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「31歳女性記者の過労死」NHKなど9社〜今年のブラック企業大賞ノミネート


 *「ブラック企業大賞」のホームページ

 11月27日、厚労省記者クラブで今年のブラック企業大賞ノミネート企業が発表された。選ばれたのは、ゼリア新薬工業、いなげや、パナソニック、新潟市民病院、NHK、引越社、大成建設・三信建設、大和ハウス工業、ヤマト運輸など9社で、法を無視した長時間労働による過労死のケースが多い。NHKは、放送法に基づく公共放送で総務省が所管する外郭団体である。日本最大のメディアであり、言論機関としての責任は大きい。

 NHKでは、2013年7月、当時31歳だった女性記者がうっ血性心不全で死亡する事件が起きた。2014年、女性の死因は長時間労働による過労が原因であるとして労災認定された。遺族側の調査では、亡くなる直前の残業時間は月209時間とされている。NHKは、今年10月になって、女性の過労死事件があったことをやっと公表したが、遺族は、NHKの労務管理に不備があったために過労死が発生したとして、「人災である」としている。NHKだけでなく大手メディアの職場は過酷であり、こうした環境を自ら改善することが、社会全体の「長時間・過密労働」にメスを入れる第一歩だろう。11月27日より、「ブラック企業大賞」ホームページでウェブ投票が始まり、大賞および各賞の発表は12月23日(土)に行われる。はたして、NHKは今回の「ブラック企業」関連ニュースを報道するのだろうか。(M)

ブラック企業大賞HP


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