高江の生活と自然を守ろう!〜「N1裏テント」の強制撤去迫る | |||||||
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高江の生活と自然を守ろう!〜「N1裏テント」の強制撤去迫る現地レポート=ほしのめぐみ(ゆんたく高江)*暴力排除に抗議する人たち 7月27日早朝、私は沖縄・高江に到着した。イタジイの緑深い県道を走って高江区に入ると、日本全国から集まった警察車両や防衛局の車両とすれ違い、座り込みテントに近づくほどものものしい空気が伝わってきた。なにわ、和泉、多摩、足立、練馬、愛知、千葉、神奈川。全国から500名以上の機動隊員が、人口150人ほどのこの小さな高江に、オスプレイパッド建設の工事強行のために集まっている。メインのN1テント前のゲートからは、たくさんの機動隊員たちと警備員たちによって守られたトラックが連日、建設のための資材を運んでいる。
私が着いた朝から遡ること5日、7月22日の未明。機動隊は座り込む住民や支援者たちを暴力的に排除し、“座り込み拠点であるN1テントの強制撤去”“ユンボ3台と砂利輸送車の搬入”“詰所の設置”を強行した。2ヶ所ある監視ゲートもフェンスで封鎖され、N1裏テントの一部もフェンスで囲われてしまった。 このフェンスには、「8月5日までにテントを撤去しなければ、所有を放棄したとみなす」との警告文が貼られている。警告通りだとすると、8月6日〜8日にはN1裏テントが強制撤去され、住民たちや支援者たちは排除されることになる。この3日間にテントが撤去されないよう、多くの人が高江に駆けつけて守り通さなければ、オスプレイパッド建設への道はさらに大きく開かれてしまう。なぜなら、現在資材が搬入されているN1ゲートよりも裏のゲートの方が建設予定地に近く、また車両の通りやすい平地だからだ。 ただ、N1裏に入るには地元住民の小さな生活道を通る必要がある。多くの機動隊や搬入車両が出入りすることは、座り込みに参加していない周辺住民からの批判も避けられない。しかし、何がなんでも必死に建設を進めたい国側は、今回ばかりは関係なく、やりたいように強行するつもりだろう。7月22日の暴挙をみていれば、明らかだ。
今回の高江滞在中、座り込みに参加していない周辺住民の方とお話しする機会を得たが、その方も“今後高江はどうなってしまうのか”と不安な胸のうちを語ってくれた。現在でさえ爆音で子どもが夜眠れずに学校を休んでいるほどなのに、オスプレイパッドの工事がこれ以上進んだら、人間らしい生活ができなくなってしまうのではないか? 高江の人びとの生活や貴重な動植物の営みは、オスプレイとは共存できない。テント目の前にいる機動隊と警備員は一体、何を守っているのだろうか。 いま、高江で私が突きつけられているのは、私たちの明日の姿。高江で起きていることは、いつでも私たちの住む場所で、かたちを変えて起こり得る。「国策に反対したら、こうなる」という、これまでより更に一歩踏み込んだ、国家権力による恫喝。 だから、これからの自分たちのためにも、高江で起きていることに声をあげなきゃいけないと、心から思う。現地には県内・全国からたくさんの支援者が入れ替わり立ち替わり集まっているが、上述した8月6日〜8日頃に想定されるN1裏テントの強制撤去に対峙するため、さらに多くの人の応援が必要な状況だ。
ですから、来られる人は、ぜひ高江に集まってください。来られない人は、住んでいる地域で高江のことを周知・拡散し、建設工事強行への抗議をしてください。全国で、「高江、沖縄への基地を押し付けたくない」と、それぞれのやり方で声をあげましょう。繰り広げられていることの重大さを考えたら“静観”しているに等しいテレビ局や新聞社に、高江で何が起きているのかを報道するように要請しましょう。 灼熱の太陽の下、差し入れのごはんを食べたり、おしゃべりをしたり、歌を歌ったり、機動隊に抗議したりしながら、今日も高江の座り込みは続いています。 Created by staff01. Last modified on 2016-08-03 17:35:59 Copyright: Default |