「自分の頭で考え自ら行動する」国会議員〜映画『ビヨンド・ザ・ウェイブス』を観て | |||||||
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「自分の頭で考え自ら行動する」国会議員〜映画『ビヨンド・ザ・ウェイブス』を観て1月25日、山本太郎を描いたドキュメンタリー映画『ビヨンド・ザ・ウェイブス』(アラン・ドゥ・アルー監督、ベルギー作品、2018年、65分)をシネマハウス大塚で観た。シネマハウス大塚は初めて。去年できたところで「一度は行ってみたい」と思っていた。大塚駅から10分弱だが、都電が走っている古い町並みがいい。会場は劇場というよりミニスペースで移動式の椅子を並べている。予約していなかったが何とか入れた。ほぼ満席の40〜50人。 映画は素晴らしかった。山本太郎の宣伝映画でない。2011年のフクシマから2015年の戦争法成立まで、安倍政権のもとでいかに日本がおかしくなってきたかを一人の人間の眼(それも国会議員)を通して描かれている。その間の重要な映像シーンも網羅していて自分もあの現場にいたな、と思い返すことができる。俳優としてスポンサーとCM契約をすれば2千万円はもらえた山本太郎が、その道をすてて「社会を変える道」にまっしぐらに突き進む。当初はストレスによる十円玉のハゲができていたが、映画の終わりごろ(2015年)にはすっかり消えていた。 作品に登場する孫崎享のコメントが光っていた。アメリカに従属する安倍政権の性格、民主主義をすてて「全体主義国家」に変貌していること、変えるのは容易でないこと、が語られる。 俳優時代は本もまともに読まなかったという山本太郎は、3.11以降、実践から学んでいったという。原発問題、貧困問題、労働問題、TPP、沖縄問題・・。「自分の頭で考え自ら行動する」国会議員だった。天皇直訴も、辺野古での座り込みも、戦争法成立反対の「一人牛歩」もそうだった。 65分の上映後に客席から大きな拍手が起きた。いまの日本の危機の深さを感じるとともに、元気になる映画でもある。映像、音楽、カメラワークがいい。〔松原 明〕 *映画は2月2日北千住シアター1010、2月9日カフェ「ポレポレ坐」でも上映される。問合せ=みんなでBTWを見る会 info.btwproject@gmail.com Created by staff01. Last modified on 2019-01-25 22:58:48 Copyright: Default |