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脱原発をめざす市民が「行脚」〜電力会社東京支社を巡る抗議行動

 11月3日(火・祝) 晴れ渡った東京の秋の一日を、脱原発を目指す市民が集まって、東京都心に集中する電力会社東京支社を巡る「行脚」を行いました。2013年から始めた「行脚」という抗議行動、今回の順路は下記の通りです。【東電⇒関電⇒中部電⇒経産省資源エネルギー庁⇒四電⇒北海道電⇒中国電⇒九電】

(この画像は、参加者が今回の行脚用に作ってくださった巨大プラカード。抗議している場所がわかるという優れもので、大人気でした)

 集合場所はJR新橋駅。昼過ぎに集まったのは10数名。告知はツイッターでしたので、それをご覧になった方も数名いらしてくださいました。 まず、新橋から徒歩で数分の東京電力へ。 東電には、賠償は税金任せにして三期連続の黒字を出している、悪魔のような所業を批判し、事故の責任を取って潰れろとアピール。そして、13時には、澤地久枝さんが提唱された「アベ政治を許さない」というプラカードを掲げる全国一斉行動に参加しましたが、プラカードを掲げていて、参加者の殆どの方が写真撮影をしていなかったことが判明。真面目な方ばかりだと、大笑いとなりました。

 その後、霞ヶ関方面に向かって富国生命ビル9階の関西電力東京支社へ。ここは日比谷公園を望む一等地。 ここでは、ほぼ40キロ圏内に高浜、大飯、美浜、そして、もんじゅ、ふげん、敦賀と、若狭湾の原発銀座の事、その危険性を訴えました。特に、同じビルの19階に、日本原子力研究開発機構が入っていることから、昨今のもんじゅに関するニュースなどを交えて抗議。

 行脚三番目は隣のプレスセンタービル5階の中部電力。リニアモーターカーの認可で、砂上の楼閣である浜岡原発の再稼動を危惧し、即時廃炉にするよう訴えました。合わせて、真実を伝えない記者クラブに対して、御用に成り下がる事なく真実を伝えるよう訴えました。

 次の抗議場所は日本のエネルギー政策を所管する経済産業省の資源エネルギー庁。原発再稼働を推し進める後戻り政策に対し、大きな抗議の声を上げました。休日で別館の入り口は閉まっていましたが、職員の一部は仕事をしているようで、窓が開いていたので、声を届けとばかり張り上げました。この別館からさきほどの関電の距離は僅か200メートルほど。まるで原発城下町のようです。

 その後は、経産省前テントひろばを表敬訪問。テントを守っていらっしゃる方々と暫しの交歓会と写真撮影。それを終えて、地下鉄移動で、5番目の四国電力へ。この日は休日で、お堀方面向に行き来する方が多かったので、いまだに原子力緊急事態宣言発令中の中で再稼働する事は日本を滅ぼす道だと訴えました。年配の方は特に関心を持ってくださったようです。

 四電から東京駅方面に歩いて、北海道電力、中国電力、東北電力と巡りましたが、東京駅をとり囲むように東京支社がある事と、入居しているビルの立派なことに、参加者の皆さんから驚きの声が上がりました。線量計をお持ちの参加者の方が線量をはかっていましたが、どこも高くて、今更ながら東京の汚染を目の当たりにしました。参加者の中で体を壊している方も多くみられ、嘆息するばかりです。

 さて、どちらの支社も高層ビルであったり、テナントであるから抗議場所に悩みました。その中でひょうたんから駒のように、東北電力を永代通りから抗議した場所は長距離バスの発着所でもあった事から、街宣効果抜群でした。更には、この時間帯から、各地元で「アベ政権を許さない」プラカ掲示行動に参加された方々が駆けつけてくださって、参加者も増えていきました。ファイナルステージは勿論、川内原発を起動させた有楽町の九州電力東京支社。

 すっかり有名になった九電東京、参加者も増え総勢20名以上に。そして、脱原の大スター、ジョニーHさんまでも駆けつけてくださってのミニコンサートが急遽開催され、なんと、通行人の外国の方数名まで巻き込んでの「廃炉♪廃炉♪」の大合唱が有楽町に響き渡りました。道行く人までも笑顔にする素晴らしさ。演歌の替え歌では初老の男性が耳を傾けていたのが印象的でした。歌の力は本当に凄いです。九電の悪行の数々はここに列記するまでもありません。何としても起動された川内原発を止め、玄海原発の再稼働を諦めさせなければならないという気持ちが、定刻を30分過ぎる18時半まで抗議を続けさせてしまいました。

 参加者は途中離脱の方を含めて40名にのぼり、九電にも初めて参加くださった方がいらしたのが嬉しかったです。ツイキャスは三台で中継いただきました。参加者からは、電力会社が歩いて回れる場所に8箇所もあったことをもっと周知しなければいけない。そして、東京で各東京支社に対して、原発反対の大きな声を上げていかなければならない等の声が寄せられました。

 行脚は、電力会社行脚、メーカー行脚等々重ねてきましたが、今後も、皆さんと共に、原発を止めるまで頑張って継続していきたいと思っています。 最後になりましたが、この場をお借りして、参加応援くださった皆様方に、心からの感謝と慰労を申し上げます。  (文と写真:月曜定例会・お吉)


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