レイバー映画祭感想 : 『がんを育てた男』は労働争議に通じる映画だった! | |||||||
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『がんを育てた男』は労働争議に通じる映画だった!レイバー映画祭は、久しぶりでしたが、出版ネッツの若手の友人と参加し、とても楽しめました。 『パレードへようこそ』は私自身も争議経験があるので、共感できる部分がいくつもあり、感動しました。登場人物のキャラクターもそれぞれおもしろいし、ユーモアにあふれていておもしろかったです。争議カンパの重要性や、「受けた支援は運動で返す」という争議団の基本理念は世界共通なんだなあと感じました。ゲイの人たちがあらゆる意味で寛大で打たれ強いのにも被差別者の歴史がそうさせたのかと思うと切なさも感じました。 『がんを育てた男』はレイバーネットで色々お世話になった木下昌明さんが、この映画祭のチラシでがんになっているという事を始めて知り、ショックを受けつつも観ておかなければと思っていました。映画が始まる前に会場に木下さんをチラッと見かけたので、今の状態はそんなには悪くないんだという事も見る前からわかっていましたが、映像の途中で病気が深刻さを増しているという状況を、 ハラハラしながら観ていました。 この映画は、やはり労働争議に通じるように感じます。よく、「解雇」は労働者にとって死刑宣告だと言いますし、あきらめずに病気と闘った木下さんと当該の思いを理解し、サポートされていたご家族や松原さん佐々木さんも素晴らしいと思いました。この場合の木下さんは勝利的和解を勝ち取ったという事でしょうか。どんな時でも納得の行くまで闘う事は周りの人にも勇気を与えてくれます。レイバー映画祭のチラシを見た時は、闘病日記という話になるのだろうかと不安で仕方なかったのですが、こんな展開になるとは思わず、本当によかったです。 『オキュパイ・ベーカリー』は少し長かったですが、おもしろかったです。労働者の敵は世界共通でやり方も世界共通だという事を改めて感じました。 総じて、今回のレイバー映画祭は希望を持てる作品を上映されたんですね。私自身、ペットロスで心が沈んでいましたが、少し元気が出ました。(出版労働者 A/H) Created by staff01. Last modified on 2016-07-26 18:22:18 Copyright: Default |