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韓国・仁川で「徴用労働者像除幕式&平和文化祭」〜ノレの会が参加

    尾澤邦子

 8月12日、韓国の仁川(インチョン)で、日本の植民地時代に侵略戦争に動員され、ま た兵器工場などの労働に動員された労働者を記憶し平和を願う、徴用労働者像除幕式&平 和文化祭があり、ノレの会として参加し、歌ってきました。

 午後6時からの開始に先立ち、植民地時代の強制労働を証言する映像が上映され、また8月 15日にソウルで行われる統一大会に参加する8.15仁川統一先鋒隊約100人によるユルトン (律動・踊り)が披露されました。

 主催者で、徴用労働者像仁川建立推進委員会の中心を担ってきた韓国民主労総仁川本部の キム・チャンゴン本部長(写真)があいさつしました。「植民地で、また意に添わず連行された地 で、日本帝国の人権蹂躙と強制労働に服さなければならなかった先輩たちの、血のにじむ 苦しみを決して忘れないと誓った約束で、今日ここに強制徴用労働者像を建てることにな った。加害国日本はいまだ人権蹂躙と強制労働・徴用を認めていない。今日をはじめとし て、私たちは社会にある日帝時代の名残りを清算し、歪曲された歴史を正し、植民地時代 の真相を明らかにし、これ以上このような歴史が繰り返されないようにすることが私たち の課題だ」と話しました。

 続いて歌と韓国の伝統的な踊り「鶴の舞」が披露されました。徴用労働者像仁川建立推進 委員会常任代表と韓国労総からのあいさつに続いて、ノレの会の公演でした。

 ジョニーH さんの「かんしゃく玉」という歌を日本語と韓国語で、また「Solidarity Forever」の替え歌を、今回の平和文化祭に合わせて作り歌いました。推進委員会の中に は「なぜ日本人に歌わせるのか」という意見もあったようですが、私たちのステージを見 て、「民間次元での日韓交流は必要だと理解したようだ」と委員会の方から感想を聞き、 ほっとしました。参加してよかったと思いました。

 日本の陸軍造兵廠に徴用された被害者の発言があり、歌があり、除幕式に移りました。経 過報告に続いて徴用労働者像の作家から説明がありました。<解放の予感>と名付けられ た銅像は、日本帝国主義の下、陸軍のために建設された韓国最大規模の(会場のプピョン 公園一帯)兵器廠である「造兵廠」を中心として行われた人権蹂躙と徴用、労働搾取、そ してその状況を踏みしめて立つ解放をテーマにしたとのこと。過去を記憶し、反省し、未 来を見つめ、この地の平和を脅かすどんな行為も許さないと話していました。 民族楽器の演奏と舞踊のパフォーマンスがあり、銅像の幕がはずされました。報道陣もた くさん来ていました。日本からも朝日新聞や、産経新聞が来ていました。最後は「イムの ための行進曲」をみんなで合唱して終わりました。参加者は最初のユルトンを踊った先鋒 隊を除いて約300人でした。


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