大阪で「相模原施設障碍者大虐殺追悼アクション」〜事件から一年 | |||||||
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大阪で「相模原施設障碍者大虐殺追悼アクション」〜事件から一年神奈川県相模原市にある津久井やまゆり園に元職員の男が押し入り、19人の障害者を殺害した事件から1年経った7月26日、大阪・梅田ヨドバシカメラ前で、「相模原施設障碍者大虐殺追悼アクション」が行われ、約250名が参加した。昨年、追悼アクションを開催した有志が呼びかけ人となり、未だ実名報道もされていない亡くなられた19人の被害者に追悼の意を表すとともに、この事件を風化させてはならないと訴えた。 「わたしは7月26日に殺された19人のひとりだ」と書かれた横断幕を掲げ、車椅子に乗った人々がズラリと並ぶ様子に、道行く人々は思わず足を止め、スピーチに耳を傾けていた。 はじめに主催者の1人である、劇団態変主宰の金滿里さんが、自らも施設での暮らしを経験した1人として、この事件を我がこととして受け止めた恐怖と、被害者の実名報道を行わないことの問題性について語った。 去る7月23日に、「障害者を殺すな 7.23 神戸デモ」を主催した、車椅子で自立生活を送る石地かおるさん(写真上)は、「意思疎通できない人を刺した」と供述している犯人の発言について、「意思疎通が出来ないと勝手に思い込んでいるのは、どちらですか? 意思疎通の方法は話す事だけだと思っていませんか? 意思疎通を図る方法は、いろんな方法があるのです」と訴えた。 双極性障害の男性は、「ここにいる私たち障害者を見てどう思いますか。気持ち悪い? 怖い? 近寄りたくない? あるいは障害があるのにあんなに頑張って偉い? 感動して涙を流す? それはすべて差別です。私も、自分がこの障害を持つまでは、同じように思っていました。なぜ、私の心の中にそのような思いが入り込んで来たのでしょう。それは、小さな頃から、健常者と言われる人と障害者が、地域で、学校で、職場で、完全に分けられて暮らしてきたからです」と街行く人たちに訴えかけた。 知的障害の子どもを持つ親、重度の障害を持つ生徒と向き合って来た府立学校の教員、介助者、様々な人たちが、1時間半に渡ってリレートークを行った。リレートークの内容は、ボランティアが手話通訳をしてくれた。次第に参加者は増え、梅田ヨドバシカメラ前には、スピーチに耳を傾ける人々の大きな円が出来ていた。 梅田ヨドバシ前でのアクション終了後、参加者は片手にろうそく型のライトを持ちながら、繁華街を抜け、扇町公園まで移動し、小さな円になりながら、ここでも参加者の思いに耳を傾ける時間が1時間ほど続いた。 今回のアクションを企画した有志の1人は、6月上旬にバニラエアが車椅子利用者の搭乗を拒否した問題に触れた。搭乗拒否された車椅子の男性が、人格攻撃とも言えるすさまじいバッシングを浴びたことを受け、「私たちは1年前のやまゆり園の事件から一体何を学んできたのだろう? 『障害者は不幸を作ることしかできない』と19人の障害者を殺した犯人と、健常者が当たり前に得られる権利を当たり前に主張しただけの障害者が、あれほどのバッシングを浴びせられることとは、実は地続きにあるのではないだろうか?だからこそ、1年経った今、改めてこの追悼アクションを行う必要性を感じた」と語った。 1人1人の参加者は、自らに向き合い、そこから絞り出された言葉を丁寧に語り、聞く側も静かに耳を傾けていた。参加者の気持ちや経験を静かに聞き合うことを大切にした追悼アクションとなった。【大椿裕子】 Created by staff01. Last modified on 2017-07-28 17:56:38 Copyright: Default |