中国・広州日弘機電公司で春闘交渉員の不当解雇 | |||||||
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ひどい事件である。労働者の権利を行使しようとしただけで、会社だけでなく、(御用)労働組合からも嫌がらせを受けて、あげくのはてに解雇されてしまうとは。詳細は、翻訳したレポートを読んでほしいが、中国の特色ある資本主義が、日本のそれとそっくりなことを物語るケースでもある。
日本発条株式会社が中国広東省に設立した100%子会社の広州日弘機電公司(http://www.nspgz.com/CN/)で最近起こった事件だ。この工場では東風ホンダや日産のでエンジンの弁バネを製造している。
このケースは経営と一体となった労働組合という日本式職場管理の典型であるとともに、2010年に広州ホンダの労働者たちが掲げた「労働組合の民主化」の要求が2013年以降に後退してからの現状を示してもいる。
米中の「貿易戦争」といわれているが、資本家の「戦争」で犠牲になるのはいつも労働者や農民。貿易戦争は、日本企業のサプライチェーンやバリューチェーンの再配置を通じて、労働者にも影響を及ぼす。労働者の国際連帯にはTrade WarではなくClass Warが重要である。
不当解雇された当該は、会社と労組の違法行為に対する仲裁を地労委に申請し、受理されている。また中国国内でも支援の輪が広がっているようである。
今後とも注目したい。(国際部 I)
以下、原文はこちら
工人代表—女工・沈夢雨は如何にして鍛えられたか!現在の官製労組は、労働者に奉仕するという旗を掲げながら、実際にはイエローユニオンであり、つねに資本家の側に立って、彼らにピッタリ寄り添い奉仕しています。ある労組の委員長が言ったように「(わたしは)会社で働いており、会社から賃金をもらっているので、当然、会社のために活動している」。 労働者たちが真に自分たちの権利のために働く代表を選出し、その代表が真に労働者の権利向上の職責を果たさせようとすれば、必ず資本家と官製労組による無数の嫌がらせと弾圧を被る。 沈夢雨[シェン・モンユー]という女性労働者は、広州日弘機電有限公司(東風ホンダ自動車の部品供給工場)の現場労働者から選出された労働者代表[団交交渉員]で、労働者の当然の権利と尊厳のために活動し、醜い官製労組と生き血を吸う資本家と、知恵と勇気でたたかい、屈服しなかった! ここに、沈夢雨の闘争の経過を整理し、労働者代表・沈夢雨は如何にして鍛えられたのかを明らかにする! 以下・経過全文(PDF)広州日弘機電の解雇争議の続報広州日弘機電の解雇争議の続報、というか追加情報&関連文章です。 労働契約を一方的に解除された沈さんは、6月19日に広州市労働人事争議仲裁委員会に仲裁を申し立て、受理されましたが、申し立ての内容は以下の通りです。 申し立ての内容を見ると、職場復帰ではなく金銭解決の申し立てとなりますが、中国の特色ある資本主義の労働法体系は、日本の特色ある資本主義も目指そうとしている解雇の金銭解決を、もう20年以上も先取りして実施しています。資本の側は、正当な理由のない労働契約解除に伴う追加補償金の支払いをケチり、それに対して労働者たちが追加補償金を支払わせる、という争議が主流です。 沈さんの場合も、一見そのようにみえますが、彼女が提起しているのは、そういった偏った労使関係や組合民主主義の在り方など、中国の特色ある資本主義がかかえる問題であり、それは改革開放40年を迎えたいま、「貿易戦争」の最前線に立たされている今日の開発区の労働者全体にかかわる問題だとおもいます。 中国国内でも、何度かにわたる記事の削除にもかかわらず、数十万人がこの記事を閲覧しており、開発区をはじめとする中国全土からの労働者の応援の声が寄せられているようです。下記リンク先には広州日弘の労働者が実名の顔写真入りで「沈さんがんばれ」のメッセージを寄せています。 https://www.shidaixianfeng.tk/archives/12059 沈さんのたたかいによって、沈さん自身が暴露したこの争議に関する具体的な問題や、中国の特色ある資本主義の実態を暴露した文章など、まだまだ文章はたくさんありますので、翻訳紹介を進めつつ、関心ある皆さんと情報共有の場をもったほうがいいですかね。 以下、広州市労働人事争議仲裁委員会への申立書の抄訳です。 ****************************************
関連記事・広州日弘争議で問われているのは組合民主主義 Created by takaheims. Last modified on 2018-07-12 15:08:48 Copyright: Default |