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戦争も戦後も知らない世代に伝えたい〜朝霞・平和のための戦争展

 8月25日〜27日 埼玉県朝霞市立図書館で『第13回平和のための戦争展』が開催された。入口付近では女性3人が訪れた子どもたちに折紙を提供するなど、入りやすい雰囲気だ。一番前には日本国憲法を表現した大きなキルトが飾られていてひときわ目を引く。

 責任者の真下広生(「あさか・九条の会」事務局)さんは、次のように話した。
 「朝霞市には戦後まもなくから米軍基地があったのですが、それを自衛隊が引き継いだ。その後、移住人口が増え、基地の近くに学校が次々と建てられました。戦争のことや戦後のことを知らない世代が増え、それらを知っている世代が伝えようということで、13年前からこの展示会を始めました。今回は三日間で1000人近くの方が見に来ました。そのうち子どもさんは100人くらいです」「近隣の地区では、平和や戦争をタイトルにした催しを妨害する政治家や団体がいるようですが、この催しではそのような妨害は一度もありませんね」

 バネルには戦時中の小学生たちの勤労動員や戦後すぐの朝霞市の様子などの貴重な写真が展示されている。また戦中戦後のお札や教科書なども手にとって見れる。どれも市民から提供されたものだ。

 「今回ははじめて朝鮮戦争についての説明パネルを用意しました」。朝鮮半島の地図を前に、そう語るのは、説明員スタッフの有永克司さん(写真下)。731部隊や済州島四三事件の様子も盛り込まれている。 伊藤博文暗殺事件のパネルの前で有永さんは「最近、日本のアイドルが韓国で安重根のことをどう思うか尋ねられ、全く知らないことが知られ、総スカンを食らったという話を聞きました。私たちがちゃんと伝えなければいけないと思いましたよ」と話した。

 朝霞市に住む田中利夫さんの戦後の体験の紙芝居も展示されている。この紙芝居の動画はYouTubeで観ることができる。

 『金ちゃんの紙芝居 南栄編 ぼくは進駐軍の町で育った! 〜昭和20年代の朝霞 金ちゃんの紙芝居』

1/2 https://www.youtube.com/watch?v=OqjcSgY64ws
2/2 https://www.youtube.com/watch?v=v6MmVlJS_x0

 朝霞市立の中学二年生たちのメッセージも展示され、手にとって見ることができる。『戦争や平和について学ぼうとしている中学生に、メッセージをください』に対して4人の中学生は次のように答えている。

 「平和はあたりまえのものではなくて、壊れやすくはかないけど、大切で幸せなものです。今の平和は戦争でぎせいになった人たちが作ってくれたものです。戦争反対というだけでは平和になりません。戦争の本当の原因を解明してみんなに知ってほしい」
 「戦争はなにもなくなる。戦争でなにもうまれない。いつかまた日本が戦争をすることになっても反対。たとえひこくみんでもぜったいに反対する」
 「何事にも色々な経験をして、聞いたりした方がいい。戦争というのは絶対にだめ。人にはその人の生き方がある」
 「戦争は、やっている両国、どちらにもメリットがなくて、ただ人を殺しあっているものが戦争なので、戦争する意味がない。話をすれば。両国とも、分かることだということ。戦争をしないためには、人を親切にする、意識の伝達することが大切だということ」

 この催しは来年も同じ時期に開催される予定だ。(ジョニーH)


Created by staff01. Last modified on 2018-08-28 11:19:00 Copyright: Default

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