〔レイバーネット国際部・I〕
12月11日に金鐘オキュパイの強制排除で逮捕された学生たちは、保釈期間中の出頭期
日の今日1月7日の午後、警察署前で集会を開き、保釈条件を拒否する宣言を行いました
。すでに政府の司法部門が、金鐘オキュパイ排除での逮捕者は起訴しないと発表していた
ことから、警察が保釈条件(行動の制限)承認を迫る行為の不当性を訴え、闘争を継続す
ることを宣言した形になりました。
【みんなで保釈条件を蹴っ飛ばせアクション】という簡単な写真つき報告が大学生連合会
のfacebookに掲載されていたので訳しました。(Facebookのリンク先に画像あり)
https://zh-tw.facebook.com/hkfs1958/photos/a.10151401759847872.1073741825.269056
797871/10152705941517872/?type=1
映像もあります。映像には強制排除で逮捕された活動家や、レイバーフェスタで来日した
タムさんも「ウォーリーを探せ」のように映っています。(広東語)
http://on.fb.me/14mnq96
タムさんが所属する地域・労働団体、街坊工友服務處(地域労働者サービスセンター)な
ど四団体が昨日(1月6日)に、【権力者による収奪と市民の抵抗への弾圧を批判する】と
いう短い声明を発表して、今日の行動を支援することを表明しています。(Facebookのリ
ンク先に画像あり)
https://zh-hk.facebook.com/415568945120426/photos/a.415579761786011.104951.41556
8945120426/921717127838936/?type=1
以下、大学生連合会と街坊工友服務處のfacebookより訳出。
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【みんなで保釈条件を蹴っ飛ばせアクション】
大学生連合会は、金鐘オキュパイの強制排除で逮捕された人々と一緒に警察署を訪れて「
保釈条件を蹴っ飛ばせ」行動を行いました(釈放に条件を付けるな、無条件の釈放でなけ
れば即時起訴せよ、という香港の反弾圧スタイル:訳注)。僕たちは無条件で釈放されま
したが、警察は捜査継続の権利は保留しました。
大学生連合会執行委員の羅冠聡は、警察署での手続きの前に、次のように述べました。
「メディアのみなさん、この場に駆けつけてくれた友人の皆さん、こんにちは。最初に、
こんなにたくさんの仲間がこの行動に駆けつけてくれたことに感謝します。今日、ぼくた
ち十数名は、金鐘オキュパイの強制排除の際に市民的不服従によって逮捕されたことによ
る保釈中の身です。しかし多くの仲間が今日、保釈条件に同意しない決定をし、保釈を拒
否する決定を行いました。理由は、保釈条件によって今後の行動が制限されたくないし、
僕たちの市民的不服従には、政府への徹底した非協力という重要な要素が含まれるからで
す。僕たちの保釈条件拒否は徹底した非協力の一環なのです。ですから多くの仲間たちが
今日は保釈条件拒否を選択し、午後四時になったら、警察署で処分決定の手続きを終える
予定
です。真の普通選挙を!市民的不服従であきらめない!全人代決定の撤回を!職能別選挙
制度の廃止!保釈条件拒否の手続きが終わったら、またここで詳細をご報告します。最後
にもう一度、この場に駆けつけてくれた友人とメディアの皆さんに感謝します。」
(映像リンク SocREC:on.fb.me/14mnq96)
保釈条件継続の拒否は、市民的不服従アクションの一環です。保釈の条件として行動の自
由を制限することは、警察の常とう手段になっています。先日、律政司(法務省に相当:
訳注)が起訴しないことを決定しているのに、保釈条件が効力を持ち続けるというおかし
な状況が続いていました。
本日、香港政府は選挙制度改革についての第二回目の諮問を公表しましたが、雨傘運動で
の市民の訴えには、依然として聞く耳を持とうとはしません。これは闘争を継続しなけれ
ばならないことを意味しています。私たちの決意は固く、運命を自らの手に取り戻すまで
、不服従不承認の闘争を継続します。
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【権力者による収奪と市民の抵抗への弾圧を批判する】
強制排除の逮捕者らの「みんなで保釈条件を蹴っ飛ばせアクション」を支援しよう
選挙制度改革に関する諮問が始まろうとするなかで、白票システムの導入の提唱あるいは
香港政府から中国政府への市民情勢報告は、8月31日の全人代決定の枠組みの延長にすぎ
ず、一部の関係者(候補者選出委員会)だけで立候補者を決めることで政商の利益を確保
しようとするものだ。高官らの利益は確保され高い身分に胡坐をかき、香港の未来を指図
しつづける。それによって庶民が得るものは、生きるだけで精いっぱいな生活、家賃や学
費の高騰、そして長時間労働と不安定な老後だけだ。毎年1月は政府の施政報告書が議会
で報告されるが、国民皆年金制度、労働時間規制、家賃規制などが議論される様子もなく
、庶民は闘争を継続せざるを得ない。あす我々は強制排除で逮捕された人々と一緒に警察
署に出頭
して保釈条件を拒否する。各地区の住民らも応援に駆け付け、政府の不正義による民衆生
活への影響を訴える。闘争を堅持し、真の普通選挙を勝ち取ろう!
呼びかけ団体
街坊工友服務處、生活保護水準の引き上げを求める連盟、社會民主連線、社工復興運動
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Last modified on 2015-01-09 02:55:59
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