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「無期転換逃れ」の雇止めは許せない!〜メルスモンの島津葉子さんが声上げる有期契約労働者の「無期転換逃れ」のために雇止めをされた当事者が、また一人声を上げた。島津葉子さん(50歳/写真)は、プラセンタ化粧品などで知られるメルスモン製薬会社に有期契約パート労働者(フルタイム勤務)として14年勤続・19回契約更新をしてきた。しかし、昨年9月15日雇止めにされた。島津さんは1月29日東京地裁に、従業員としての地位確認とバックペイを求めて労働審判を申し立て、厚労省記者クラブで記者会見を開いた。 島津さんは、雇止めの直前に全国一般東京東部労組に加入し、雇止めの撤回と復職を求めて団交や申し入れ行動をしてきたが、会社は態度を変えていない。会社は雇止めの理由を、「仕事が高度になるので島津さんには対応できない」としているが、研修の機会を与えようともしなかった。また島津さんは、正社員とまったく同じ仕事を長年しており、重要な戦力となっていた事実を会社は認めていない。
会社側の弁護士は、組合との団交で雇止めにした理由を、「島津さんがさぼっていたからではない。若手を採りたかった」と公然と年齢差別発言している。会社は、そうした意図ももちながら、「無期転換」の予防策として、島津さんを雇止めにしたのだ。 島津さんは、昨年7月に雇止めを通告された時、目の前が真っ暗になり、ただ「どうしてですか。何でですか」と繰り返した。そして「もっと会社で働きたい。働かせてくださいとお願いした」という。最初は、家計の足しにと始めた仕事だが、業務もかわって、やり甲斐も感じていた。また入社後、離婚した島津さんは、今は独りで生計をたている。理不尽な雇止めの犠牲になるのは、立場の弱い労働者。雇用安定と称する法律が、逆にこの人たちを苦しめている。 「無期転換」を前にした会社の雇止めに、「そういった会社のやり方に激しい怒りを感じる。これからも復職を求めて闘っていく」と島津さんは決意を語った。止まらない雇止めにストップをかけるのは、当事者たちの勇気と意志。それを強く感じた記者会見だった。〔佐々木有美〕 Created by staff01. Last modified on 2018-01-30 11:12:23 Copyright: Default |