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多摩で「ダキシメルオモイ」展〜切捨ての中どう生きるか「原発避難者」語り合う

     湯本雅典

動画(4分40秒)

 11月4日から7日まで、「ダキシメルオモイ」展が東京都多摩市永山公民館ギャラリーで開催された(主催:3.11フクシマを忘れない原発のない未来をTAMA実行委員会)。

 この展示会は、画家の小林憲明さんが震災以降、被災地の親子を含む全国の親子に出会い、「抱きしめる」姿を描き伝えるもので、これまでフランス5都市、新潟、京都、石川、東京等で開催されてきた。

 会期中、5日と6日には首都圏に避難してきている自主避難者の方々をかこんで、ギャラリートークが開催された。

 政府は、来年3月、原発避難者への住宅提供を打ち切る方針だ。全国で避難者をはじめとする打ち切り反対の声があがる中、延期の方向をとる自治体も出始めている。しかし政府の方針は変わっていない。避難者は、今がけっぷちにいる。

 ギャラリートークでは、困難な今をどう生き抜き何を感じて来たのか、避難者自らが語った。

 福島県大玉村から神奈川県相模原市に避難している鹿目久美さんは、避難先で保養活動に関わったきっかけを語った。それは、せっかく福島から保養に関東に出てくる子どもたち、親御さんたちにがっかりしてほしくない、そして保養活動を主催するお母さん方(母親が保養活動をすすめている団体は多くない)に、自分の体験を知ってほしい、というものだった。

 すぐそばに、活動をしている人がいても、また避難者がいても、なかなかつながることは難しい。それは、「事故は終わったキャンペーン」がそうさせている。しかし、政府の非人道的な政策が続けば続くほど、避難者はその中でなんとかしたいと考え、生きている。この思いを広げ、国のやり方を変えなければならない時に来ている。(取材:11月5日)


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