未知の動きへの反 撃の手がかりを、謙虚な歴史の研究と、民主的な討論による共同行動の積み重ねに よってつかみとろうとする、その切実な理論的渇望を満たそうとする、真摯な姿勢が 感じられた。 最後に「反天WEEK宣言」が読み上げられ、参加者が拍手で確認して2時間半に及ぶプ ログラムを終えた。(報道部・Y) Created by staff01. Last modified on 2019-04-30 21:23:45 Copyright: Default |