2019年3・1百字宣言募集の呼びかけ ―100年前を思い、これからの100年を考えるために | |||||||
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尾澤邦子です。 3・1独立運動100周年の取り組みの一環として、「2019年3・1百字宣言」を広く皆様か ら募集します。多くの皆さまの応募をお待ちしています。 【拡散歓迎】 ****************************************************** 2019年3・1百字宣言募集の呼びかけ ―100年前を思い、これからの100年を考えるために― ****************************************************** 1919年3月1日、朝鮮ソウルで一つの宣言書が発表され、この日以降、植民地支配を続 けようとする日本の警察と軍隊によって押さえつけられるまで、朝鮮独立を求める人び とは示威行動を繰り広げました。この3・1運動は、朝鮮・韓国の人びとにとって、自分 たちの国を取り戻すために行われた歴史として語り継がれ、記念されています。またそ れは、韓国・朝鮮の人びとのみならず、世界のすべての人にとっても、記憶し、記念さ れるべき出来事と言えるでしょう。なぜならば、誰かを劣った存在として、差別し、自 己決定権を奪い取る植民地主義によって傷ついている人が存在し、それゆえに、その根 絶をめざすたたかいが続けられているためです。 しかも、1919年からちょうど100年を迎えようとしている今日の世界では、残念なが ら、様々な大切な歴史的事実がしばしばかえりみられないままになっています。それど ころか、あったことをなかったことにしたり、力を持っている者によって勝手な解釈が 宣伝されたりしてもいます。そんな今こそ、私たちは3・1運動を記念し、その世界史的 意義を広くアピールしていかなければなりません。その際には、その史実を無味乾燥な 年表の1行として覚えるだけは意味がないでしょう。私たちは、その時に何が起こった のか、行動に立ち上がった人びとがどんな思いでいたのか、さらには支配をうける人び とがどんな暮らしをしていたのかについて思いを寄せ、そのことを学び、記憶し、伝え なければなりません。 それとともに、私たちは、1919年3月1日に宣布された「宣言書」を、100年後の今日 にこそ読んでみるべきであると考えます。そこには、100年後のいまを生きる私たちに 示唆を与え、勇気を奮い立たせる言葉があり、まだ解決されず追い求めなければならな い課題が語られているためです。そして、とりわけ、日本に住み、日本の政治に責任を 持つ者にとっては3・1運動の「宣言書」を読むべき責務があるでしょう。 100年前に、日本の植民地支配に対し何が問題であり、なぜそれに抗うのかについて 書かれた言葉に対して、日本の人びとはどのように対応したでしょうか。100年前の時 点のみならず、その後の100年ずっと今日まで、この「宣言書」に何が書かれているか を知ろうとし、それを通じて何を訴えかけようとしたのかを考える人は、ほとんどいな かったのではないでしょうか。しかも、現在の日本では、3・1運動を、偏狭なナショナ リズムに基づく「反日運動」であるかのように捉える人びともいます。さらに言えば、 現在の韓国・朝鮮において発せられる様々な主張を、聞こうとも確認しようともせずに 、「あの人たちはわけのわからない、おかしなことをいっている」として片づけようと する風潮すらあります。そうした状況を目の当たりにする時、100年の間、日本社会は 根本的には変わっていなかったのではなかったのではないかと思わざるを得ません。 もちろん、この100年間には、日本が朝鮮を植民地支配していた時期も含めて、社会 全体のなかの支配・被支配の関係とは別に、個々人が心を通い合わせ、文化や学術、ス ポーツなどの交流も積み重ねてきた事実もちろんありましょう。しかし、やはり問題の 根本を100年間放置していたゆえに生じている、民族間の葛藤や対立は厳然として存在 しています。そして、南北に分かれて軍事的緊張とそれがもたらす社会構造のひずみを 強いられてきた朝鮮/韓国の人びとがそれを是正し、東アジアに平和を実現しようとし ている時に、日本人は、過去の歴史も現在の自国の態度のあり方を省みることなく、極 めて冷ややかな態度を示しています。 そうした現実を前にして、わたしたちはそれぞれがそれぞれの場でなすべきことは多 くあります。そのことを念頭に置きながら、わたしたちは、遅ればせながら、100年前 の3・1運動とそれを受け継ぐ闘いに応答することを提起します。そして、その応答の一 つの方法として、これからの100年を構想し、それぞれの新たな3・1宣言を100字にまと めて発表することを私たちは呼びかけます。 内容は3・1運動の「宣言書」を読んで考えたことや発見、この100年間に起こったこ とで語り継ぎたいことや歴史の反省、韓国・朝鮮の人びとや、日本人、あるいは世界に 訴えたいこと、自分が生きてきたことを省みて考えること、国の政策に望むことや自分 自身の決意、あるいは、望ましい人びとの関係や社会のあり方、少しでも変えていきた いことなどが考えられます。それぞれが宣言を発表し、それを互いに読み、語り合うこ とは、これまでの100年の問題を明らかにし、今後の望ましい社会を構想することにつ ながるはずです。東アジアの平和、民主主義と人権をめざして力を合わせていきましょ う。 ------------------------------------------------------ 3・1朝鮮独立運動100周年に日本から応答する 2019年3・1百字宣言 募集要項 ------------------------------------------------------ 呼びかけ 3・1朝鮮独立運動100周年キャンペーン 呼びかけの趣旨に賛同していただいた皆様から、朝鮮半島の人びとへの想い、日本の現 状への想いなどを込めた「2019年3・1百字宣言」を広く募集します。 記 (1)呼びかけの趣旨に反し、植民地主義を肯定したり、独立運動を否定するような内容 のものはお断わりします。 (2)原則として100字以内でお願いします。 (3)団体・個人を問いません。国籍も問いません。また在外邦人とその団体も可です。 (4)お名前(団体名)、ご住所(連絡先)、電話・FAX番号、メールアドレスを明記ください ご住所等につきましては一切公表いたしません。 (5)お名前の公表で匿名希望も可能ですが、その場合も(4)については明記ください。 (6)締切りは2月15日、当キャンペーン主催の2・24集会で公表します。 (7)応募は、郵送・FAXも可ですが、公表の際の編集作業上なるべくEメールでいただけ るとありがたいです。 Eメールアドレス 191931sengen@gmail.com 郵送先 東京都新宿区高田馬場3-13-1 B1 ピースボート気付 3・1百字宣言担当 FAX 03-3363-7562 -------------------------------------------------------------------------- 【呼びかけの趣旨に賛同し、私たちの3・1百字宣言を連ねます。】 名前(団体名) 住所(連絡先) 電話・FAX等 Eメールアドレス 氏名公表 可・不可 【私(たち)の3・1百字宣言】 ****************************************************************************** 【資料】 宣言書 わたしたちは、わたしたちの国である朝鮮国が独立国であること、また朝鮮人が自由 な人間であることを宣言する。このことを世界の人びとに伝え、人類が平等であるとい うことの大切さを明らかにし、後々までこのことを教え、民族が自分たちで自分たちの ことを決めていくという当たり前の権利を持ち続ける。5000年の歴史を持つわたしたち は、このことを宣言し、2000万人の一人ひとりが心を一つにして、これから永遠に続い ていくはずの、わたしたち民族の自由な発展のために、そのことを訴える。そのことは 、いま、世界の人びとが、正しいと考えていることの実現のために世の中を変えようと している、その動きをともに進めていこうという訴えでもある。 このことは、これは自然にあるべき秩序としての天が命じることであり、時代の動き にしたがうものである。また、すべての人類がともに生きていく権利のための活動であ る。たとえ神であっても、これをやめさせることはできない。わたしたち朝鮮人は、時 代遅れとなっていたはずの侵略主義や強権主義のせいで、他の民族の支配を受けるとい うこれまでにない経験をすることになった。自由が認められない苦しみを味わって10年 が過ぎた。支配者たちはわたしたちの生きる権利をさまざまな形で奪った。そのことは 、わたしたちの心を苦しめ、文化や芸術の発展の妨げとなった。民族として誇りに思い 大切にしていたこと、栄えある輝きが、徹底して破壊され、痛めつけられた。そして、 わたしたちは世界の文化に貢献することもできないようになってしまった。 これまでおさえつけられて表に出せなかったこの思いを世界の人びとに知らせ、いま の苦しみから抜け出して、危険や恐れを取り除くためには、押しつぶされて消えてしま った、民族として大切にして来た心と、国家としての正しいあり方を、奮い起こし復活 させ、一人ひとりがそれぞれ人間として正しく成長していかなければならない。次世代 を担う若者に、いまの状況をそのままとしていくことはできないのであり、わたしたち の子どもや孫たちが幸せに暮らせるようにするためには、まず、民族の独立をしっかり としたものとしなければならない。2000万人が決意を固くしてそれを刀とし、人類がみ な正しいと考え大切にしていること、そして時代を進めようとする心をもって正義の軍 隊とし、人道を武器として、身を守り、進んでいけば、強大な権力に負けることはない し、どんな難しい目標であってもなしとげられないはずがない。 日本は、朝鮮との開国の条約を丙子年〔1876年〕に結び、その後も様々な条約を結ん だが、そこに書かれた約束〔朝鮮を自主独立の国にすることなど〕を破ってきた。しか し、そのことをわたしたちは、いま非難しようとは思わない。日本の学者たちは学校の 授業で学生を前にして、政治家は演説や会議の場で、わたしたちが先祖代々受け継ぎ行 ってきた仕事や生活を遅れたものと馬鹿にし、わたしたちのことを、文化を持たない民 族のように扱おうとしている。彼らは征服者の位置にいることを楽しみ喜んでいる。わ たしたちは、彼らが、わたしたちの作り上げてきた社会の基礎とこれまで受け継いでき た民族の大切な歴史や文化の財産とを、馬鹿にして見下しているからといって、そのこ とを責めようとはしない。わたしたちは、自分たち自身をはげまし、自分たち自身を立 派で確かな存在にしていこうとしていることに忙しいのであって、ほかの人をあれこれ 恨む暇はない。いまこの時を大切にし、急いでいるわたしたちは、かつての過ちをあれ これ問題にして批判する暇はない。いま、わたしたちが行わなければならないのは、よ りよい自分を作り上げていくことだけである。他人を怖がらせたり、攻撃したりするの ではなしに、自ら信じるところにしたがって、わたしたちは自分たち自身の新しい運命 を切り開こうとしているのである。決して、昔の恨みや、一時的な感情で、他の人のこ とをねたんだり、追い出そうとしたりするわけではない。古い考え方を持つ古い人びと が力を握っていて、そのなかで手柄を立てようとした日本の政治家たちのせいで、ひど い目にあっていて、不自然で道理にかなっていないことが行われている現在のこの状況 を、本来あるべき状態にして、当たり前の道理にかなった世の中にしようというだけで ある。 もともと、日本と韓国〔大韓帝国〕との併合は、民族の望みとして行われたのではな い。そのために、威圧的で、差別・不平等な政治が行われている。支配者はいいかげん なごまかしの統計数字を持ち出して自分たちが行う支配が立派なことであるかのようい っている。しかしそれらのことは、二つの民族の間に深い溝を作ってしまい、互いの反 発を強めて、仲良く付き合うことができないようにししているというのが今の状況であ る。きっぱりと、これまでの間違った政治をやめて、正しい理解と心の触れあいに基づ いた、新しい友好の関係を作り出していくことが、わたしたちと彼らとの不幸な関係を なくし、幸せをつかむ近道であるということを、はっきりと認めなければならない。 また、怒りと不満をもっている、2000万の人びとを、力でおどして押さえつけること では、東アジアの永遠の平和は保証されないし、それどころか、東アジアの安定させる 際の柱になるはずの中国人の間で、日本人への恐れや疑いをますます強めるであろう。 その結果、東アジアの国々は共倒れとなり、滅亡してしまうという悲しい運命をたどる ことになろう。いま、わが朝鮮を独立させることは、朝鮮人が当然、得られるはずの繁 栄を得るというだけではなく、行うべきではない政治を行い、道義を見失った日本を正 しい道に連れ戻して、東アジアをささえるための役割を果たせようということであり、 同時に、そのことによって中国が感じている不安や恐怖をなくさせようとするためでも ある。つまり、朝鮮の独立はつまらない感情から求めているわけではないのである。 ああ、いま目の前には、新たな世界が開かれようとしている。武力をもって人びとを 押さえつける時代はもう終わりである。これまでの歴史のなかで、絶えることなしにず っと、磨かれ、大切に育てられてきた、人間を大切にする精神は、まさに新しい文明の 希望の光として、人類の歴史を照らすことになる。新しい春が世界にめぐってきたので あり、すべてのものがよみがえるのである。酷く寒いなかで、息をひそめ土の中に閉じ 込められる時期もあるが、再び暖かな春風が、お互いがつながっていく時期がくること もある。いま、世の中は再び、そうした時代を開きつつある。そのような世界の変化の 動きに合わせて進んでいこうとしているわたしたちは、そうであるからこそ、ためらう ことなく自由のための権利を守り、生きる楽しみを受け入れよう。そして、われわれが すでにもっている、知恵や工夫の力を発揮して、広い世界にわたしたちの優れた民族的 な個性を花開かせよう。 わたしたちはここに奮い立つ。良心はわれわれとともにあり、真理はわれわれととも に進んでいる。老人も若者も男も女も、暗い気持ちを捨てて、この世の中に生きている すべてのものとともに、喜びを再びよみがえらせよう。先祖たちの魂はわたしたちのこ とを密かに助けてくれているし、全世界の動きはわたしたちを外側で守っている。その 実行はすでに成功を約束している。わたしたちは、ただひたすら前に見える光に向かっ て、進むだけである。 公約三章 一、今日われわれのこの拳は、正義、人道、生存、身分が保障され、栄えていくため の民族的要求、すなわち自由の精神を発揮するものであって、決して排他的感情にそれ てはならない。 一、最後の一人まで、最後の一刻まで、民族の正当なる意志をこころよく主張せよ。 一、一切の行動はもっとも秩序を尊重し、われわれの主張と態度をしてあくまで光明正 大にせよ。 朝鮮建国四千二百五十二年三月一日 朝鮮民族代表 孫秉熙 吉善宙 李弼柱 白龍城 金完圭 金秉祚 金昌俊 權東鎭 權秉悳 羅龍煥 羅仁 協 梁甸伯 梁漢默 劉如大 李甲成 李明龍 李昇� 李鍾勳 李鍾一 林�煥 朴準承 朴熙 道 朴東完 申洪植 申錫九 呉世昌 呉華英 鄭春洙 崔聖模 崔麟 韓龍雲 洪秉箕 洪基兆 ※上記の「宣言書」の日本語訳は、朴慶植『三・一独立運動』(平凡社、1976年)所収 の日本語訳ほかを参照し、3・1独立運動100周年キャンペーン実行委員会によって行わ れました。わかりやすい日本語にするためにある程度の語を補ったり、文脈から意味を 考えてやさしい語をあえて用いたりしています。 ************************************************** 日韓民衆連帯全国ネットワーク 東京都台東区上野3-20-8小島ビルSBC4-15 TEL 070-6997-2546 公式ブログ 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