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LNJ Logo ドイツ・ケルンで「8月6日 ヒロシマ・ナガサキ祈念集会」
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News Item 0810kerun
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ドイツのケルンで、今年も「8月6日 ヒロシマ・ナガサキ祈念集会」が
開かれました。その報告です。 ------------------------------- お友達のみなさまへ ケルンのヒロシマ・ナガサキの会は、72回目の原爆投下を記念して、 8月6日の19時よりケルンのヒロシマ・ナガサキ・公園で記念集会を催しました。 ケルン市長(平和市長の会)のメッセージ、公園の所在区の区長(緑の党)からの スピーチに加え、特別ゲストとして滞独中の辛珠玉さんをお招きし、力強い スピーチをして頂くことができました。(彼女の許しを得て、全文をここに掲載いたしま す。) 祈念碑の前でそれぞれが、黙祷を捧げる間、志水美郎さん(ケルン天理文化工房主宰)が 笙の演奏を続けて下さいました。 恒例の「灯籠流し」は、今年は東洋美術館が工事中で、そのため池の水位が極端に低く、 沿岸は不純物で濁っており、筏を流すことは断念し、池のフェンスの台に乗せるだけに 留めました。残念ではありましたが、満月の加勢も得、それなりによい鎮魂の時となりま した。 明日8月9日のナガサキ記念日は、ドイツ連邦軍の基地 Büchel (米軍から預かっている 原爆が保管されている)での3月末以来20週間に渡るアクションの最終日、私達2人( )も参加します。ここではアクションの呼びかけ人であるエンゲルケ牧師が「原爆が米国 に戻される日までの 断食行」を提唱、毎年1日づつ増やし、今年は11日間。 最終日の8月9日はこの断食を破る日で、彼らにはうすいスープが用意されます。 ミューラー 柴 勵子 ------------ 集会の写真 https://goo.gl/photos/GtK5vd51c1YxW6Eq9 灯篭流しの写真https://photos.google.com/share/AF1QipN_RdIfbjzdKZJCfX7COViP_v6OKC 3_vXVF8NIOcRY09VEpW5VpHrwWcKhHK1DHPQ?key=RnlTS0lSeHQ2YlNOV0MtMUJobnZKTU4yelhUcDh B
------------------------------------- メッセージ 辛淑玉(のりこえねっと日本 共同代表) 広島長崎における、在日朝鮮人の被爆者数は今持って正確な数字はわかっていない。 判明している人数は、被爆者数約7万爆死者数4万。生存者数3万という大雑把なもの だった。戦争では、人の命が物になり数になる。 そこには、ひとりひとりの顔も、生活も、感情も見えない。 長崎で被爆したパクさんが死ぬ前に語ってくれた言葉がある。被爆後、友人を探して焼け 焦げた街に入った。 黒焦げになった人々を見ながら、なぜかわらないが、同胞か否か判別ができたという。 そこに、「ムル、ムル」という声がした。ムルは、朝鮮語で水の意味だ。 そして、それが友人の一人であることを彼は理解した。いま、 息絶えようとしているその友は、朝鮮語で「カジャ、カジャ、チブロカジャ=帰ろう、帰 ろう、 家に帰ろう」と声にした。家とは故郷の韓国のことである。 しかし、帰れぬまま彼は被爆地長崎で事切れた。 それを語ってくれたパクさんも、今はもういない。 原爆は、日本の大地に降り落とされて、そして、植民地朝鮮の人々をも殺した。 アメリカが、朝鮮の解放を口にして、正義の戦争としたその拳は、救うべき朝鮮人をも 殺したのだ。 もちろん、連合軍の捕虜も同じように殺された。自らの母国に殺された人たちの思いは 計り知れようがない。 そして、この原爆は、まごうことなき、人体実験であったことは、その後の歴史が証明し ている。 被爆者の調査はするが治療をしなかった事実一つを取ってみても、ウラニウム爆弾と プルトニウム爆弾の2種類の投下を見てみても、落とした側の罪は限りなく深い。 そして、落とさせた側の日本の罪もまた深い。 武器を持つものは武器で滅び、核を持つものは核で滅びる。 私たちは、どのような出自であっても、ともに生きられる社会を、次の世代に伝えて いかなければならない。 それが、今を生きるすべての人の責任だからだ。私は、すべての核に反対する。 於:2017年8月6日 ケルン・ヒロシマ・ナガサキ デー


辛淑玉さん(左)・ミューラー 柴 勵子さん(右)

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