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トランプ「破滅の道」はごめん〜カリフォルニア大学バークレー校で講演中止事件

    サンフランシスコからのレポート・和美

 現在のアメリカはとんでもない状態です。次にトランプが何をやらかすか、本当にアメリカはこれからどうなっていくのか、先を思うと気がめいります。

 毎日いろいろな事が起きていて忙しいのですが、2月1日夜は、カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)で右翼のマイロ・ヤノポロスという人が講演をするというので、大学の構内にはそれを止めようとかなりの人が集まりました。しばらくすると、黒で身を固めた明らかにアナキストとみえるグループが約150人くらい入って来たと思ったら、様子が一変しました。花火のようなものだと思うのですが、それを講演が行われる予定の建物に向けて打ち出しました。

 以下の動画リンクでその時の様子が分かります。そのうちに火炎瓶のようなものを建物の入り口に打ち、小さい火事が起こり、そのため火災報知器がなり出して、結局、講演は中止になりました。私たちはiphone でこれを撮っていましたが、身の危険を感じたほどでした。

 私たちはこの後すぐに、トランプが押そうとしている教育の民営化に反対するミーティングを近くで企画していましたので、最後まで居られませんでしたが、様子が分かると思います。トランプはこの晩、Twitter でこの学校への資金は今後出さないぞと脅しをかけてきました。
https://www.youtube.com/watch?v=mGFmeXh89io&feature=youtu.be

 トランプは現在、イランに戦争をしかけようとしています。彼は自分の就任式の後、ホワイトハウスまでの行進にタンクを使いたかったようですが、これは、止められたようです。でも、戦争はしたくて仕様がないようで、私が思うには、いつか、核兵器を使うのではと思うのです。イランだけでなく、メキシコにも兵を送り出すとも言っています。

 国内では、Environmental Protection Agency (EPA - 環境保護局)などを取り除こうともしているようです。その他、まだまだ色々有りすぎて。

 今日のニュースでは、ニューヨークで何千人というイエメンなどからのshop keepers(小さいコーナーストアーなどのオーナーやそこで働いている人達)が、ブルックリンの市庁舎の前でデモをしました。このようなデモは見た事がありません。

 アメリカと世界はトランプによって破滅の道を行くのか、あるいは人々がトランプを破滅に追い込むか。トランプが今政権を取っている背景に、現在の社会システムが問題を抱えていることがあります。トランプを破滅に追い込むには、そのシステムを変えなければいけないので、そのためには地道なアメリカ中の草の根運動がなければ達成できません。今、少しずつ、いろいろな所でいろいろな人たちが動き出しているのを感じます。

ーー〔追記〕ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 トランプは”America First” と言っているように、彼自身が、あるいはアメリカ自身が トップに立っていなければ我慢できない人です。ですから就任式の日に写真で見ると明ら かにオバマの時の方が絶対に多くの人が参加したのに、いや、自分の就任式の方が歴史上 一番人が多かった、と言いはり、それを報道官や側近に言い張らせ、写真などで指摘され ると、alternative fact という物が有ると側近のケリアン・コンウェーが言っていまし たが、このalternative fact という言葉が数日、はやり言葉になりました。又、選挙で クリントンの方が、約300万票多く取った事に我慢出来なく、いや、あれは300万から500 万票の違法投票が有ったからだ、と何の証拠も無いのに言い張り、政府の機関を使って本 格的に調査をして違法者を取り締まるといっています。

 彼の商売のやり方は自分が儲ける為には、契約したコントラクターなどにいちゃもんをつ けて約束したお金を払わない、彼のホテル建設に関わったかなりのコントラクターなどが 泣き寝入りをしなければいけない事が有ったとニュースなどででていました。ですから彼 の政治はこのやり方と同じで、他の国々を彼にひざまずさせて、おこぼれをあげよう、も し、それに反発したら容赦しないぞ、というガキ大将のやりかたです。他人や他国がその 為に破産したりしても、自分はトップで生き残る、というやり方です。 トップで居る為には中国はアメリカにとって、商売上の大敵です。それに南シナ海での埋 め立て基地でアメリカの東南アジアでの支配が脅かされますから、きっと、近い内にトン キン湾事件のような言いがかりをつけて何かしようとするでしょう。 イランには石油が有ります。これは何とか自分の物にしなければ行けない。その為には、 口実をつけて戦争をして、手に入れる。これが間近にせまっています。

 日本の年金がどのようにアメリカの為に使ってもらうのか詳しい事は知りませんが、これ は昔の弱い国が強い国に貢ぎ物を持って行くように、なんとかトランプのご機嫌を取って 、出来るだけ自国の不利を小さくしようという表れでしょうか。メキシコの大統領がアメ リカ参りを拒否したように、なんとか他の指導者、日本の安倍を含めて、トランプのよう なbullyに多少でもはっきりと物が言える所を彼に見せつけてもらいたいですね。


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