【お薦め動画】武器輸出に立ちはだかる「レピュテーションリス ク」の壁 | |||||||
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東京の杉原浩司(武器輸出反対ネットワーク:NAJAT)です。 [転送・転載歓迎/重複失礼] 以下の番組アーカイブ、なかなか面白いです。オーストラリアの潜水艦選 定での日本の敗北の理由の一つとして、森本敏氏は「いわゆる「レピュテ ーションリスク」【注】といって、企業が「武器商人になるのか」と言われ るという気持ちも、企業の中にはまだ残っている」と発言。また、織田邦 男(おりたくにお)元空将は「日本の中の会社で社運を賭けて兵器を輸出 して儲けようとしている会社は一社もないと思う」と述べています。石原 慎太郎氏は「日本の憲法がつくったおかしな情緒」「憲法がつちかった妙 な情念で自分の首を締めるという馬鹿なことはしない方がいい」と力説し ています。 【注】「レピュテーションリスク」 企業への否定的な評価や評判が広まることで、信用やブランド価値が低 下し、損失を被るリスク(番組より) 森本氏や織田氏の発言は、市民の「死の商人にならないで」という声が確 実に効いていることの証言だと思います。ぜひ映像をご覧ください。自信 を持って武器輸出反対の行動を続けていきましょう。 ※ちなみに、番組の最後で「私の提言」として森本敏氏は「(軍民)両用 技術の開発をすすめ安全保障に活用すべし」と書いています。武器本体 の輸出がなかなかうまくいかない中、安倍政権・防衛装備庁が積極的に 推進しようとしている「高度な民生技術の軍事転用・輸出」という路線を代 弁していると思います。十分な警戒と監視が必要です。 【動画アーカイブ】 BSフジ プライムニュース:ハイライトムービー(2016年6月16日放映) 「石原氏斬る舛添氏辞職 防衛装備移転の利と損」 出演:石原慎太郎、森本敏、織田邦男(元空将、元航空支援集団司令官) (前編) ※12分23秒から武器輸出問題 15分20秒から森本敏氏「レピュテーションリスク」に言及 http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d160616_0.html (後編) 6分20秒から石原・織田氏「レピュテーションリスク」に言及 http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d160616_1.html ※動画はあと4日間は見られますが、それ以降はテキストデータの掲載と なります。お早めにご覧ください。 【発言のポイント】 <森本敏> 日本のベンダー(売り手)が全体として「やろう」とならなかった。設備 投資などの費用対効果を考えてそれを躊躇したベンダーもあった。ペイし ないということだけでなく、いわゆる「レピュテーションリスク」という、 「武器商人になるのか」と言われるという気持ちも企業の中にまだ残って いる。全ての会社ではないが、そこまで苦労して現地に乗り出すことにメ リットを考えない会社もあった。日本でトータルでみんなでこれを実現し ようという総合力が出なかったという点では、確かに残念だった。それを オーストラリアに責任を押し付けても仕方がない。我々が我々として今後 考えなければいけない問題が残った。 <織田邦男> 日本の中の会社で、社運を賭けて兵器を輸出して儲けようとしている会社 は一社もないと思いますね。今、防衛装備品を作っている主要な会社でも 大体全体の売り上げに対する比率は10%以下ですよ。こういう世の中で、 会社からしたら「死の商人」と言われてそれにいちいち対応するよりも、 「そんなことは除いて民需に走った方がいいや」と思っている会社が大半 だと思いますね、そこは。 ※森本敏氏は昨年2015年5月にパシフィコ横浜で開催された日本初の大規 模武器見本市「Mast Asia」における記者会見で、「武器輸出について日 本が昨年、政策変更を行った際、多くの企業は『(日本の防衛関連企業 が)武器商人になっていくのではないか』と言われるリスクを恐れて慎 重だったが、1年がたち、新しいビジネスとして道が開かれるということ に気が付き始めている」(2015年5月16日、神奈川)と強調していました。 熱帯びる武器輸出 横浜で国内初商談会(2015年5月16日、神奈川新聞) http://www.kanaloco.jp/article/96498 しかし、あれから1年以上たって、「レピュテーションリスク」というハ ードルを依然クリアーできていないと認めざるを得なかったことになりま す。立ちはだかっているのは市民の声です。 Created by staff01. Last modified on 2016-06-24 09:39:44 Copyright: Default |