〔レイバーネット国際部・I〕
ニッパツ100%子会社の広州日弘を不当に解雇された沈夢雨さんらは、深圳の佳士科技公
司(JASIC)で組合を結成しようとして解雇された労働者を支援するさなかに、何者かに
連れ去られました。その沈さんが拉致されているさなかに書いた自筆の手紙が香港の労働
NGOが公表しました。全文を訳しました。
原文および手紙の画像はこちらです
http://redballoonsolidarity.org/3137.html
ロイターもこの事件を報じています。英語ですがリンクぶら下げときます。
China's student activists cast rare light on brewing labor unrest
https://www.reuters.com/article/us-china-labour-protests-insight/chinas-student-
activists-cast-rare-light-on-brewing-labor-unrest-idUSKBN1L0060
またJASIC労働者や拉致された沈さんらを支援するために北京、上海、南紀など全国各地
から集まった学生たちが寝泊まりしていた宿舎に、今朝(8/24)に機動隊がなだれ込み学
生ら50人が拘束されています。その瞬間の映像も香港の労働NGOのSACOMがウェブにUPして
いますので、紹介しておきます。
https://www.facebook.com/HKSACOM/videos/1809190632510910/
がんばれ!
以下、沈さんの手紙の訳です。
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■失踪から10日目:沈夢雨の自筆の手紙
2018年8月23日
8月11日、法律にしたがって労働組合を結成しようとした佳士科技(JASIC)労働者を支援
してきた広東の労働運動活動家の沈夢雨は、友人たちとの夕食最中に連れ去られた。それ
から10日後、沈夢雨が自筆で現在の状況と経過を書いた手紙を支援団体がウェブ上で公開
した。以下はその全文。
◇ ◇ ◇ ◇
夢雨です。私は8月11日に闇の勢力にそそのかされた両親の親戚に連れ去られてからずっ
と軟禁されています。
その日の晩、連れ去られて載せられた黒色のSUV車には、私の両親のほかに、助手席に見
たことのない50歳くらいの太い眉をした男が座っていました。彼は私を拉致したことを確
認すると電話を掛けました。わたしはすぐに男の手から電話を叩き落しましたが、両手を
拘束されてしまいましたので、彼の顔に唾を吐きかけ、大いに罵ってやりました。なんと
爽快だったことでしょう!
その後、軟禁場所に連れていかれると、その男は私と同じ建物で寝泊まりしました。
私は軟禁され、シャワーやトイレにも監視がつき、外に出ることはできません。ドアの外
には一組の男女が監視しています。広間にはたくさんの監視がいますが、すべて見たこと
のない人ばかりです。かれらの会話から「大隊」といった言葉が聞き取れました。私たち
の携帯は没収され、室内には電波遮断機が設置されています。
こういう状況なので、外部の様子は分からず、連絡も取れないのですが、それでも私は兄
弟姉妹たちが果敢に闘っていることを信じています。というのも、彼ら[監視者]は、ま
だ14人が釈放されておらず、罪を認めない労働者は起訴されるだろうと言っていたからで
す。
どれだけ軟禁が長くなろうとも、わたしの心は決して折れません。わたしたち声援団によ
る労働者支援は、合理合法であり、私たちに対してどうすることもできなかったので、両
親をそそのかして子どもを拉致させる下劣な手段に出たのです。ここの生活環境は留置場
よりもずっといいことから、彼らが動揺していることが分かるというものです!
歴史の車輪はどんどんと進むだけです。わずかな闇の勢力の跳梁跋扈程度ではそれをとど
めることはできません!労働組合の結成は、現実の白紙の上に黒い字でしっかりと書かれ
た法的権利であり、それを罰することはできません。公平な正義ものなのです!
「JASIC労働者の闘いの歌」を歌い響かせよう。労働者は無罪です。拘束したすべての労
働者を釈放せよ。
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staff01.
Last modified on 2018-08-24 16:50:54
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