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LNJ Logo 東京管理職ユニオン : 10/17リコー闘争勝利記者会見と報告集会
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全国ユニオン/東京管理職ユニオンの鈴木です。

大変お世話になっております。

 このたび私たちは、3年間にわたって闘ってきた「リコー事件」について、組合員全員
の出向・配転を撤回し、本人が納得する部署に着任するという形で勝利和解することにな
りました。また、ユニオンとの紛争についても中央労働委員会において労使関係を構築す
る方向で和解を模索しています。

この点につきまして、明日17日14時より厚生労働記者会にて記者会見を行います。ま
た、同日19時より連合会館にて勝利報告集会を行います。ぜひお集まりください!

■  主旨:

2011年より大手電器メーカーを中心として大規模なリストラが吹き荒れました。その
過程で、退職勧奨を拒む労働者に対して、「追い出し部屋」と呼ばれる部署での退職強要
が横行し、厚生労働省も調査を行うに至りました。

 オフィス機器大手のリコーグループは、黒字経営を続けてきたにもかかわらず、201
1年より先陣を切って1万人規模のリストラを強行しました。ここでは、会社に貢献して
きた多くの優れた技術者たちが、何の理由も示されずに退職勧奨され、拒否した人々は「
出向」「配転」という業務命令でもって過酷な肉体労働の現場=「追い出し部屋」に追い
やられました。中には会社から表彰を受け、“モノづくり日本”を支えてきた人もいまし
た。

 これまで7名の技術者が出向・配転命令の無効等を求めて裁判等を闘ってきました。昨
年11月12日、東京地裁において「出向は人事権の濫用で無効」との判決が下されまし
た。その後、東京高裁等で係争が続いていましたが、私たちは団体交渉を重ね、全員の出
向・配転の撤回と本人が納得する部署への着任を東京高裁と東京地裁で確認しました。ま
た、中央労働委員会で争われているユニオンに対する不当労働行為事件についても、ユニ
オンと会社が労使関係を構築する方向で和解を模索しています。残る事件についても、リ
コーとの話し合いでの解決が模索されており、私たちは、ほぼ全面勝利したものと考えま
す。

 翻って現在の安倍政権は、企業の無責任なリストラを後押しするように、当たり前の労
働者保護ルールを「岩盤」と称し、「労働規制緩和」を進めようとしています。派遣法改
悪やホワイトカラーエグゼンプションをはじめとして、「解雇の金銭解決」や「限定正社
員」も検討されています。本件の原告たちは、理系大学を卒業後、技術者一筋で職務内容
や勤務地が事実上限定されていた「限定正社員」でした。これを制度化すれば、本件のよ
うな「追い出し部屋」への出向すら必要とせず、問答無用の解雇を容認することになりま
す。

私たちは、今、日本経済にとって必要なものは、本件のような不合理かつ非人道的なリス
トラを厳しく制限し、人材を活かし、雇用の安定を図ることであると考えます。また、改
めて、企業が労働組合と労使関係を構築し、労使双方が話し合って物事を決めることの重
要性を広く伝える必要があると考えます。

本件リコー事件の解決は、日本の企業における労使関係や労働法制・雇用政策の在り方に
おいて大きな教訓となったと考えます。そこで、10月17日14時から厚生労働記者会
で記者会見、同日19時から報告集会と記念シンポジウムを開催いたします。

 ぜひとも、ご注目いただき、取材・報道いただくことをお願い致します。


1、「リコー事件」勝利記者会見

2014年10月17日(金)14:00より厚生労働記者会にて

※千代田区霞が関1-2-2中央合同庁舎第5号館9F

(出向・配転を撤回した従業員とこれを支援したユニオンと弁護団が出席します)


2、「リコー事件」勝利報告集会

 2014年10月17日(金)連合会館201会議室にて

    ※千代田区神田駿河台3-2-11

第1部 19:00〜「勝利報告集会」

    (当事者・ユニオン・弁護団からの報告)

第2部 20:00〜「記念シンポジウム」

    (ナショナルセンター連合・高木組織局長と棗一郎弁護士をお招きし、労働法制
や労使問題に

関するシンポジウムを開催する予定です。)


■連絡先:渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2Fユニオン運動センター内

     東京管理職ユニオン(執行委員長 鈴木剛)

Tel/03-5371-5170  Fax/03-5371-5172 http://www.mu-tokyo.ne.jp

     メール suzuki@mu-tokyo.ne.jp


Created by staff01. Last modified on 2014-10-16 18:46:03 Copyright: Default

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